MUSIC 2019.07.07

AROUND King Gnu:Ryoto Ohara (Tempalay) Interview from EYESCREAM No.171

Photography—Kiyotaka Hamamura Interview Text—Takao Ookubu (TORIHADA inc.) Edit—Ryo Tajim (DMRT)
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

大好評を博したEYESCREAM No.171、King Gnu issu。全国各地の書店で売り切れ続出とのことでしたが、皆様、無事に入手されたでしょうか。

EYESCREAM.JPではそんな本誌の特集企画より、一部コンテンツを特別に公開。まずは、AROUND King Gnuと題された、King Gnuと関係性の深い人物にフォーカスした企画より、Tempalayのフロントマン、小原綾斗が登場。

“世の中にイライラやモヤモヤがあって
音楽でアウトプットしている点では似ているのかな”

―Tempalayの「革命前夜」をKing Gnuの常田大希さんがリミックスするなど、いろいろ接点があるかと思いますが、そもそもの出会いはなんだったんですか?

「2年前ぐらいに明大前の居酒屋で一緒に飲んだのがキッカケでしたね。クリエイティブ集団PERIMETRONのShuと飲んでいるときに大希もいたんです。それが最初の出会いですね。Shuとは共通の知り合いも多かったし、大希とは自然に仲良くなって。最終的には一緒にスナックに行くほど意気投合しましたね(笑)」

―King GnuとTempalayはバンドの表現上でも共通点があると感じるのですが、小原さんはどう考えていますか?

「僕は全然違うと思っています。でもインスピレーションが近いのか、たぶんお互い世の中に対してイライラしていたり、モヤモヤしていて、それを音楽に変換してアウトプットしているっていう点では共通しているのかも」

―今後、何か一緒にやってみたいことはありますか?

「ないです。というか、今はあまり関わりたくないです(笑)。King Gnuは急激に人気ものになっているので、今何か一緒にやったら、その人気にあやかっているように見えないですか? だから友達だとか言いにくいですもん。本当に、なんであんなに売れてるんだろう。誰か親族に大物がいるのかな、それか国が操作しているのかな? っていうのは冗談ですけど(笑)」

―この号は令和になって初のEYESCREAM誌です。この元号が変わる瞬間に立ち、何か思うことはありましたか?

「元号が変わる。これほどまでにどうでも良いことはないかも。僕的にはブラックホールの写真が撮れたことの方が感動しましたね。でも、自分たちが生まれた平成という時代が変わったんだ、ということには、ちょっとグッときてます。Tempalayの最新アルバムは、「平成が終わる」っていうところがインスピレーションの源になっているんです」

―そうなんですか! アルバムがどんな内容か教えてください。

「“ボイジャーレコード”って知ってますか? NASAが人類の文明を示す情報を保存して、地球外生命体が発見してくれることを期待して、宇宙に飛ばしたっていうロマンチックなレコード盤なんですけど。最新作は“ボイジャーレコード”のように、今この瞬間から未来へ向けて「平成」という時代があったということを示すメッセージになっているんです」

―最後に令和という新時代に対しての期待感や今考えていることを教えてください。

「えっと。さっきも言いましたけど、令和に対しては、まったくワクワク感はないです。でも2020年という西暦がやって来ると思うとドキドキしますね。東京オリンピックもあるし」

小原綾斗

日本のインディーロックシーンを代表する3ピースバンド、Tempalayのフロントマン。大型フェスSXSWを含むUSツアーやアジアツアーなども積極的に行い世界的に活動。NEWアルバム『21世紀より愛をこめて』を6月5日にリリース。
7月26日からのFUJI ROCK FESTIVAL’19への出演も決まっているので要チェック。
@jimihemn

INFORMATION

Tempalay
『21世紀より愛をこめて』

On Sale

1.21世紀より愛をこめて
2.のめりこめ、震えろ。
3.そなちね
4.人造インゲン
5.どうしよう
6.脱衣麻雀
7.Queen
8. THE END (Full ver.)
9. SONIC WAVE
10.未知との遭遇
11.美しい
12.おつかれ、平成
https://tempalay.jp/

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