漫画家・大橋裕之がこれまで4年間に渡って描き下ろしてきた、本誌の人気連載『大橋裕之の1P』。その集大成となる1冊がスペースシャワーより発売される。これまでの連載に加え、30本以上にもなる新作の描き下ろし漫画、イラスト、写真、エッセイをパッケージング。端から端まで見所満載の内容だ。
ご覧の通り、本書の最大の魅力は、全てのストーリーが1Pで完結すること。著者あとがきに「僕にとって1ページ漫画というのは最もやりやすい形式です。1ページの場合、コマの割り方次第で、微妙に長い話から、一言で終わる話、実験としてやってみたいことなど様々なネタに対応できます。対応できてるのかな?できてるつもりなんですが」。とあるように、次のコマが全く予想できない、意表を突かれた展開こそが、まさに大橋裕之の真骨頂とも言える。
登場するキャレクターや場所など全てがピンポイントでシュールな本書。一読すれば思わずクスっと笑えて、時に凝り固まった肩の力をすーっと抜いてくれる。EYESCREAMの読者にはもちろんのこと、季節も秋めいてきた今、読めばきっと楽しくなるはず。貴方の本棚に置いてほしい一冊『大橋裕之の1P』。