FASHION 2020.03.11

faceとのコラボデッキチェアをリリースする新たなセレクトショップREPORT SHOPに注目してほしい

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Photograph_James Ozawa, Text_Ryo Tajima[DMRT]

2019年11月16日に代官山と渋谷の真ん中辺りにオープンしたセレクトショップ、REPORT SHOP。お店の場所はPIZZA SLICEの1号店やらーめん 526のすぐ近くというとわかりやすいだろうか。昼間も閑静な通りにある新たなスポットだ。

店先のハンガーがでかい! さて、このREPORT SHOPがイラストレーター/アーティストのfaceとコラボレーションし、アーティスティックなデッキチェアを数量限定でリリースする。まずは、そのニュースから紹介したい。

各¥54000+TAX

REPORT SHOPがfaceのアートを使い、家具、内装、空間デザインを手がけるNUB creative worksとタッグを組んで製作した本作。椅子部分は素材にタモの無垢材を使用しフレームの1本1本を丁寧に切り出し組み上げている。素材には着色せずクリアオイルで磨きをかけ、経年変化も楽しめる仕上がりに。見てもわかる通り、大きめのサイズ感で作られていて、寝っ転がると非常に良い感じ。ヘッドの部分が頭にぶつからず、ハンモックのような感覚でリラックスして座ることができる。座面の大きなfaceのイラストが放つ存在感も抜群。アートピースとして展示したくなるようなチェアだ。価格は¥54000+TAX、プロダクトの販売状況については、直接、メールなどでREPORT SHOPに問い合わせしていただきたい。メールアドレスはreportshop.info@gmail.com。

さて、このREPORT SHOPがどんな場所なのか。ここはひと言で表現するのであれば、オーナーの小寺宏樹さんが“自分の好きなものを紹介する場所”。ある意味、溜まり場や遊び場に近い雰囲気があって、小寺さんのパーソナルなファッション感を体感することができるスポットだ。REPORT SHOPという店名の由来もそこから来ている。つまり、小寺さんのレポートとして、ここに物が集まってきていて、それを手に取ることができるショップというわけだ。
小寺さんは、もともと20代の頃から「自分で作った服を自分で販売したい」という思いを持っており、その考えに基づいて、まずは縫製工場に勤務、後にパターンを学び、服作りの勉強を行なっていた。人とコミュニケーションを取りながら、洋服をやり取りするのが好きだったことや、周囲にブランドに関する仕事に従事する知り合いが増えてきたこともあって念願のショップオープンに至った。REPORT SHOPは1階と地下に区分けされていて、1階が主にセレクト、地下は古着コーナーとなっている。

セレクトされているブランドはAMOK(アモク)、RAKINES(ラキネス)、小寺さん自身がディレクションするREPORT SHOPオリジナルブランドのSELCRAIG(セルクレイグ)が中心。一部、KARHU(カルフ)のスニーカーやELEVEN EIGHT(イレブンエイト)、FRUIT OF THE LOOM(フルーツ・オブ・ザ・ルーム)のシャツなども置かれている。

上記のようなブランドのプロダクトが1階を彩り、地下には小寺さんがアメリカから買い付けてきたヴィンテージウエアもどっさり。アメカジ定番ものからミリタリーものまで、すべて小寺さんの好みの洋服ばかり。

ブランドのセレクトに関しても「縁があるブランドで完結させるようにしている。シンプルに自分が良いと思うかどうかを重視している」というテーマのもと、顔が見えるブランドとの付き合いを大切にしながら選んでいるのだそう。
REPORT SHOPに置かれている洋服はミニマルな作りが特徴的だ。着こなしやサイズ感1つで大きく印象が異なるような、本来の意味で強いプロダクトが揃っている。
10年、20年前には、洒落たセレクトショップには”頼れる兄貴”みたいなオーナーさんやスタッフがいて、特に買い物が目的でなくても遊びに行って、美味しいレストランやバー、楽しいイベントやライブ、パーティを教えてくれていたりした。そこに通うお客さん同士が仲良くなって新たな繋がりが生まれたりすることもあった。

「今はスマホやネット、SNSで何でも済んでしまう時代だけど、そんな時だからこそ、逆に顔を合わせてコミュニケーションが楽しめる場所を作りたいと思って」と小寺さんは話す。だから、出来る限り、常に自分がショップに立って、来てくれたお客さんからの質問に笑顔で答えたり、自分の好きなプロダクトを紹介している。
単なる洋服のセレクトショップではなく発信地であり、街の溜まり場。
まずは現場に行って、古着のことを知りたかったら小寺さんに話しかければいいし、自分の好きなファッションスタイルについて相談してもいいだろう。

それに、REPORT SHOPオリジナルのSELCRAIG(セルクレイグ)、写真では伝わりにくいかもしれないが素材からパターン、細かなディテールまで、実にこだわられていて、袖を通すと、特別なウエアであることに気づく。誠に個人的な話だが、取材中に欲しくなりすぎて、自分も1着購入をぶちかましてしまったくらい。そんなREPORT SHOPの魅力は遊びに行けばすぐにわかる。
行けばわかるさ、迷わず行けよってやつ。

INFORMATION

REPORT SHOP

東京渋谷区鶯谷町8-11
mail_reportshop.info@gmail.com

@REPORTSHOP2(twitter)
@report_shop_official(instagram)

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