去る9月8日から10日の3日間、千駄ヶ谷の雑居ビルが多くの人でひしめていた。場所は刺しゅう工房兼ショップ、葵産業。彼らの目的はBlackEyePatchと本ショップとのコラボレーションアイテムだった。限定で販売されていたものの、ファッションシーンに与えた影響は甚だしく、葵産業での販売続投が決定。数量限定で展開されているとのこと。以下は、そのコラボのビジュアル。

Tシャツのボディは竹下通りの土産屋で販売されているものを使用したり、リーバイス®の古着に刺しゅうを入れてみたり。こういった既存品をリメイクし、全く新しいデザインを作り出す点が最高にイケている。
浮世絵をグラフィックに昇華する手法、海外視線で日本をイメージし、こういったデザインが製作されることは、まぁ、たまにあること。だが、今回のコラボレーションが面白いのは、東京、原宿をキーワードにユースが、それを表現しているという点ではないだろうか。ただのアヴァンギャルドなわけではなく、施されている刺しゅうのクオリティは非常に高い。
逆説的解釈にして現代的。これぞトーキョー・ニューウェーブ。葵産業の独特な空間のなかで、このアイテムを手に取っていただきたい。