FOCUS :Ryo Narita
大切なものはなんだろうねってことを見つけてほしい
from EYESCREAM NO.164

Photography—Takuroh Toyama (FACTORY1994) Styling—Shogo Ito (stior) Hair&Make—Ai Miyamoto Text—Kyoko Endo

FOCUS :Ryo Narita
大切なものはなんだろうねってことを見つけてほしい
from EYESCREAM NO.164

Photography—Takuroh Toyama (FACTORY1994) Styling—Shogo Ito (stior) Hair&Make—Ai Miyamoto Text—Kyoko Endo

商業映画でできないことをすべてやる意気込みで製作された『ニワトリ★スター』が現在公開中だ。井浦 新演じる主人公の親友、楽人を務めたのが成田 凌だ。台本が面白すぎて、ずるいほどいい役だと思った楽人をやりたいと監督に猛プッシュ。役に入り込んだ「すべてを捧げた作品」。その“代表作”について話を聞いた。

ークランクイン前からワークショップなどがあったんですよね。

「はい。嫌すぎて。嫌すぎて、ちびったことがあります(笑)」

ー精神的に辛すぎて。

「も、やられまくってましたね。なんでこんなことしなくちゃいけないんだと思いながらずっと向かってたので」

ー その中で監督に言われた印象的な言葉は?

「うーん、『じゃあ脱げ』かな。『お前恥ずかしいことなんてないんだろ?』って言われて『ないです』って答えたら『じゃあ、脱げ、踊れ』って。絶対、一生忘れない。『ポニーテールとシュシュ』を裸で踊りました(笑)。意味不明ですよね?『なんだこの人?』と思って。でも、嫌いだなと思うことはなく・・・。不思議な感覚だったな。この作品のためだったらなんでもしてやるって気持ちでした」

ーかなた狼監督はどんな人ですか。

「人間としても、初めて会うタイプでしたね。すっごい熱量と愛情に溢れた人ですね・・・。ロマンチスト」

ー先ほどのワークショップが辛かった話を聞くと、どんなところに優しさを感じられたのかなって。

「具体的というより、すべてが愛情ですから。その辛くするのも作品のため、楽人のためだから。恨めないんですけど、恨んでた。好きだけど、腹立つ、みたいな(笑)」

ーいまどんなお話されますか。

「芝居や作品に関係ない話が多いです。やっぱり距離感はありますよね、監督と出る側は、多少ね。委ね方は変わりましたけど。新さんとなんて特にそうで、すごい距離感になりました。なんかこんなに最初から一緒に住んで、タメ口でいろんな話をして、いろんなところに行って、いろんなことをしてた人と離れてしまうと、すごい距離感を感じてしまって。試写見終わったあと、なっかなか近寄んなかったですよね、二人とも。すっごく、遠い距離で。ずっと他の人たちと喋ってて。で、そのままみんなで食事に行って。帰りにハグして。目を見て。すーっと二人とも別れちゃった!(笑)すっごい印象的でした。なんか、何かを言うともったいない気がするというか。それがすべてかなっていう」

ー新さんとは撮影期間中はどんな関係性だったんでしょうか。

「撮影前に一緒に住んで境目をなくす作業をしてたときに、本当に懐の深さを感じましたね。役柄としての草太や楽人や僕に対しても愛情がものすごくて、そこにただ甘えて行ったらこうなったっていうだけなんですけど。なんか僕がパッと外に出てったときにプロデューサーが行こうとしたら、新さんが『俺が行く』って言ってすぐ来てくれたみたいで。一緒にいてくれました。本当に懐の深い人です。優しいし、かっこいいです」

INTERVIEWの続きは、本誌4月号の特集ページをご覧ください。

INFORMATION

ニワトリ★スター

出演:井浦 新、成田 凌、紗羅マリー、阿部亮平、LiLiCo、鳥肌 実、津田寛治、奥田瑛二 ほか
監督・音楽:かなた狼
脚本:いながききよたか、かなた狼
原作:たなか雄一狼「ニワトリ★スター」(宝島社文庫)
ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国にて公開中!
©映画『ニワトリ★スター』製作委員会

http://niwatoristar.com/

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