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Awich
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全国各地のZEPPを巡った“THE ROAD TO ARENA Japan Tour”のツアーファイナルが5月12日にZepp DiverCity Tokyoで行われた。
当日、開演直前に会場へ入って、驚かされたのが、その混み合いっぷり。フロアはもちろんのこと、2階席の最後部までギチギチの状態だった。客層を見渡すと年代もバラバラ(ライブ中盤でわかるが最前には中学生男子も!)男女比率も半々といったところで、どれだけ現在のAwichがシーンで注目されているかが、パッと見で伝わってきた。
ステージ暗転から本ツアー用にアレンジされた「Queendom」がバックのVJと共に流れ、言いようのない緊張感のままにゆっくりとAwichがステージ中央に登場。アリーナへ向かうことを明確にハッキリと伝える形でライブがスタートした。
前半ではkZmの登場からルーツである沖縄の仲間、柊人、Yo-Sea、MuKuRo、Rittoが招いてAwichが主宰したEP『098RADIO vol.1 Hosted by Awich』の楽曲を次々とパフォーム。フロアが大いに沸いたのはOZworld、CHICO CARLITOが現れた「RASEN in OKINAWA」であったろう。
以降、愛娘のToyomiを呼び込んでの「TSUBASA」や、なんとJP THE WAVYとYZERRを交えての「GILA GILA」。BAD HOPからVingo、Benjazzyが参加した「Friends REMIX」。いよいよ盛り上がりきったZeppにKEIJUを呼び込んで「Remember」に「Link Up」。ラストはDJ DISKによる「Love Me Up」のREMIXで締め括った。
これだけ大勢の人がいるのにも関わらず、まるで1対1で対話しているかのように、Awichはライブ全体を通したMCでしっかりと自身が伝えたいことを語り、それを終盤には要約して再度メッセージとして伝えていた。
その、フロアに向き合いコミュニケーションを取るスタンスに感動した人は多かったことだろう。
以前、EYESCREAMのインタビューで、Awichは、感動するということは、その人が私のストーリーを知っていて、そこに自身を照らし合わせて心が動くからだろう。だから私は挑戦することをやめない、といった内容を回答してくれたことがある。
自らが持つ逆境や歩んできた物語を伝えるということを、Awichはこの日のZepp DiverCity Tokyoの1音目から行っていた。繰り返しになるが、だからこそAwichのメッセージは心に届くし、その立ち姿、振る舞い、行動を見ることで背中を押される気持ちになるのだろう。
次はアリーナ。その先にはグラミー。明確な目的を掲げ、それを我々に共有しながらAwichは進み続ける。