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LIVE HOLIC vol.43 SCANDAL × ハク。
https://event.spaceshower.jp/liveholic/2025/vol43.html
SCANDAL
https://www.scandal-4.com/
2014年から始まった、スペースシャワーエンタテインメントプロデューシングが企画するライブイベント『LIVE HOLIC』。2025年も各地を回る本イベントは“先輩VS後輩の初顔合わせガチンコ2マンイベント”という異色のコンセプトを持っている。
そんな“はじめまして”のライブを盛り上げるべく、2マン前に対談を実施! ひと足早くお互いのことを知っていただこうというわけだ。
そんな連載形式でお届けする対談、第3弾はSCANDALからHARUNAとTOMOMI、ハク。からあいとカノが出演。特にハク。のカノは過去にSCANDALのコピバンをやっていたこともある。つまり、憧れの先輩でもある。お互いに4ピース・ガールズバンドとして、聞きたいことを話してもらった結果、両者の共通点が多いことが判明。きっと、この2マンはすさまじいことになる。SCANDAL×ハク。の『LIVE HOLIC vol.43』は11月14日(金)、神戸 Harbor Studioで開催。

L to R_あい(ハク。)、TOMOMI(SCANDAL)、カノ(ハク。)、HARUNA(SCANDAL)
カノ:以前、大阪のイベントでご一緒させて際に、SCANDALのコピバンをしていたことをお話しさせていただいたのが記憶にあります。 「下弦の月」、「DOLL」、「瞬間センチメンタル」とかをコピーしていました。
TOMOMI:あの時、(ハク。のメンバーは)19、20歳だったんだよね? 私たちがバンドを始めて少し経ったくらいがそれぐらいの年齢だったんだけど、すごく大人だなって思う。当時の自分たちを思い出すと公園にいる子供と変わらなかったんじゃないかな(笑)。
HARUNA:そうだね(笑)。この年代で、こうも日常に溶け込む音楽を作れて等身大で歌うことができるなんてすごいと思うよ。
あい:全然自覚がなかったのでビックリです。自分としては完成していないというか。模索している最中なので、そんな風に言ってもらえるとすごく嬉しいです。まさに、自分たちの等身大の姿をライブで自然に表現したいと思ってやっているんですけど。
カノ:私たちは7年目に入ったところなんですけど、ようやく音楽のやり方を理解しつつあって、やりたいことを少しずつできるようになってきたと思うんです、だけど、お会いした頃はまだまだ子供だったなって。
HARUNA:末恐ろしいなぁ(笑)。別に自分たちを下げるわけではないんだけど、SCANDALの始まり方がちょっと特殊だったっていうのもあって。自らバンドを組もうと思って始めたわけではなくプロデュースされてデビューしたっていう背景があったから、どうやってバンドになっていくのかっていうことがコンプレックスでもあったんだよね。だから、そういう境地にたどり着くまでに10年くらいかかっちゃった。そういう意味でハク。のことがうらやましく思うな。
カノ:そのコンプレックスをどう乗り越えられたんですか? 私は悩むことが多かったり、時にはメンバー同士でぶつかり合う時もあったし、ハク。を始めた頃は周りに4ピースのガールズバンドも少なかったので、わからないことも多かったんです。私の中では4ピース・ガールズバンドと言えばSCANDALなので、どうやって今の位置に辿り着いたのか教えてください。
TOMOMI:それこそコンプレックスを乗り越え続けてきた20年弱だったなって思うかな。私たちがデビューした当時はアイドル戦国時代で、AKB48さんの少し後にデビューして、同じように衣装として制服を着ていたのね。歌って踊っていたわけでもないからアイドルとしては認められないし、初期は曲提供してもらっていたからバンド好きの人にはバンドとして受け入れてもらえないし、どこにもカテゴライズされない孤独な存在だったの。だから10年くらいは仲間がいないことの寂しさも感じていたかな。でも、それを逆手に取って、逆に強みとしてやっていこうって感じに思考転換してからちょっと楽になって、ようやく認められたかなって感じ。
HARUNA:ある意味、どこにでも出ていけるっていうことが強みなんじゃないかって。ジャンルがないから、どんなフェスでも戦える存在であればいいって思うようにしたんだ。
カノ:私たちもジャンル感が定まらないというか、うまくハマるところがなくて、自分たちがやりたいことをやってるんですけどカテゴライズされないところにいるし。それで、どこにも捉われない音楽をやって唯一無二のライブをやろうって話をメンバーとしているんです。
あい:でも、それを強みだと考えられるようになったのはすごく最近のことです。メンバーと話し合って変わってきたので、その大切さを感じています。
HARUNA:気づきが早い! ハク。はどう結成したの?
カノ:もともと、軽音をやっていて、そこでコピバンをやっている最中にハク。を始めました。オリジナルもカバーもどっちも楽しみながらやっていたんです。
あい:私の場合はハク。で曲を作りながら、これって自分に合っているかなとか。曲作り自体は楽しかったけど、そういう悩みも大きかったです。でもバンドを辞めようと思ったことはなかったですね。(SCANDALを)辞めようと思ったこととかありますか?
HARUNA:悩んだ時、どうやってそれを打破したらいいかわからなくて『もう限界かも』って思ったことは、この20年の中で何回かあったけど、その度に4人だったから乗り越えられてきたと思う。自分1人だけだったら、とっくに辞めてたんじゃないかな。それに、やってきた以上、責任があるわけだから、そう簡単に辞めようと思えないというか。なんとか思いとどまって、いつの間にか悩みもクリアしていった感じかな。
TOMOMI:私たち、もともとダンススクールの中でバンドを組むってことが予め決まっていたのね。そこでオーディションが行われてメンバーが決まっていったんだけど、やっぱりダンスをするために来ている子が多かったから、みんなどんどん離脱していったの。でも私たちは最後まで辞めなかった。
HARUNA:ちょうど高校3年生のタイミングで、音楽をやって生きていくという夢を考えた時にバンドをやるってことが、ようやく来たチャンスだったんだよね。これを逃しちゃいけないって気持ちで始めたんだけど傷ついたり苦しんだりすることもいっぱいあった。特にバンドのボーカルとしての立ち振る舞いをどうしたらいいんだろうってことには長く悩んできたし、1番しんどかったかな。
あい:私も同じような悩みを今抱えています。どう立ち回ればいいんだろうってめっちゃ考えちゃうし、同世代のバンドでもカッコいい人たちは大勢いて食らうことも多くて。MCでもちょっと苦手で、ちゃんと伝えられているのか不安になっちゃうこともあるし。それでも、自分は自分のままでいいかって思えるように最近はなってきたんです。
HARUNA:えらいよ! ボーカルがのびのびと自分らしく居れるかどうかってことは本当に大事だと思う。もちろん4人が演奏する音楽がカッコいいってことが1番なんだけど、ボーカルのMCも人を感動させるものだからね。今でもMCは悩むけど、下手くそでもいいし長くなっちゃってもいいから、自分の言葉で伝わったと思うまでちゃんと話しきることを最近はすごく意識しているよ。それに周りには信用できるメンバーがいて支えてくれるわけだからね。困ったらみんなが助けてくれるから。
TOMOMI:以前はどこかにカテゴライズされたくて、「このバンドの人みたいなMCをしよう」って話し合ったりした時期もあったんだけど、自分とかけ離れた存在を目指すのは辞めようってなったんだよね。そこから本当に伝わるようになったの。わかりにくい言葉だったとしても、自分が本当に伝えたいことを音楽やMCにして表現しないと意味がないなって。自分らしくあることが1番だなって思うようになったんだよ。
カノ:すごい。まさにさっきそういう話をしていたんです。最近、今の私たちは悩んでいるし、そこが議題だよねって。まさに、そのバンドとして自分らしくあるかってことをメンバーと話し合っていたんです。ハク。はあいちゃんの曲に絶対の信頼があるから、ボーカルがやりたくないことはやらないし、やりたいことはどんどんやっていこうって。ベースに関しても、あいが好きなように弾いてって言ってくれたりして、この数ヶ月はすごく楽しく音楽ができるようになったんです。
あい:それにしても、こうして直接お話しさせていただいて、すごくシンパシーを感じました。それは意外性を大事にする楽曲にも感じることはあるんですけど、SCANDALとハク。には精神面の共通点がたくさんあると感じましたし、『LIVE HOLIC』は、きっとうまく混ざり合って親和性の高い2マンライブになるんじゃないかと思いました。
カノ:すごくいい混ざり方ができるんだろうなって楽しみです! 緊張感はあるし、熱量が意味のわからないレベルで上がっちゃっているんですけど、勝負ではないですし、絶対にいい2マンになるって、お話をして確信しました。お互いに大阪出身で神戸 Harbor Studioでのライブっていうのも大きいと思います。その波動がお客さんに伝わるんじゃないかなって。
TOMOMI:こちらこそ世代が違うからどういう感じになるんだろうって思っていたけど、話してみたらすごく距離が近かったね。私たちは歩幅が小さくてちょっとずつ登って今があるけど、ハク。の大きな1歩と混ざり合うことができるのはすごく光栄だと思う。私たちが感じているシンパシーをお互いのファンの人にどう見ていただけるかっていうことも楽しみだね。
HARUNA:メンタリティって絶対にライブを通して出るものだから、音楽性が多少違っていたとしても、絶対にお客さんに届くだろうなって思った。私たちのファンは音楽が好きな人が多いし、SCANDALがいいと思う音楽をちゃんと聴いてくれる人が多いから、きっとハク。の音楽も気に入ってくれると思うので楽しみ!
ーハク。はSCANDALに憧れている面も大きいと思うのですが、実際にやるかどうかはさておき、SCANDALに演奏してほしい曲はありますか?
カノ:「下弦の月」です! もう大好きでずっと聴いてきた曲です。
あい:私は「テイクミーアウト」です!
TOMOMI:メモメモ。私も(ハク。で)好きな曲があるよ。「回転してから考える」、「ame.」、「第六感」も好き。
HARUNA:私も「自由のショート」が好きだよ。
あい&カノ:嬉しいです! これからセトリを決めるので、踏まえて考えさせていただきます!

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