帰ってきた山本圭壱がお笑い界に新たなムーブメントを起こすINTERNET TV Kills – BROADCASTING STAR!”The Comedian” from EYESCREAM NO.164

3500日。約10年の時を経て、男が帰って来た世界は、かつてのそれとは大きく様相を異にしていた。ルールが変わり、テクノロジーが変わり、人々の思想も変化している。そのカウンターで、もはや神格化すらされてきた“古き良き時代のテレビ番組”をもう一度作ろうとするパイオニアたちが現れた。偶然か必然か、彼らが起こすムーブメントの只中に極楽とんぼ・山本圭壱は、居合わせることとなる。浦島太郎そのものであったコメディアンは、記憶に鮮明に残った“黄金時代”を追想しながら、新しい時代の波に、何を思うのだろう。

AbemaTVに出ることで、世界が広がりました。

ーAbemaTVで10年ぶりに極楽とんぼとしての冠番組が決まった時はどう思いましたか？

「いや、もう嬉しい以外の何ものでもないです。2016年11月20日に吉本興業にまた戻ることになり、2017年春にAbemaTVで昔ご一緒した芸人さんたちと共に僕らを軸にした「極楽とんぼ『KAKERU TV』〜24時間AbemaTV生JACK〜」をやらせていただき、そこで藤田社長の肝いりでやっている放送局って言ったらあれかもしれないですが、そう言うことで初めたAbemaTVですからね。『そんな世の中なのか』って思いましたよ。まぁ、その後AbemaTV以外にもNetflixやAmazonプライムビデオとか色々知った訳ですから。あるってのはHuluだなんだってのは聞いてたんですが、自分たちがそれに出てみるところまで至ってなかったのでAbemaTVに出ることで世界が広がりましたよね。」

ー今日ちょうど片野さん(AbemaTVプロデューサー）を取材させてもらったのですが、『24時間TV』は思い出に残っているとおっしゃってました。こういうことがしたくてお笑いの世界に入ったんだって涙してる芸人さんが居たりだとか、感慨深い番組になったと。

「その昔と言ったらあれですが、10年、15年前までは普通にできていた企画なんですよ。深夜のポロリもあるよ的な、当たり前にできていた企画も、僕が休んでいる間にいろんなものがセーブされていましたからね。『こっちの方がありじゃん』と思った芸人さんも居たのは確かなんじゃないですか？」

ー映画もそうですが、お笑いと言うジャンルは、特に自由度が高いことがクオリティに直結しますよね。やはり、ネット配信番組に出たいと言う方も多いんでしょうか？

「これからは、使い分けができる芸人さんが強くなっていくんじゃないかと。もちろん正統派の漫才やコントができる芸人さんは地上波からも声は掛かりますし、尖ったものを追求している人たちはネットにたくさん来ると思いますよ。だからその辺の視野が広がった実感は皆あると思います。」

ーKAKERU TVも尖ったことを追求している番組ですよね。山本さんのなかで印象的な企画はありますか？

「それぞれ思い出はありますが、アイドルのドッキリ企画で49のおっさんがお漏らしして、誰が１番最初に処理をするかレースなんか地上波で出来ないじゃないですか（笑）。ヘソピアスをたったボーリングで負けただけで開けるってのもそうですよね？「嘘でしょ？」って思いましたが生で開けますから。そういうことですよ。加藤がマジで酒を収録前から飲んでへべれけ状態で本番を迎え若者たちに『てめぇら・・・！！』って言ってるのも、地上波では『けしからん』ってなりますもん。昔はいたんですよたかじんさんとか、それが普通でしたが今はもうできませんから。」

ー僕の印象だと、加藤さんが、他の番組よりイキイキしてて楽しそうに見えるんですよね。山本さんと一緒にできる喜びが伝わると言うか。

「観ている方たちにそう思っていただけたら何よりです。私が帰ってきたことによって加藤のそういった一面を観せることができているのは、みなさんのおかげでもありますし、私のおかげでもあります（笑）」

INTERVIEWの続きは、本誌4月号の特集ページをご覧ください。

［INTERNET TV Kills – BROADCASTING STAR!from EYESCREAM NO.164］
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