CULTURE 2020.04.07

[PORTRAITS of SKATEBOARDING]
002. Steve Rodriguez

Photograph-Ryuta Hironaga, Interview / Translation / Coordination-Mimi Tamaoki, Edit-Ryo Tajima(DMRT)
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

来る東京オリンピックからスケートボードが正式競技に決定している今、改めてストリートにおけるスケートカルチャーがどんな姿をしていたのかを振り返りたい。本特集ではスケーターだけではなくスケートカルチャーに関係するクリエイターも含め、OGからユース、シーンの中核にいる人物まで、NYを中心として総勢24組を取材した。

EYESCREAM WEBでは、2020年2月1日に発売されたスケート特集号「PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020」より、特別にその一部をお伝えする。

PORTRAITS.002 / Steve Rodriguez
「すべてを超えて誰でも楽しめて友達になれる、そんなスポーツって他にないと思うよ」

NYスケートシーンのレジェンド。5BORO NYCのファウンダーであり、現在はNYスケートシーンに貢献すべく活動を行っている。今回は自らがデザインしたLESスケートパークで9歳になる息子のShikiと取材を行った。

-これまで体験してきたスケートシーンはどんな光景でしたか?

僕は70年代生まれなんだけど80年代中盤はスケートボード全盛期だった。1993年にはZOO YORKがスタートしてNYのシーンにとって良い年になったし、PLAN Bのビデオもクレイジーだったな。1993年にNYに移ってきて学校に通い、ブルーノートでバーテンダーをやっていたんだ。それから広告会社に勤務した。その間もずっとスケートしていたし、当時の広告会社のボスがクールだったから仕事の合間にスケートしたりね。1994年にSupremeがスタート、クールなスモールブランドも出現してきた。僕もそのムーブメントに乗って自分のブランドをやりたくなって1996年にスタートしたのが5BORO NYCだ。Supremeも取り扱ってくれて、当時マネージャーだったAlex Corporanは5BORO NYCのファーストライダーなんだよ。

1990年代中旬はスケートボードの黄金期。スケートがまだピュアで基盤が出来あがっていなかったから、その基盤から携わってシーンに貢献できた。これは人生でそう簡単には体験できなかったことだと思う。その基盤が今のシーンにインスパイアを与えているということを若い世代から聞くと、当時がどんなにスペシャルだったかと再認識するよ。

-90年代と今ではスケートシーンは変わったと思いますか?

すべてが変わったさ。当時はコミュニティが小さく団結していたけど、今はたくさんのクルーが存在することで1つのコミュニティが出来あがっている。90年代のクルーに似ているのもあるね。みんなが90年代にインスパイアされるのは、スケートカルチャーがピュアだったし、そこから頑丈な基盤が作り上げられて強化されていった時代だったからじゃないかな。今は色んな人たちがスケートしているし、LESスケートパークで滑ってるキッズたちをみていると各々スタイルも違う。様々な意味で90年代と全然違うよ。

-改めてスケートボードの魅力は?

カルチャー、年齢、人種の枠を超えて、誰でも楽しめて仲間になれること。スキルレベルが違っても、お互いに一緒に楽しめるスポーツって、そんなにないと思うよ。オーリーで縁石に飛び乗る練習を時間かけてやってメイクしたときの感動はとにかく最高だろうしな! スケートは奥が深くて永遠に練習することがたくさんあるから永遠のチャレンジなんだ。スケートパークでベストなスケーターに共通して言えることはスケートを最高に楽しんでやっているってことだ。

[PORTRAITS of SKATEBOARDING] 001. Ari Marcopoulos

インタビュー本編はEYESCREAM No.174 “PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020″の誌面からどうぞ!

INFORMATION

EYESCREAM No.174

2月1日(土)発売
PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020
-スケートカルチャーの未来へ送る言葉-

出演者:Ari Marcopoulos, Steve Rodriguez, Adam Zhu, Akira Mowatt, Shredmaster Keith, Shawn Powers, Peter Sutherland, Beatrice Domond, Johnny Wilson, Caleb Barnett, Kader Sylla, James Rewolinski(Labor Skateboard Shop), Chrystie NYC, Duron Simons(Gang Corp), Jack Greer(IGGY NYC), Homies Network, Alex Corporan, Canal New York, Wasted Youth SKATEBOARD, Daiki Hoshino, Kento Yoshioka

Back Cover:HUF SPRING 2020 COLLECTION

お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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