photography_Kevin Tachman
Berluti(ベルルッティ)は1895年にパリで創業され、現在では世界中に45店以上の店舗を展開している。パリのマルブフ通りとセーヴル通りにあるBerlutiのアトリエでは、全身フルオーダーメイドで誂えることができるという、世界で唯一のメゾンだ。
Berlutiの2018SSコレクションの一部を見てみよう。
Berlutiの2018SSコレクションは、アーウィン・ブルーメンフェルド(※)の写真から着想を得た。そこには最新のダイナミックなレンズを通して夏の伝統的色相を眺め、再構築したカラーパレットのストーリーがある。
※アーウィン・ブルーメンフェルド…ドイツの写真家。1930年代から戦後にかけて、ファッション写真にシュルレアリスムの感覚を持ち込み、前衛的な作品を提供し続けた。実験的な二重露光や、写真を抽象的歓喜となるまで彩色加工で変化させた作品で知られている
プロダクトに目を向けると、シルクのジャージータンクトップやシルキーなバンドデザインをパンツにあしらうなど、シルク素材が目を惹く。外側にブラック、内側にダ ブグレーを配したダブルフェイスレザーのトートバッグや一枚革のソフトヌバックを使用したフラットスリッパなども特徴的。
本コレクションは、Berlutiの伝統を継続したものであると同時に、ブルーメンフェルドの実験的なテクニックへの賛歌でもあるのだ。