CULTURE 2021.03.19

Stroll around KITAKYUSHU #01
from EYESCREAM No.177

Photography-Ryuichi Taniura、Text&Edit-Mizuki Kanno
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

millennium paradeが表紙を飾ったEYESCREAM3月号では、北九州のローカルなストリートをピックアップした企画Stroll around KITAKYUSHUを掲載。EYESCREAM WEBでは、その全貌を2週に渡りお届けする。前編となる今週は、2019年にオープンした北九州市の新名所北九州スケートボードパークと、そこで出会ったスケーターたちの日常にフォーカス。ステイホームが余儀なくされるいま、少しでも旅行気分を味わっていただけたら嬉しい限り。

Stroll around KITAKYUSHU

関門海峡に面した九州最北端の都市、福岡県北九州市。小倉城を中心とした都市部と日本を代表する工業地域が隣接し、雄大な山々が街を囲むように聳え立つ。さまざまな表情を持ったこの地には、エッジの効いたニューショップとアングラな老舗が軒を連ね、個性的な店主が潜んでいた。Stroll around KITAKYUSHU。気の赴くままに北九州を散策した本企画。現地で出会ったローカルの人々と一緒に、食べて、呑んで、呑んだ、いつかの旅の思い出を、ここに記録する。

Scene 01-
KITAKYUSHU SKATEBOARD PARK

2019年、北九州市小倉北区の赤坂海岸沿いにオープンした北九州スケートボードパーク。スケーターのリアルな声が反映された同施設には、バンクやステアなどのセクションをはじめ、大型のボウルも完備。週末には、県外からも多くのスケーターが訪れ、賑わいを見せている。パークを運営/管理する北九州スケートボード協会は、この場所を通して、スケートボードの健全な普及と発展に取り組んで行きたいとのこと。取材当日、北九州市には大寒波が訪れていたにもかかわらず、パークを利用するスケーターの姿がちらほら。彼らに感想を求めると、「ここはこれから、もっと面白い場所になっていくと思う」と笑顔で答えてくれた。

INFORMATION

北九州スケートボードパーク

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区赤坂海岸1延命寺臨海公園内
TEL_093-541-2304(北九州スケートボード協会)
OPEN_10:00〜22:00(一般利用は土日祝の10:00〜18:00のみ)
HOLIDAY_なし
URL_https://www.ssdd2020.com/ 
INSTAGRAM_@kitaqsk8park

SCENE 02-
Daily life of SKATER BOYS

北九州スケートボードパークで出会った、スケーターのモトボノとガッツリの師弟コンビが通う、ホットなローカルスポットをご案内。ギャラリーから昔ながらの角打ちまで、北九州のディープな魅力を探る。

L to R→モトボノ(@motobono_)、ガッツリ(@guts_leeee

shop01
UMIE+NEWOLD

昔懐かしいレトロな町並みが堪能できる、小倉北区中島エリア。ここに店を構えるのが、スケーターのご主人と奥様のエミさんが営む、ギャラリー兼ジェネラルストア。「遊ぶことを極めたら、お店になりました。地元の人が気軽に集まれる場所を作りたくて」。ご主人の大工仲間の協力によって、リノベーションされた古民家には、地元のスケーターやユースが集う。入り口手前は、デッキやスケートボードの写真集が並ぶコンセプトストアになっており、奥に広がるギャラリースペースでは、毎月国内外の作家の展示が行われている他、音楽イベントも開催されているんだとか。コロナによって密が避けられた昨年は、市内の森の中に、自らギャラリースペースを作り、野外エキシビションを行った逸話も。それを機に、森へ興味をもったエミさんは、今後、養蜂家に弟子入りする予定とのこと。今後も、UMIE+NEWOLDから目が離せない。

INFORMATION

UMIE+NEWOLD

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区中島1-14-7
TEL_093-511-2292
OPEN_12:00〜17:00
HOLIDAY_火
INSTAGRAM_@umie_2013, @newold.n9

shop02
kabui

「コンセプトはありません。それがコンセプトです」。店主のダボさんの嗅覚が反応した、個性豊かなアイテムが揃う、ジェネラルストア。ダボさん自身がプリントされたTEEは、ここでしか手に入らないシュールな逸品。

INFORMATION

kabui

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区大門2-1-9岩岡ビル
TEL_093-967-6858
OPEN_12:00~19:00
HOLIDAY_木
Instagram_@initialdeeee

shop 03
田口商店

小倉が誇る老舗レコード店。年代問わず、オールジャンルで取り揃えられたレコード、カセットテープ、CDが店内に隙間なく陳列されている。元バンドマンで現店主の川上さんは、なんと全ての位置を把握しているんだとか。100円代で手に入る良心的なものから、マニアには垂涎もののお宝にまで出会えるとあって、ローカルヘッズはもちろん、全国のコレクターやDJにも支持されている。モトボノとガッツリも時間を忘れて、レアな一枚をディグる……。

昭和49年5月、北九州大学軽音楽部ナイツにて結成されたバンドの創業記念レコード。
「学生とは思えないクオリティーの高さ。激レアな一枚」(川上さん)

INFORMATION

田口商店

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区室町2-1-4
TEL_093-592-6183
OPEN_11:00~20:00
HOLIDAY_無休

shop 04
平尾酒店

小倉駅から徒歩約15分の老舗角打ち。店内にはL字型のカウンターが配され、看板女将を囲むように地元住民が集う。ビール中(320円)、焼酎(190円~)と破格の値段には脱帽。名物のソーセージ玉ねぎサラダ(200円)や、カワハギ(60円)、乾き物(60円~)など、大正解の酒の肴と実家のような居心地の良さに、2人のお酒も会話も弾む。長居するもよし、1000円札を握りしめて、サクっと一杯でも十分満足できるのが角打ちの魅力。

INFORMATION

平尾酒店

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区紺屋町6-14
TEL_093-521-3268
OPEN_12:00~21:00
HOLIDAY_日曜・祝日

shop 05
MEGAHERTZ

1999年に小倉の歓楽街・紺屋町にオープンした、カルチャースポット。特製のカフェメニューやアルコールが、DJによるグッドミュージックとあわせて楽しめる。特に人気なのが、ジャークチキン(900円)と週替りで内容が変わるポテサラ(400円)。これまた、ビールとの相性が抜群なのです。また週末は、DJパーティーやライブ、写真展、ワークショップなど、多種多様なイベントが開催されるんだとか。北九州のいまを掴むなら、ここに集うべし。

ジャークチキン 900円
ポテサラ 400円

INFORMATION

MEGAHERTZ

ADDRESS_福岡県北九州市小倉北区紺屋町7-17 ダイヤ会館2F
TEL_093-533-5627 OPEN_18:00~0:00
HOLIDAY_随時SNSにアップ
Instagram_@mhzmhzmhz

Stroll around KITAKYUSHU後編では、セレクト / ヴィンテージショップをはじめ、北九州が誇るアングラカルチャーの角打ちや絶品ソールフードをご紹介。小倉にはまだまだ魅力的なスポットが溢れているんです……乞うご期待!

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