Paris et Tourbillon
vol.4
ヘアメイクやペインティング、撮影、衣装のデザインから製作まで幅広く表現活動を行うYoshimi Saito。自身が創りたいものを創るという“原点”に立つため、彼女は憧れの街パリへと渡った。本連載「Paris et Tourbillon」では、パリでの制作活動と彼女の心情を記録。第4回は、カルカッソンヌ、 ビュット・デュ・シャポー・ルージュ公園でYoshimiと暮らす2人の日本人パティシエを写す。
ヘアメイクやペインティング、撮影、衣装のデザインから製作まで幅広く表現活動を行うYoshimi Saito。自身が創りたいものを創るという“原点”に立つため、彼女は憧れの街パリへと渡った。本連載「Paris et Tourbillon」では、パリでの制作活動と彼女の心情を記録。第4回は、カルカッソンヌ、 ビュット・デュ・シャポー・ルージュ公園でYoshimiと暮らす2人の日本人パティシエを写す。
ー Japonais vivant à Paris ー パリに住む日本人
“才能がお金に変わる”ことは大事なことだけれど、そればかりでは疲れてしまう。 そんな自分の考えをパリの友人に話したら、“C‘est la vie(それも人生)”時と共に仕事していく人も変わりゆくから、ゆっくり創り続けたらいいよ、と言われた。
日本にいた時も同じような話を何度か友人に溢したことがあったけれど、あまり相手の意見が返ってきた印象が無い。だから、救われた気がした。 パリに住む人は、ちゃんと自分の考えを喋ってくれる。意見をジャッジされることがないから、自由に話し合える雰囲気がある。
パリでは、2人の日本人パティシエと一緒に生活している。下らないことも、未来のことも、家に帰ってきてご飯を一緒に食べながら話を聞いてもらえることは、本当に暖かいことだし、いつも人に恵まれているなと思う。今回はそんな家族のような彼女たちを撮り残したかった。
共同生活も、日本でいたらなかなか経験できなかったことの一つだと思う。 パリに住む日本人。素敵な出会いと日々の中で、積み重ねていくこと。
2016年にヘアメイク専門学校を卒業後、紅白出場アーティストの衣装ペイントを手がける。独学でテキスタイル作りからパターン・縫製まで学び、舞台やテレビ・映画の衣装をはじめ、ペイントに特化した作品を製作している。
2019年より写真家としての活動を開始し、初の写真展「渦写展」を開催。現在はパリを拠点に活動中。
Instagram : @yoshimiman
Twitter : @YOSHIMIMAN_UZU