PROJECT FREEDOM Vol.01

Focus Skateboarder : HAKASE

photography_Takaki Iwata

PROJECT FREEDOM Vol.01

Focus Skateboarder : HAKASE

photography_Takaki Iwata

スケーター特有のライフスタイルから、スケートボードとそのカルチャーの魅力を再検証する本企画、PROJECT FREEDOM。第1回目にフォーカスするのはHAKASE、東京の街をスケートデッキ1枚で駆け巡る姿に、現代のスケートライフを探ってみる。

“行ったことのないところに行ける移動手段として”

HAKASEがスケートボードに出会ったのは、中学2年生の頃。当時はゲームにハマっており『メタルギア●リッド』のとあるシリーズでスケートボードに乗るシーンもあり、身近な存在だったそうだ。
スケートにのめり込んでいったのは「どこかに行きたいな」という純粋な動機から。

現在では、朝の出勤時も仕事終わりに遊びに行くときも、移動手段として常にスケートボードに乗っている。トリックの練習はもちろんだが、ストリックに競技としてスケートボードを捉えているわけではない。ハカセは「行ったことがないところに行って、滑るのが面白い。普段、スケートをするスポットはあるけど、それを探している過程も楽しんでいる」と、デッキを眺めながら話す。

テクニック的な“上手い下手”のレベルはもちろんあるが、高度な技術を持っている人間がエラいというわけではないのが、ストリートにおけるスケートカルチャーが根底に持っている価値観。同時に、スケートはコミュニケーションツールの1つでもある。
「最近では、海外から訪れるライダーも大勢いて。そこら辺で滑っている最中に知り合う機会も多いんです。そこから、実際に海外に滑りに行く機会もありました。最初は“どこにでも行ける”と思ってスケートしていましたが、今では世界中どこにでも行けますからね。『あの国に行ってスケートしたら楽しいんだろうな』ってことも考えますね」。
日々の中にスケートがあるということが、人と人を繋ぎ、世界への入口となる。自由を掴んだその先へ連れていってくれるもの、スケートボードはハカセにとって、そんな乗り物なのかもしれない。その魅力は?と聞くと「これまでにないトリックが世界中で次々に生まれ、それがSNSで発信され、次の日には、もう誰かがやっている。そんな時代だけど、スケートボードには無限の可能性があって、最高に楽しい。クサいけど、結局そんな根源的なことが理由かもしれませんね」と答えた。

PROFILE

HAKASE

長野県出身。渋谷のスケートショップ、MORTARのスタッフであり、Diaspora skateboardsの一員。BoulevardやSkate Sauceなどのライダーとしても活動中。

Instagram:@hakase_diaspora
http://diasporaskateboards.com/

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