FASHION 2019.02.17

TAGS WKGPTY PRODUCTIONS 2019 SPRING&SUMMER COLLECTION
ーユーモアとフィーリングから生まれた次世代のグラフィックー

PhotographyーKengo Shimizu EditーMizuki Kanno
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

思いつくままに描かれた落書きに、メッセージ性とアイデンティティの味付けをドロップ。一つのアートワークへと昇華したグラフィックをプロダクトに落とし込んだ[タグスワーキングパーティー]が今季、ストリートシーンに狼煙をあげた。

EYESCREAM No.170では、ブランドの要となるグラフィックを手がけたデザイナーの森岡喜昭にインタビューを敢行した。誌面では掲載しきれなかった、2019SSのアイテムとインタビューの全貌を公開。

ーまず、2019 SPRING&SUMMERコレクションのハイライトとなる4つのグラフィックについて教えてください。

「キャッチーな女性をモチーフにしたハイライフエンターテイメントのグラフィックを最初に作りました。アメリカで1936年〜2007年に刊行されていた、「ライフ」というグラフ雑誌の広告が元ネタになっています。このグラフィックをベースに、60’sのアメリカンテイストを残しつつ味付けを変えて、その他のグラフィックに繋げました。“閃き”に自分の“個性”を落としこみ、グラフィックの幅を広げていくのが私のデザインのスタイルなので、旅行や散歩、美術館巡りなど様々なシチュエーションから閃きの種をもらい、次のアイディアへと昇華させています。」

Variety Coach(A) / 19TJ-01A
¥16,000+tax

ーシーズンテーマの“Warehouse”について教えてください。

「今季がはじめての展示会だったこともあり、敢えてどこの国のブランドなのかを曖昧に見せました。昔からパレットや重機が乱雑に置かれた倉庫特有の非日常的な空気感がすごく好きなのと、“ワーキングパーティー”が意味する“作業班”的な雰囲気も出せるので、一発目のテーマはこれしかないなと。そこから連想して、海外から輸入されてきたスーベニアをイメージしてプロダクトを展開しました。」

ー今季が初めての展示会だったんですね。

「文化服装学院在籍中に何か面白い事をやりたくて、同級生と2人でタグスを始動させたのが2005年で、卒業後はお互い就職をしたので、ポップアップや友人の店での販売、自由が丘のアトリエでの展示などをメインに活動していました。2014年あたりから、結婚など生活の変化から徐々に集まる機会が減って行き、2年程、制作活動を休憩していました。その後、私が足を骨折するというハプニングに見舞われ(笑)その際、見舞いに来てくれたパートナーの「またやろうよ」の一言をきっかけに、2017年から再スタートを切りました。もしうまくいかなくても彼のせいにしちゃえばいいと思っていたので(笑)。WEB通販の「ベイス」を利用した販売からはじめたのですが、なんとなく手応えを感じ、空間を含めたデザインへの欲が出てきました。そのタイミングで、知り合いを介して展示/販売会のお話をいただき、今日に繋がっています。周りの方々のお陰ですね。」

(左上から)
Vriety Cover B dge / 19TG-02
¥1,800+tax
Avnt Cover B dge / 19TG-09
¥1,800+tax
Work Cover B dge / 19TG-06
¥1,800+tax
08. Wood Cover B dge / 19TG-04
¥1,800+tax

ー骨折が人生の転機になったんですね! グラフィックデザインは在学時に学ばれましたか?

「本格的にグラフィックデザインに触れたのは、就職先だった村上俊実さん主宰のM&Mです。アパレル部門のデザイナーとして9年間働いたここが、自分のグラフィックデザイナーとしてのキャリアのスタートになりました。ひとつのコンセプトを軸に、何通りもの表現ができるグラフィックのエンターテイメント性にハマったんですよね。そこからは、毎日のように本屋に通っては洋書を読み漁り、アイディアの引き出しをとにかく増やしました。グラフィック自体は完全に独学で学びました。アパレルがあってのグラフィックへの落とし方なので、いわゆるデザイナーさんとはまた感覚が少し違うかもしれないですね」

Avant Cap / 19TG-OB
¥6,000+tax

ー影響を受けたデザイナーやブランド、デザインのルーツについて教えてください。

「小学5年生の時に兄からもらったリーバイスのジーンズがきっかけで、古着やストリートカルチャーに目覚めました。地元が大田区なこともあり、中学・高校時代は、裏原宿全盛期の影響をダイレクトに受け、よく学校をサボっては原宿に遊びに行ってました。当時、美容師さんに、“Tシャツくん”という、オリジナルデザインのプリントが可能な機械をいただき、日夜洋書を読み漁っては新しいグラフィック作りに励んでいました。今思えばその頃からですね。デザインに影響を受けた特定のデザイナーやブランドは思いつかないですが、M&Mのムラ(村上俊実)さんは考え方というか、プロダクトにデザインを落とし込むまでの過程が好きで、尊敬しています。あとは、私の実家が呉服屋を営んでいることもあり、家紋なんかをデザインに反映させたりもします。和のルーツと自分の好きな洋の部分が交差したようなグラフィックも今後、タグスにも取り入れていきたいです」

ー店舗を構えることは、視野に入れていますか?

「ゆくゆくは、そうなるといいなとは思います。先日、ブランドをはじめた当初に書いたであろう未来日記が出てきたんです。そこに、“2020年、店舗を持つ”と書かれていて。昔から、頭の片隅にはあったんだなと。空間を含めてのデザインを常に考えているので、シーズン毎に店の内装を丸っと変えてしまうくらいのユニークな店舗を構えることができたらデザイナー冥利につきますね」

Wood SIS Shirt / 19TSH-01
¥16,000+tax

ー最後に、今後の展望を教えてください。

「日用品や文房具など日常的な生活雑貨を作りたいなと思っています。アパレルに限らず日常を彩るような、それを使うことでワクワクするようなものも作っていければと思います。直近の予定だと、2月中は、原宿のベースヤードトーキョーでゲリラショップを、3月からは、渋谷・神南坂のジャーナル スタンダードにて、別注アイテムを中心にポップアップを予定しています。こちらも空間作りからこだわっているので、楽しみにていてください。あとは展望というより、、、、常に楽しむ姿勢を忘れずにタグスと向き合っていくことですかね。デザインすることが生き甲斐なので、この先も一生新しいグラフィックを生み出し続け、次なる面白いことへと繋げて行きます」

森岡喜昭 Yoshiaki Morioka

グラフィックデザイナー, TAGS WKGPTY PRODUCTIONS主宰
1985年生まれ。文化服装学院卒業後、M&Mのアパレルデザイン企画に所属。2005年に[タグスワーキングパーティー]を立ち上げ、翌年からアイテムを少しずつリリース。満を持して2018年にグラフィックデザイナーとして個人事務所を開業。ファッションに止まらず、飲食店や美容院などジャンル問わずロゴやプロダクトを手掛ける。
https://www.moriokadesignoffice.com/

INFORMATION

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問い合わせ:
森岡デザイン事務所
tel_03-6438-9604
TAGS WKGPTY ​PRODUCTIONS:
https://www.tagswkgpty.com/
@tagswkgpty[ig]

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