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ゼロから何かを生み出すときの、昼間だって深夜のように一人ぼっちの時間、あの人はどんな場所でときを過ごすのだろう。クリエイターたちの創作に欠かせない、フェイバリットなお店を紹介していく連載『完全安全地帯』。
今回はピザの頭をしたキャラクター、デリシャスメンで知られるペインターsosnzk。ライブペイントで描いた彼の作品が店内に点在する、中目黒の餃子バーOHKA THE BESTDAYSを訪れた。
「一つのことに集中すると周りが見えなくなってしまうタイプなので、昔から部屋が真っ暗になってもずっと絵を描き続けていて。ずっと変な姿勢で描いていたせいで、中学生の頃には整骨院に行ってました(笑)。いまもいつもなにかしら絵を描き続けています。もともと書道を習っていたせいか、自分の絵は書道に近い感覚があるような気がするんです。自分の描くものが予想できるとつまらなくなっちゃうので、そのイラストにどんな意味があるかは、いつも描いてから考えています」
「高校生の頃までは、シティーボーイをモチーフにしたイラストを描いていたんですけど、オリジナリティがないなと思って悩んでいた。そんなとき、PIZZA SLICEでピザを食べながら絵を描いていたら、ふと『シティーボーイの顔をピザにしたらいいんじゃないかな』と思いついて。そこからデリシャスメンというキャラクターを描き始めるようになりました。食べ物っていっぱい食べると太っちゃうじゃないですか。それって、食べるという行為によって、食べられているようにも感じて。『食う=食われている』ということを、デリシャスメンでは表現しています」
「しばらくはデリシャスメンを描くことに集中していたんですけど、これからはまったく違うテイストの作品もつくっていきたいですね。もっと自由に描けるようになりたい。最近は古いニンテンドーDSiを手に入れたので、『うごくメモ帳』というソフトを使ってアニメをつくっています。超ローファイな感じがすごくよくて。DSiは描いているとき、身体と画面が近い感覚もすごくいいんです」
「最近は児童館でアルバイトをしているんですけど、子どもの描く絵からすごくインスピレーションを受けていて、色鉛筆で描いた作品もつくっています。子どもが見てもわかるようなものをつくってみたいので、いずれは絵本も描きたいですね。『すてきな三にんぐみ』という絵本が好きなんですけど、自分も親に絵本を読んでもらったのが絵に興味を持った最初のきっかけだったなと」
「OHKAのことは最初、雑誌で知りました。遊びに行くうちに、ちょこちょこライブペイントをやらせてもらったりするようになった。ストリートやアメリカのカルチャーが好きなので、店内にそういうカルチャーにまつわるアイテムがたくさん置いてある感じがいいですね。だいたい、クラフトビールを飲みながら絵を描いたりして過ごしています。アーティストやブランドをやっているお客さんが多いので、そういう人たちと出会えて、相談を聞いてもらえたりするのもありがたいです」
「去年は一つ展示の予定があったんですけど、コロナ禍で難しくなってしまって、いまは家で毎日絵を描いています。今後、大きなサイズの絵の展示ができたらいいなと。あとは将来的に海外で暮らしながら絵の活動をしたいという思いもあって。昔からずっと絵を描いてきたのは、言葉で伝えることが苦手だから。でも、絵は言葉に関係なくコミュニケーションを取れるところが自分に合っていると感じています」
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