[Interview]in-d × doooo
ある日の東京で、“東京”を語らう

Photography-Cho Ongo Edit-Mizuki Kanno

[Interview]in-d × doooo
ある日の東京で、“東京”を語らう

Photography-Cho Ongo Edit-Mizuki Kanno

Manhattan Portageによる都市型音楽プロジェクト、City Connection powered by Manhattan Portageが10月22日(火)に開催される。シーンを牽引するアーティスト、16組が“東京”というカルチャーのインターセクションで共演を果たすニューイベント。フェスシーズンもラストを迎え、音レスを感じ始めているEYESCREAM読者諸君にはぜひともオススメしたい。そこでイベント開催に先駆け、出演アーティストの中から、in-ddooooによる対談をお届けする。“東京という都市から繋がるアーティストたちとともに都会に生きる全ての人たちの日常に彩りを”というイベントコンセプトにちなんでお題は、“東京”。大都会を拠点に活動するCreative Drug Storeのメンバーである2人が日頃触れているこの街の風景を、一緒に眺めていくとしよう。

doooo(L),in-d(R)

ーAVALANCHE 9、二日間お疲れ様でした! いかがでしたか?

in-d:1日目がCreative Drug Storeのワンマン、2日目はAVALANCHEで両日出演したんですが、お陰様で大盛況で。ありがとうございました……..dooooくんと2人で対談って照れるね(笑)。

doooo:初めてだもんね(笑)。120分もの長時間は初めてだったので、リハもいつもより多くて、それを重ねる中で生まれたノリみたいなものをそのままステージに持って行けたので、楽しかったです。

ーでは、ここからはお二人が次に控えるイベント、“City Connection”にちなんで、“東京”をテーマにお話していただければと思います。

in-d:実は東京でそんなに遊ばないかも(笑)。dooooくんとは夜呑みに行くことが多いので、そうなると溝の口(神奈川)とかになっちゃう。

doooo:僕は目黒寄生虫館によく行きます。タダなんですよ。「この人に寄生してました」みたいな写真と一緒に、10mくらいの寄生虫が展示されていたり。あとは、明治大学のキャンパス内にある明治大学博物館は別名、拷問博物館とも呼ばれていて、昔の拷問器具とかが展示されているんです。ここも嫁と行ったりしますね。最近は日本刀や鎧なんかが売っている骨董市にも行ってます。オススメです。

in-d:普通は絶対行かない東京(笑)。

ーさすがですね(笑)。in-dさんは「On My Way」で東京のオフィス街を歩かれているシーンが印象的でした。

in-d:自分は神奈川の人間なので東京は距離的にはそこまで遠くはないけど、意識はずっとしていて。地元に住んでいた頃は渋谷、原宿あたりが東京って感じでしたけど、歳を重ねるごとにオフィス街が好きになっていって、今はあの辺が僕の中での東京です。

doooo:確かに似合うよねin-dに。スタイリッシュ。僕は岩手出身なので未だに渋谷、原宿あたりが東京っぽい。なんなら上京してくるまでは渋谷、新宿みたいな感じが永遠と広がっているのかと思っていました。千葉や神奈川も含めて、都会みたいな。

ー上京のきっかけは何だったんですか?

doooo:18〜20歳くらいの時、兄ちゃんが先にこっちに出てきていて。たまに遊びに来ていたんです。その時が面白くて。昼頃こっちに着いて、渋谷のレコード屋さん回って、夕方から玉川沿いでバーベキューして。音楽かけながら呑んで、そのまま渋谷のクラブに行って、朝飯食ってまた岩手に帰るみたいな。めちゃめちゃ楽しかった。だから行きたいなって思ったのが一番で、あとは東京は変な人ばっかで面白いっていうところですね。朝、クラブから出たらタクシーの上に乗ってる奴とかいて。

in-d:それは別に東京ならではじゃないから(笑)。

doooo:岩手にはそんな人絶対いない(笑)。これは毎日、どの時間も楽しいなって確信しました。

ー実際にこっちで生活してみていかがですか?

doooo:コンクリートジャングルだから冷たい人が多いイメージでしたが、そうじゃなかった。みんな温かい人間でした(笑)。あと、中1、2くらいの時、東京はハンドボール投げで60m投げれる奴がいるみたいなウワサが広まって。本当の事かわからないんですけど、そういうのもあって、東京は凄い人たちの集まりだと思っていました。こっちは結構イメージ通りで、面白い事やってる人に沢山出会えています。そういえばin-dも最初に会った時は冷たそうな印象だった。

in-d:そう?僕は東京って案外狭いなっていう印象でした。結構歩けちゃう。こことここも繋がっているんだみたいな。そういう感覚は地元から離れて、こっちに出てきた時に感じたギャップでした。もっと広いと思っていたから。

ー東京での印象的な出会いはありますか?

doooo:全部だな。

in-d:絶対そんなことないっしょ(笑)。

doooo:今遊んでいる友達はみんな東京で出会った人。クリエイティブ(Creative Drug Store)のメンバーもそう。人肉シリーズを作ってくれている人もここ。こっちに来なきゃ出会えなかった人たちばかりですね。考えたらBIMとの出会いも、そうかも。共通の知り合いを通して僕のミックスCDを聞いてくれて、そっから連絡を取り合うようになって。そしたら僕の家とBIMの家が300mくらいの距離だったことが判明して。よく遊ぶようになり、BIMがちょうど曲を作っている時だったので、ビートを提供したことが始まりですね。厳密に言うとそれは神奈川でしたけど、都会の繋がりはすごいですよね。確か初めてBIMに会った時、in-dと電話してたよね。

in-d:クリエイティブの出会いは確かに東京っぽい。VaVaくん、JUBEE、Heiyuuは出身が東京、BIMと僕は神奈川。BIMとHeiyuuと僕は高校の同級生だけど、JUBEEとVaVaくんはBIMが共通の友人を介して知り合ったり、それは東京だからこその繋がり方なのかも。地元が一緒で音楽やり始めたみたいな仲間じゃないんで。“東京感”って言いたくないけど、実はこれこそなのかも。

ーCreative Drug Storeって今の東京を象徴している気がします。

in-d:恐れ多いです。

doooo:同じく恐れ多いです。僕なんてこの前、“田舎者の馬鹿”ってふざけてあだ名つけられたばっかですよ(笑)。

in-d:中身は全くなんです(笑)。いわゆる“東京っぽい”って言うのの、芯みたいなのはわかんないですけど、音楽然り、クリエイティブの幅が東京は広い気がします。二足、三足のわらじの人、様々な世代の人が活躍しているから、発信する側も受け手も毎日刺激的で面白いですよね。地元にたまに帰って俯瞰的に東京を眺めるとそう感じます。

doooo:ちょっと街に遊びに出ただけで、毎回のように何か新しいことをやっている人、ジャンルに出会える。それは多分地元にはない文化で、東京を感じます。

ー新しい刺激を日々生み出し続ける街ですよね。それは“東京感”を漂わせるお二人、Creative Drug Storeに共通している気がします。それでは最後に、イベントに向けてメッセージをお願い致します。

doooo:楽しくできればいいな。僕が東京に来たいと思った時みたいに、来てくれた人も楽しいと思ってくれたら。

in-d:東京を絡めてきたな(笑)。いろんなアーティストが出るので、僕も改めて豪華なイベントだなと思いました。僕とdooooくんで僕らの音楽をやるので、楽しんでください。僕らも楽しみます。

INFORMATION

City Connection powered by Manhattan Portage

2019.10.22 OPEN 2PM-CLOSE 9PM
@代官山UNIT/SALOON/B1FLAT
Line up:
D.A.N. -DJ set-
Disk Nagataki (tokyovitamin)
DJ SARASA
doooo (CreativeDrugStore)
FNCY
(ZEN-LA-ROCK/G.RINA/鎮座DOPENESS)
Hikaru Arata (WONK)
in-d
(THE OTOGIBANASHI’S/CreativeDrugStore)
Licaxxx
MURO
okadada
PAELLAS
tofubeats -Live set-
underslowjams
YonYon
Yuka Mizuhara
YUKIBEB (Soulection)
https://www.manhattanportage.co.jp/special/city-connection/

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