FASHION 2023.03.08

Report: ストリートカルチャーの交差点的セレクトショップ“Black Dots”に潜入

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Photograph_Yuta Kato, Edit&Text_Ryo Tajima[DMRT]

最近の大阪と言えば、スケートや音楽など何かとサブカルチャー方面が活気に溢れていて、遠くから見ていると強いパッションが感じられる。SNSやWEBが主流の時代の中でローカリズムは軽視されがちだが、文化というものは、まず人がいて場所があって、そこで発生したものが回っていくものなのだから、やはり現場というものは重要で、その場所に応じたニッチなカルチャーが生まれていくように思う。
さて、先日、大阪の中心地・心斎橋にオープンしたセレクトショップBlack Dotsだが、素通り不可能なショップだという気配が強く感じられるので、早速オープン日に合わせて潜入してみた。

まずBlack Dotsがどういう店なのかを振り返っておきたい。ここは、もともとafterbase®のヘッドショップであり、ハードコアバンドSANDのVo、MAKOTO氏がディレクションしているショップだ。これまでブランドの旗艦店として運営されていた場所であったが、今後は繋がりのあるブランドやクリエイターのプロダクトから海外セレクトブランドのグッズなども、より積極的に幅広く展開していくという意味で、セレクトショップという形になっていった。

このBlack Dotsという名前も知る人が聞けば、そのワードチョイスにニヤリだろう。非常に論理だっているネーミングである。

この日、オープンを記念して、かねてより告知されていた通り、BOWLHEAD inc.のオーナー YOYO TOME、アーティスト VERDY、 グラフィティーアーティスト PUTS、コラージュアーティスト KOSUKE KAWAMURAとのコラボレーションアイテムも並んでおり、各アーティストのファンがショップに訪れプロダクトを手にしていた。

引き続きafterbase®のアイテムが置かれるのはもちろんなのだが、同時にBlack Dots自体のプロダクトも展開されていく模様。ここが、これまでのショップとの大きな差の1つだろう。

店内中央にはグラフィティーアーティスト MQによるアートピースが置かれていた。Black Dotsにちなんだ(?)バスケットボールがポップでいてカッコいい。

そうしたグラフィティー関連のアイテムは一部キャッシャー側のショーケースに並べられていたが、各アーティストの展示会でもないのにアイテムを手にすることができるというのはファンには非常に喜ばしいことだろう。

キャッシャー側のテーブルから向かって右手へ移動するとカウンターが設けられていて、コーヒースタンド的な作りになっており、お酒も楽しむことができるのだそう。この日も遊びに来た人が注文しアイテムを眺めながらコーヒーを楽しんでいた。

あと、ショップ内を巡りながら発見したのがフィッティングルームの向かいにあるスペース。角がアールになっていて白ホリスタジオのようなスペースになっていた。入り口は斜めに設置されたガラス戸でどこかギャラリーっぽい空気感もあり。白を基調とした空間は居心地が良くリラックスして過ごすことができる。

ちょうど、ディレクターのMAKOTO氏がいたので、今後のBlack Dotsについての展望も聞いてみたが、どうやら、ここでしか手に入らない別注モノが続々と展開されていくかもしれないそうだ。ブランドやMAKOTO氏ならではの繋がりゆえに、今ではどこを探しても見つからないようなものが普通に店頭に並ぶーーなんてことになるのかもしれない。

Black Dots、このショップならではの他にはないラインナップが楽しめるスポットになっていくことだろう。同時に、現場の面白さを再確認させてくれるに違いない。お店があるからこそ実現できるユニークな展開となること確実。まさしくストリートカルチャーが交差するセレクトショップ的存在だ。今後もその動向に注目し続けていきたい。
まだ行ったことがない人は1日も早くBlack Dotsへどうぞ。

INFORMATION

Black Dots

大阪市中央区西心斎橋2丁目17-10
12:00〜20:00
instagram: @blackdots____
https://www.afterbase.com/

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