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Starcrawler
https://www.starcrawlermusic.com/
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=8293
Starcrawler 『Starcrawler』 発売中
フー・ファイターズのデイヴ・グロール兄貴が激推ししている、ということで彼らに注目したロックファンも多いのではないだろうか。2018年にこんな骨太なオールドロックにインフルーエンスされたサウンドを爆音で演ってる若手バンドが出てくるなんて思いもよらなかったよ!! しかも、チェックしたら何だよ!! このボーカル(アロウ・デ・ワイルド)の存在感は…。マジかよ!! 最高かよ!! しかも名門、Rough Tradeからリリースって何者だよ!??…といった按配でアッと言う間に世界中の音楽好きに知られる存在となったStarcrawler。1月にデビューアルバム『Starcrawler』をリリースし、待ってましたの初来日ツアーが3月7日から10日にかけて行われた。もちろん全公演ソールドアウト。初日のライブの模様は下記で公開されているのでチェックを。
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9444
怒涛の衝撃を与えてくれた彼らの再来日が早くも決定。フジロックでございます。メンバー歓喜のメッセージはコチラから。
https://twitter.com/beatink_jp/status/977002378674122758
すごく喜んでくれているようで、我々ジャパニーズとしても嬉しい限り。
さて、我々としては、きっとすぐにスターダムを駆け抜けていくであろうStarcrawlerの、今の言葉を聞きたい。というわけで、3月の初来日の際に、会いに行ってきました。
L to R
オースティン・スミス(dr)、ヘンリー・キャッシュ(gt)、ティム・フランコ(ba)、アロウ・デ・ワイルド(Vo)
ーまずはバンドのことを教えてください。Starcrawlerをスタートさせる前は、メンバーそれぞれ音楽活動をしていたんですか?
ヘンリー・キャッシュ(以下、ヘンリー):みんな、それぞれバンドや音楽活動をしていたけど、このメンバーと出会った時に、Starcrawlerをやりたいということになったのだよ。
アロウ・デ・ワイルド(以下、アロウ):あはは! マジメ!
オースティン・スミス(以下、オースティン):僕とアロウがスタートさせて、その後ヘンリーとティムが加わったんだ。
ーバンド名に込められた想いやエピソードはありますか?
アロウ:2つの言葉を合わせただけよ。
オースティン:僕が色々な言葉をランダムに連想していて、Starcrawlerという名前を思いついたんだ。良い響きの名前を見つけられてラッキーだったよ。
ーちなみにアロウはオジー・オズボーンの音楽に人生を変えられたという話を聞いたのですが、オジーのどんな部分に惹かれたんですか?
アロウ:具体的には言えないけど、とにかくカッコいいじゃん! 『Blizzard Of Oz』を聴いた時に、自分も音楽をやりたいと思ったの。もちろん他の理由もあって音楽をはじめたんだけど、それくらい大きなインパクトがあったのよ。オジーに会ってみたい!
ー近いうちに会えるんじゃないですか? ブラック・サバス/オジーのディスコグラフィの中で、好きなアルバムと楽曲は?
アロウ:『Blizzard Of Oz』が1番好きだけど『Sabbath Bloody Sabbath』も好き。全部好き!
ー皆さんが初めて自分の部屋に貼ったアーティスト、バンドのポスターは何?
オースティン:オレは超ダサいジミヘンのポスターを貼ってたな。サイケデリックに見せたつもりだと思うけど、クソみたいなフォントで「PURPLE HAZE」って書いてあった。でも、それも12歳のオレにとっては、とんでもなくクールに見えたんだよ。後になって『何でこんなポスター貼ってたんだろう?』って思いながら剥がしたよ(笑)。
アロウ:私はマイ・ブラッディ・バレンタインだったと思う。
ティム・フランコ(以下、ティム):僕はスイニー・トッドだったかな。
アロウ:それバンドじゃないじゃん
ティム:うん。ミュージカルだよ。
ーデビューアルバム『Starcrawler』は日本でも大人気ですが、10曲すべてが4人の共作だという点も驚きました。楽曲制作はどのように行われたんですか?
オースティン:大抵の場合は、ヘンリーがギターリフを持ち込んで、皆でリハーサルをするんだ。アロウとヘンリーが歌詞を考える。オレがティムとヘンリーでメロディとリズムセクションを考える。それからみんなで、アレンジしたり、歌ったり、アイデアを出したりする。本当に皆が一緒になって共同作業をしている感じだよ。
ーファッション性もオシャレで気になります。スタイルはどのようなところからインスピレーションを受けているんですか?
オースティン:特別なことはないよ。好きなものを着て、手に入るものを着ているんだ。
ティム:そうだね。トレンドは意識しないかな。
アロウ:古着屋にも行くわ。
ヘンリー:僕の場合、もらうことが多いかな。祖父母や親戚が服をたくさんくれるよ。
ーステージ上ではアロウのメイクや血糊もすごくインパクトが大きいですよね。インスピレーション源は?
アロウ:特に何かに影響を受けたわけじゃないんだけど、ホラー映画が好きっていうのもあるから、強いていうならそこからかなぁ。でも、幽霊系は怖くて、今も観れないの。2008年に公開された映画『マーターズ』っていうのがあるんだけど、あれすっごく怖かった!
ーこれだけ多種多様な音楽がある中、自分たちがロックという音楽で自己表現しようと思った理由は?
アロウ:やっぱり根本にあるのは、私がロックンロールを聴いて育ったからだと思うな。
ティム:ロックンロールはシンプルでストレートに人の心に響くからね。やりたいことをありのままに表現できる音楽だと思っているよ。
オースティン:オレもザ・フーやレッド・ツェッペリンなどのクラシックなロックをずっと聴いていたからね。自然な流れで自分もロックンロールをやろうと思ったんだ。もちろん他ジャンルの音楽も聴くし、そこから何かしらの影響は受けていると思うよ。ドラミングとかね。
ヘンリー:オレは小さい頃にAC/DCのアンガス・ヤングのライブパフォーマンスを見て、すごく衝撃だったんだ。真似したいと思ったし、それは今のライブにも影響を与えていると思っているよ。
ーあなたたちはよくザ・クランプスやストゥージズと比較されていますが、ジム・ジャームッシュが撮った『Gimme Danger』はご覧になりましたか?
全員:観たよ!
ーヒッピーとラヴ&ピース全盛の時代にストゥージズが「No Fun!!」をブチ撒けたのに対して、Starcrawlerは今の音楽シーンに何を投げかけていると思いますか?
全員:わかんない(笑)。
ヘンリー:僕たちはただ音楽をやるのが好きなんだ。
オースティン:他のバンドを見て自分たちと比較したりしない。特に最近のバンドとは比較しない。自分たちがやりたいことをやっているだけだよ。他のロックバンドと比較することに重要性を見出せないんだ。
ー今後のStarcrawlerの予定は?
オースティン:今は新しい音源をレコーディング中。曲作りを進めて、いつかは日本武道館でもライブしてみたいな」
ヘンリー:いいね! そのときは音源を録音してライブアルバムも作りたい。個人的にライブアルバムが好きだから、日本でそれを制作できたら最高だね。
オースティン:大型フェスへの出演もいくつか決まっているし、オレたちのことをフックアップしてくれたフー・ファイターズとスタジアムでライブする予定もあるよ。たくさんライブが決まってるけど、良い作品を作れるように努力したいと思っている。
アロウ:そしてグラミー賞を受賞したいな!(笑)。
ーそれは近いうちに現実になるかもしれないですよ?
アロウ:だったら最高! これまでロックンロールが音楽の主流だった時代があったかもしれないけど、今はそうじゃないでしょ。ロックはアンダーグラウンドでメインはポップス。だから、いつかはロックンロールをメインストリームに持っていけるような、そんな影響を与えるようなバンドになりたいって思うの。
Starcrawler – Ants (Official Video)
I Love LA (Music Video)
Let Her Be (Music Video)
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Starcrawler 『Starcrawler』 発売中