Focus Skateboarder : ISSEI MORI

スケーター特有のライフスタイルから、スケートボードとそのカルチャーの魅力を再検証する本企画、PROJECTFREEDOM。
7回目となる今回は、気鋭ブランド「Wasted Youth」からのサポートを受け、大阪を拠点に活動するスケーター森一成が登場。アイコニックなドレッドヘアが目を引く、弱冠20歳の若きホープとして期待される彼のスケートスタイルに迫る。

“大阪から東京、世界へとスケートで繋がる
コミュニティを広げていきたい”

2020年に開催される東京オリンピックへの正式種目にも決まり、スケートボード業界が盛り上がりを見せる一方で、ここ数年オリンピック世代と呼ばれる若きスケーターたちの活躍が目覚ましい。それは東京のみならず、各地方のローカルのストリートシーンを舞台に日々励むスケーターも同様だ。そんな今後の活躍が期待される若きホープの一人でもあるのが、大阪のローカルストリートを拠点に活動するISSEIだ。Supremeチームにも名を連ねる次世代のスケートアイコン、ケビン・ブラッドリーを彷彿とさせるドレッドヘアーに、あどけない表情。そんな若さ溢れる見た目とは裏腹に、スケートスタイルは躍動感に溢れ、タフなライディングが持ち味だ。そんな彼のスケートとの出会いについて訊いてみた。


「15歳の頃に仲の良かった仲間と始めたのがきっかけです。当時はスケートをしていた先輩も多く、学校にいる普通の先輩とは違い、特別な存在としてカッコよく見えました。それからしばらくして辞めてしまう友達もいたりしたんですが、僕はとにかくスケートが好きで一人でもコソ練したり、知らないスケーターの輪に積極的に入っていったり、どんどんコミュニティが広がっていきました」。

スケートを始めたら誰もが通る道といっても良い、未知なるカルチャーへの扉を開けていったISSEI。高校生になった頃には自身が身を置く環境は完全にスケートを主体とした場となっていった。

「17歳の時に出会った一つ歳が上の二人のスケーターがいるんですが、彼らとの出会いが大きなきっかけとなり、一気に世界が広がっていきました。今ではスケートクルーとして3人でフィルマーの仲間と映像を撮り貯めたりしていて、さらにその繋がりから同じ大阪出身のイラストレーターのVERDYさんと出会うことになったんです。その存在は一方的に知っていて、東京で一緒に遊ぶようになり、ブランドを通してサポートをしてもらえることになったんです。それからはブランドの撮影やイベントの手伝いをしたり、一緒に遊びに出かけたり、東京へ行く機会も多くなりました。そうやって僕と出会ってくれた人や応援してくれる人のためにも、まずはクルーとしての映像を作って試写会をできるように頑張りたいですね」。

20歳らしいイノセントな想いを抱く一人の若きスケーター。彼が今後、さらなる注目を浴びる日はそう遠くないはずだ。


グラフィックデザイナー、Verdyとも親交の深い森。この日のシューティングにも同行してくれた。

INFORMATION

森 一成

大阪府出身。15歳の時に出会ったスケートボードに魅了され、ローカル大阪の若手ライダーとして注目を浴びる。「Wasted Youth」からサポートを受けながら、自身が所属する同世代スケートクルーでも活動中。

[PROJECT FREEDOM]
Vol.01 HAKASE
Vol.02 SOUSHI
Vol.03 TORA
Vol.04 RENAN
Vol.05 KAITO SASAMOTO
Vol.06 TAKUYA WAKIYAMA