Stroll around KITAKYUSHU #02 from EYESCREAM No.177

millennium paradeが表紙を飾ったEYESCREAM3月号では、北九州のローカルなストリートをピックアップした企画Stroll around KITAKYUSHUを掲載。EYESCREAM WEBでは、その全貌を2週に渡りお届けする。スケーターたちの日常にフォーカスした前編に引き続き、後編では小倉の街を盛り上げるヴィンテージ/セレクトショップをご紹介。北九州グルメも出てくるので、ぜひ旅の参考にしていただきたい。

Stroll around KITAKYUSHU #01 from EYESCREAM No.177

SCENE—03
Digging for VINTAGE CLOTHING STORE

学生時代から、ヨーロッパを中心に海外で買い付けを行うなど、ヴィンテージをこよなく愛するBLOOMY DAYS VINTAGEのオーナー/バイヤーのカナタくんアテンドのもと、北九州古着屋ツアーを開催。全て歩いて巡れる距離感なのが、この街のイイところ。

L to R→池部哉太(@bloomy_kanata)、池部遥子(@_halmaan_)

北九州古着界隈の中心的人物であり、2014年からスタートした、古着店やセレクトショップ、クリエイターらが出店するファッションに特化したフリーマーケット「洒落者市」の主催者。今春には心機一転、〈BLOOMY DAYS VINTAGE〉が新天地にてリニューアルオープンを迎える予定。詳細は@bloomydays_hommeをチェック。

shop 06
BELL STORE

山好きのオーナー岡藤さんによって、2016年にオープンした〈BELL STORE〉。店内に並ぶのは、アパレルアイテムをはじめ、雑貨や食器、ステーショナリーなど、どれも彼が直接カナダに足を運び買い付けた、こだわりのアイテムばかり。アウトドアを中に、“いま欲しいもの”が、バランスよくセレクトされている。「街中にあるお店なので、“山”に偏らず、アウトドアアイテムを新しい形で提案したい」。そんな想いが込められたショップには、“登山の休憩スポット”を意識した、コーヒースタンドも併設されている。もちろんカフェのみの利用も可能だ。お隣の街、下関出身の岡藤さんに、北九州に店を出すに至った理由を聞いてみた。「洋服に興味を持ち始めた中学・高校時代、よく小倉に遊びにきていました。小倉の街はコンパクトだけど、人の個性が強い街。ここに住む人に、魅力を感じるんです。ぜひ、遊びに来てください。」

INFORMATION

BELL STORE

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区馬借2-1-20千代ビル101
TEL_093-287-8078
OPEN_11:00〜20:00
HOLIDAY_不定休
INSTAGRAM_@bellstore2016@the_mountain_break

shop 07
LEATHER TRAMP

古着にルーツのある国内外のブランドをはじめ、一点一点厳選されたアメリカやヨーロッパのアイテムが揃うセレクトショップ。古着屋好きのオーナーがセレクトする品はどれも、カジュアルながらクラシックさを感じさせるものばかり。ユニセックスアパレルに加え、アクセサリーや帽子、バッグ、財布といった小物類も豊富にラインナップしている。温かみのある店内は、なんとすべて手作りとのこと。オンラインストアも充実しているので、ぜひチェックを。

INFORMATION

LEATHER TRAMP

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区京町1-5-26中西ビル1F
TEL_093-533-0051
OPEN_11:00~19:00
HOLIDAY_不定休
INSTAGRAM_@leathertramp_official

shop 08
Village Portal Store

アーカイブや老舗ブランドと合わせて、ユーズドアイテムを展開する同ショップは、7年前に、小倉北区にオープン。アメリカンカジュアルを軸としたメイドインジャパンの定番ジーンズや、ユニセックスで着られるインポートウエア、小物・雑貨などのセレクトアイテム目当てに、県外から足繁く通うファンも多いのだとか。オリジナルウエアの販売に加え、「Mr.NODDY DESIGN-ART WORKS」と称したデザイン事務所としても機能しており、ロゴやユニフォームの受注も可能とのこと。

INFORMATION

Village Portal Store

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区室町2-10-22
MAIL_village.portalstore@gmail.com
OPEN_12:00~20:00
HOLIDAY _ 水
ONLINE STORE_
https://villageportalstore.stores.jp/
INSTAGRAM_@village_portalstore

shop 09
NoT室町店

西小倉駅から歩いてすぐの路地に佇むセレクトショップ。ヴィンテージやレギュラー古着をはじめ、アンティーク雑貨、ジャンク品、家具といった幅広いジャンルが揃ったアイテムは、どれもアメリカからの直輸入にこだわった品々。薄暗く暖かい灯りが燈る店内には、スマイルのネオン管や、ポスター、フィギュアが壁掛けされ、どこか秘密基地のような雰囲気。ユーズドだけでなく、日本では未発売のレアな新品アイテムや、可愛いキッズウェアにも出会えるので、ぜひディグってみてほしい。

INFORMATION

NoT Muromachi Clothing & Antiques

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区室町2-10-22菅野ビル1-103号
TEL_093-482-2638
OPEN_11:30〜20:00
HOLIDAY_不定休
ONLINE STORE_https://not-muromachi.stores.jp/
INSTAGRAM_@not_muromachi

Shop 10
SUN DOG

ちょっと小腹が空いてきた….そんな時には、同じく小倉北区室町に店を構えるホットドッグ専門店で一休憩。種類豊富なメニューの中から、1番人気のオニオンソース(360円)とサンドッグ(360円)をチョイス。プリプリのウインナーとフワフワのドッグとの抜群の相性に、悶絶です。

サンドッグ 360円
オニオンソース 360円

INFORMATION

SUN DOG

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区室町2-10-22
TEL_093-581-1999
OPEN_10:00~20:00
HOLIDA_月・第3火
INSTAGRAM_@sundog_hotdog

SCENE—04
Stop by at RECOMMENDED STORE

ここからは、北九州を代表するソウルフードうどんや餃子、実は北九州が発祥の地である角打ち、ユースが集うBARを紹介。お気に入りの店が見つかるはず!?

UDON/久野

トロトロに煮込まれた牛肉がたっぷり乗った、知る人ぞ知る小倉のソウルフード「肉肉うどん」が味わえるうどん屋。住宅街を抜けると出現する民家(店舗)には、早朝にもかかわらず、仕事前の一杯を求める地元民で行列ができるほど。いかつい見た目とは裏腹に、ちょっぴり甘めの出汁が、寝起きの体に優しく広がりクセになる。おにぎり(1個150円)もあわせて注文を。肉&汁と絡ませてかきこむのがオススメ。ちなみに、「肉肉うどん」屋には必ず、三種類の漬物とすり鉢に乗った生姜が置いてあるらしい。(久野にもありました)

肉うどん(小)600円

ADDRESS_福岡県北九州市小倉南区北方3-47-27
TEL_093-931-0870
OPEN_5:00~麺が無くなるまで
※だいたい正午前後
HOLIDAY_水・木

UDON/旦過うどん

北九州市民の台所「旦過市場」内に店を構える〈旦過うどん〉。創業当時から変わらない味を求め、地元民はもちろん、多くの観光客がリピートで訪れる名店だ。ここでまず注文したいのが、薄く削ったごぼうの天ぷらと柔らかな牛肉に、甘口の出汁が絡んだ福岡名物「ごぼう天うどん」。コシを求める東京のうどんとは対照的に、麺は柔らかくてモチモチしているのが福岡のうどん事情。これが結構ハマるんです。うどん以外のメニューも豊富で、北九州の郷土料理「ぬか炊き」や、お店の入り口でお客を呼び込んでいた「おでん」も絶品でした。

ごぼう天うどん 580円

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区魚町4-1-36
TEL_093-521-5226
OPEN_11:30~18:30
HOLIDAY_日・祝

GYOZA/宝雲亭

さまざまな飲み屋が連なる繁華街の一画、ビルの地下に店を構えるのが〈宝雲亭〉。こじんまりとした店内でいただくのは、名物の餃子。モチモチな皮からは、まるでジュースのような肉汁が溢れ出すので、ぜひ一口で。シャキシャキとしたニラの食感に、箸が進みます。ここで注文してほしいのが、プルプル卵のにらとじ(440円)。ウスターソースとの相性が抜群。ここまでニラのオンパレードだが、匂いのことは一旦お忘れを。締めには、さっぱりスープのちゃんぽん(660円)もぜひ。どれもこれも、ビールとの相性は言わずもがな。

ぎょーざ 530円

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-5-19
TEL_093-531-3130
OPEN_18:00~24:00
HOLIDAY_日・祝

GYOZA/鼎

テーブルが3席、カウンターが5席程のこじんまりとした中華料理屋。大将が1人で作る料理はどれも絶品で、ランチタイム時は行列必至とのこと。今回は、薄皮がパリパリに焼かれた焼餃子とモチモチの水餃子をチョイス。どちらも、ニンニクと生姜の効いた餡が絶品で、計12個の餃子を秒殺でペロリ。餃子定食(700円)にするとライスの他に、炒め物の小皿とスープ、漬物、フルーツも付いてくるのでオススメだ。その他にも、レタス焼きめし(700円)や石焼麻婆丼(700円)など、ここでしか味わえない珍しいメニューも多数。

焼餃子 480円
水餃子 480円

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区紺屋町12-21
TEL_093-521-8625
OPEN_11:30~15:00/17:30~24:00
HOLIDAY_月・火・毎16日

KAKUUCHI/かどまん

小倉駅から約2分、小倉中央商店街の角地のたばこ屋横、小さな扉を開けると、“田舎のおばあちゃん家”さながらの角打ち「かどまん」が現れる。釣れたての魚や新鮮な野菜を、“お母さん”(店主)への差し入れに集う常連客で店内はいつも賑やか。フレンドリーなオヤジたちが気さくに話しかけてくれるので、一見さんもご安心を。よく煮込まれたおでんと、その時々の食材で作られるお手製のお惣菜を酒の肴に、北九州ならではの角打ち文化を堪能してほしい。ちなみに、会計を尋ねたところ、自分で計算して!との返答が。さすが北九州。

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区京町2-6-6
OPEN_11:00~20:00
HOLIDAY_水

KAKUUCHI/林田酒店

1837年創業の酒蔵「林酒造」(※現・林龍平酒造場)から、ここ「林田酒店」に嫁いできた店主が切り盛りする、酒店兼角打ち。「林酒造」で造られ、福岡県酒類鑑評会にて金賞を受賞した「純米大吟醸 残心 三割磨き」をはじめ、ここでしか手に入らない銘酒の飲み比べが楽しめる。カウンターのみの店内は、5名までの利用が可能。今回試飲した「残心」シリーズは、一口で即刻虜になる、豊潤な味わいをまとった魅惑の日本酒。「林酒造」の技が、途切れることなく詰め込まれた、一本なんだとか。酒ラバーへの北九州土産は、ぜひここで。

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区京町2-3-17
TEL_093-521-2368
OPEN_10:00~19:00
HOLIDAY_日・祝

BAR/CANDY

東京でアパレルに勤務していた小倉出身のオーナーによって、2019年にオープン。その経歴を活かし、昼は洋服のデザインやリペアなどを手がけるアパレルラボとしての顔も持つ、小倉のユースの憩いの場だ。昨年4月、新型コロナの感染拡大により、マスクの入手が困難な状況に陥った小倉の町に、“恩返し”として、布マスクの製作・無料配布を行ったエピソードも。その行動力には、各地から称賛の声が挙げられた。実は大のうどん好きで、うどん屋巡りが趣味と言うオーナー。うどん屋取材では、美味しい情報をありがとうございました!

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区魚町3-3-12
TEL_093-287-4487
OPEN_14:00~(Clothes Labo)/20:00~(Bar)
HOLIDAY_不定休
INSTAGRAM_@candy_kokura

BAR/The Certain Bar

東京、名古屋、シンガポールにて経験を積んだオーナーが、2017年にオープンした新感覚のカクテルバー。テーブル席を設けていない店内には、見たこともないリキュール瓶の数々が並ぶ。まるで理科の実験のように、オーナーの経験とセンスで、香草やスパイス、果実などが調合されたカクテルは、ルックスも味わいも衝撃。厳選された材料のみが使用されているからこそ、メニューもその時々で変わるんだとか。オーナーのお任せで、自分だけの一杯を作ってもらうのもOK。日常から、大事なひとときまで、幅広い用途で利用したいお店。

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区京町3-6-23有真ビル201
TEL_093-513-5220
OPEN_15:00-24:00
HOLIDAY_月
URL_https://www.certain-bar.com/

2週に渡りお送りした、Stroll around KITAKYUSHU。どこもかしこも魅力に溢れた北九州の街に、再び訪れることができる日を願うばかり。

INFORMATION

EYESCREAM No.177

発売:2021年2月1日(月)
特集_2021:THE MILLENNIUM PARADE
Back cover_Carhartt WIP “IN LIGHT” STARRING. DAICHI YAMAMOTO
PICKUP_STROLL AROUND Kitakyushu