My FIRST DOWN-音楽をまとって創造と遊ぶ
vol.1 JQ from Nulbarich

PhotographyーToshiaki Kitaoka Text&EditーMizuki Kanno

My FIRST DOWN-音楽をまとって創造と遊ぶ
vol.1 JQ from Nulbarich

PhotographyーToshiaki Kitaoka Text&EditーMizuki Kanno

時代のムーブを作るアーティストはいつだって、新しいトレンドを生みだすもの。今回EYESCREAMがフォーカスするのは、1990年代のニューヨークで音楽シーンから愛され、一世を風靡したFIRST DOWN。昨年FREAK’S STOREとの別注を皮切りに復刻を果たすや否や、ユースを中心に話題を集め、またたく間に時代を象徴するアイテムとなった。

My FIRST DOWNと題した本企画ではシーンを問わず、“アクティブに活動する”3組のアーティストのMy Styleから、今のムーブを見つめていく。

vol.1 JQ from Nulbarich

11月6日にミニ・アルバム『2ND GALAXY』をリリース、12月1日にはさいたまスーパーアリーナでのワンマンを控えるNulbarichのブレイン、JQ。常に新しいクリエイティブを発表し、世代を超えて注目を集める彼がチョイスしたのは、FREAK’S STORE×FIRST DOWNのイエローカラー。

カルチャーが確立しているからこそ、スタイルを選ばない

ーもっともストリート色の強いイエローのFIRST DOWNとモードなセットアップの組み合わせが意外でした。

「FIRST DOWNは90年代ヒップホップの系譜を背負ったダウンですよね。あの時代にヘビロテされていたアイテムを、ストレートに着るのも正解ですが、あえて思いきり裏切って、ドメスティックなブランドで、シックかつキレイめに合わせてみました。ダウンってフォーマルなテイストのアイテムにあわせると、“仕事帰りのサラリーマン風”になってしまいがちですが、今日のような発色のいいカラーをチョイスすることで、スタイリングが成立する気がします。FIRST DOWNそのものにしっかりとカルチャーがあるからこそ、何とあわせてもハマるのかな」

ーゴールドのネックレスにヒップホップのルーツを感じました。

「僕自身、90年代のヒップホップカルチャーがすごく好きで。この時代イケてるなと思っていたファッションが一周して、リアルタイムで出会えるっていうのは得ですよね。しかもヴィンテージでもなく、新品で」

ーファッションを楽しむ中でマイルールはありますか?

「アクセントになる差し色を入れたときに、その他は脇役となる色で合わせていく。今日、選んだダウンもメインの黄色に対して、黒で引き締めているから、足元にも黒を持ってきました」

個性のレベルアップのために、武器を集めに行く感覚

ー今日のようなスタイルからストリートな装いまで、着こなしの幅が広いですよね。

「テイストは割とその日の気分によって変えていますが、結局は洋服のシルエットで遊ぶのが好きなんです。トレンドのシルエットに挑戦してみて、それがどんどん自分に馴染んでいく過程を楽しんでいます。ズルズルにパンツを下げていた時代から、いつの間にかパーカーもウエストインしている自分にアガるというか。初回の違和感が一週間くらい続けているとなくなり、逆に安心感が芽生える。そのファッションへの適応力ってすごいですよね(笑)」

ージャンルに縛られず、常に自分達にとってのグッドミュージックを鳴らし続けるNulbarichの感性と、ファッションを楽しむJQさんのMy Styleには繋がりを感じました。

「どちらも武器を集めに行ってる感覚です。新しいものを吸収して、それがどんどん自分に馴染んでいく過程=個性のレベルアップに繋がっている気がして。それはファッションも音楽も、一緒なのかもしれません。自分の固定概念が崩れていくのが、すごく好き。今日着ているセットアップはDELUXEのものですが、割とどのブランドも歴史を刻むにつれて、テイストが変わっていきますよね。自分もその変化に合わせて馴染んでいく。最新のルックのシルエットを落とし込むみたいな。FIRST DOWNも割とオーバーサイズで着るのがカルチャーですよね。ブランドが大切にしているシルエットだからこそ、そこは意識しました」

ー“アクティブに活動する人に着て欲しい”との願いが込められて誕生したFIRST DOWNですが、ファッション、音楽とシーン問わずアクティブに活動されているJQさんが、次に目指すステージを教えてください。

「探究心、追求心が生まれるくらい好きなものって今のところファッションと音楽だけなんです。だからこそ、もっと突き詰めていろんなことができたらいいなと思っています。例えば実際に服を作ってみるとか。音楽とファッションって常に隣接しているはずで、海外はそれが顕著ですよね。ニューヨークでヒップホップがムードを作ったとき、寒いところの地域だからダウンも一緒に流行りました。日本は音楽からファッションが生まれる事が少ないので、世界のファッションカルチャーをトレースしてオリジナルにしていく事が多い。ある意味ドメスティックだし、それがいいところ。でも、もっと日本の現行音楽と現行のファッションがリンクしていけたらいいなって思っています」

FREAK’S STORE×FIRST DOWN
別注パネルショートダウン ¥34,980

JQ

Nulbarichのトータルプロデューサー、シンガー・ソングライター。2016年10月、1st ALBUM「Guess Who?」をリリース。その後わずか2年で武道館ライブを達成。即ソールドアウト。日本はもとより中国、韓国、台湾など国内外のフェスは既に50ステージを超えている。11月6日にミニ・アルバム『2ND GALAXY』をリリース。12月1日には、Nulbarich ONE MAN LIVE-A STORY-at SAITAMA SUPER ARENAが開催される。
HP:http://nulbarich.com/
Instagram:@nulbarich_official
Twitter:@nulbarich

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