CULTURE 2023.06.19

新たな恋愛リアリティ番組 Amazon Original『ラブ トランジット』が面白い理由と観るべきポイント

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Photograph_Yuta Kato, Edit&Text_Ryo Tajima[DMRT]

6月15日(木)よりPrime Videoから新たな恋愛リアリティ番組Amazon Original『ラブ トランジット』が独占配信された。
なんとも意味深な番組タイトルだが、この『ラブ トランジット』は、韓国のエンターテインメント企業であるCJ ENMが製作し、世界中で人気を誇る恋愛リアリティ番組『乗り換え恋愛』のフォーマットを元に日本で製作された新番組。これまでの恋愛リアリティ番組とはちょっと異なるユニークな内容になっているので、その面白さについてEYESCREAM読者にお届けしたい点をピックアップしてみた。

point.1:参加するのは5組の“元”カップル

番組に参加するのは男性5人に女性5人、5組の元カップルというのが最大の見どころ。かつて付き合っていて、今はブレイクアップしてしまったわけだが、どちらかが未練があったり、復縁したいと思っていたり、はたまた新しい恋を探しに来ていたり。各々に事情が異なる10人が主人公というわけだ。先立って公開されたキービジュアルには『元恋人の前で、新しい恋できますか?』という、ドキリとさせられるメッセージが。いや、実際にできるのか? 自分に置き換えてみると、元恋人が目の前で他の異性といい感じになったりすることだってあるかもしれないわけである。辛い、ひじょーにキツい。でも、だからこそイイ! そんなわけで、<参加するのは5組の“元”カップル>というのが、1つめのポイント。

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point.2:3つの番組ルールが物語を生む

予告でも公開されたが『ラブ トランジット』には「誰の元恋人かは、明かせない」、「年齢・職業は、伏せておく」、「お互いを知るための様々な指令が用意される」という3つのルールがある。スタート時点で誰が誰の元カレ・元カノかを、他の参加者に明かさないわけだが、もともとの恋人同士、それを隠し通すことなんてできるのか? と思ってしまう。ここが起点となって泣けたりするシーンへ進行していくこともあるのだろう。観る側としては、ここがワクワクするポイントだ。年齢や職業が明かせないというのは普通に不便な気がする。まず知り合ううえで、年齢と職業は最低限必要な情報な気がするのだが、それはなし。それを超えてお互いを知るために、いろんな指令が出されていくというわけだ。こういうギミックが『ラブ トランジット』を盛り上げていく。制約があった方が、ストーリーが複雑になって面白いもの。というわけで、2つめの注目点は<3つの番組ルールが物語を生む>だ。

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point.3:約1ヶ月のホテルでの共同生活=ホカンスのお話

舞台になるのは約1ヶ月間のホカンス。ホカンスは、ホテルとバカンスを繋げた造語であり、ホテル滞在をメインとした休暇の過ごし方を指す。つまるところ、男女10人が同じ空間でバカンスを過ごすわけであって、そりゃ開放的な気持ちにもなるわけである。1ヶ月という期間が新たな恋を見つけるのに長いのか短いのかは人それぞれだろうが、ホカンスという形式を取れば、それが非常に濃密なものになることは想像にたやすいだろう。何より、番組として観ていて心が晴れやかになる。気分を上げながら楽しむことができるのも『ラブ トランジット』らしい特徴だ。この3つめのポイント、<約1ヶ月のホテルでの共同生活=ホカンスのお話>というのは非常に重要!

L to R_よしひと、あみ、マサシ

そんな『ラブ トランジット』について、番組に参加したマサシさん、あみさん、よしひとさんに、どんなところが面白くて、なぜ参加したのかを聞いてみた!

よしひと:「僕はXさん(元恋人)から誘われて参加することにしました。断るという選択肢もあったんですけど、Xさんが僕以外の元カレと参加している『ラブ トランジット』を観たら、絶対に後悔すると思って。そうしたくないのでチャレンジしてみました」

あみ:「私は逆に(元恋人)を誘った側なんですけど、最初に『ラブ トランジット』の話を知ったときに、素直に体験してみたいと思って参加を決めました」

マサシ:「私も誘った側で、面白そうでしたし、今は興味があることをやりたい時期なのでやろうと思いました。やはり恋愛面って、他人には知られたくないことですし、逆にそこを出すことで、人間の本質だったりを感じることがあったので、『ラブ トランジット』は非常に見応えがある内容になっていると思います」

あみ:「元恋人同士が、他の人も含めて約1ヶ月も一緒にホカンス生活をするっていうのは、今までの恋愛リアリティ番組になかったことですし、観てくれる人の中にも、恋愛に対して同じような悩みを持っている人もいると思うので、そんな方々のヒントになるんじゃないかなと思いますね」

よしひと:「実際に“リアル”な恋愛を僕らはしているので、あの1ヶ月間はただただ必死でしたね。僕の場合は、いろんな思いを背負いながら恋に向かっていたので、番組は観れないですね、恥ずかしくて(笑)。そんな本気の姿を観れるというのは『ラブ トランジット』ならではだと思います」

あみ:「イレギュラーな環境に飛び込んで生活しながら恋をするわけなんで、なんだか情緒がおかしくなるというか、気持ち的に溢れ出るものがすごくありました。参加したことで、例えばSNSに対する考え方が変わったり、少し価値観が変わった部分もあります」

マサシ:「番組なので、もう少し台本とかがあるのかな? と思っていたんですけど、実際には本当にリアルな内容で、約1ヶ月という短い期間でしたし、普段やらないこともしたり、24時間常に、『ラブ トランジット』に向き合うというのが、楽しいながらに精神的に辛いこともありましたね。それだけ真実が映像に映っていると思います。それに、参加してから恋愛相手への考え方も少し変わりましたね。これまでは共にクリエイティブに切磋琢磨している人がいいと思っていたんですけど、お互いに支え合って寄り添い合えるような相手がいいと感じられたり。そんな風に考え方へのインスパイアをもらいましました」

よしひと:「自分としては恋愛観を変えるため、ではなくて変わった自分で勝負をしに行く場所でもあったのですが、それによって恋愛相手にどう思ってもらえたのか。大切な人を大切だと思う気持ちが伝わったのか。その辺りに着目していただければと思います」

番組に参加した3人がそう語る通り、約1ヶ月間のホカンスを経て恋愛観にも変化があったり、考え方や生き方に影響を与えられた部分があったそうだ。そんなに影響を与えてしまうほどの出来事が起こったのが『ラブ トランジット』なのだ。
恋愛リアリティ番組というと、思春期世代へ向けた内容だと思う方もいるかもしれないが、『ラブ トランジット』は、上記のポイントを踏まえて考えると、ただ恋愛をするだけの内容ではまったくないので、きっと世代を超えて楽しめると思う。約1ヶ月間、決められた環境で元恋人を含む男女10人がどう生きるのか。そこのところを観て楽しんでいただきたい。
そして、10人の中から新たなカップルが出現したのかどうか、ここがもっとも気になるところであろう。答えは観なくてはわからない。そして1話を観ればハマる。レッツ、ホカンス! である。

INFORMATION

Amazon Original『ラブ トランジット』

Prime Videoにて独占配信中(全8話)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C5BCV4M9

出演者:EXIT(りんたろー。/兼近大樹) / 松岡茉優 / 磯村勇斗
    大久保佳代子(第1話~第4話) / MEGUMI(第5話~第8話)

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