道に迷ったとき、ふと何も考えたくなくなったとき、逆にめちゃくちゃに気分が高揚しているとき、やっと獲得できた夜の時間に、そして……恋をしているとき。バイクや車で道をぶっ飛ばしたくなることはないか? 自分の大好きな、あの曲を爆音でかけながら。リリックを口ずさみながら。

ご存知、渋谷ストリート出身、平成生まれのHIPHOPチームSANABAGUN.はハーレーダビッドソンとタッグを組みSTREET×STREETというプロジェクトを完遂した。同企画にて高岩遼（Vo）と隅垣元佐（Gt）が大型自動二輪免許を取得。高岩遼はストリートロッド（XG750A Street Rod®）、隅垣元佐はストリート750（XG750 Street® 750）のオーナーとなったのだ。

そんな2人と岩間俊樹（MC）に聞く、リコメンド・ドライブBGMとは。

Q for 岩間俊樹

“スポーティな楽曲が調子いいですね”

ー岩間さんがドライブするときにかけたくなる曲は?
岩間：夜の首都高をドライブすると考えると…JAY-Zのアルバム「Kingdom Come」から『Show Me What You Got』ですね。MVもドライブシーンですし。

JAY-Z – Show Me What You Got

岩間：もう1曲挙げるとするならKanye Westのアルバム「Can’t Tell Me Nothing」収録の『Stronger』。MVでは夜の新宿を駆け抜けるシーンもありますから。

Kanye West – Stronger

岩間：でも、走っているシーンに合わせて曲を選ぶことが多いですね。日中帯の海沿いだったら、もっとチルな楽曲になると思います。

Q for 隅垣元佐

“ストリート750に限ってはコレ”

ー隅垣さんがバイクに跨がっているときに聴きたくなる曲は?
隅垣：バイク、というよりもストリート750に限って言うと、John Materのアルバム「Continuum」より『I Don’t Trust Myself (With Loving You)』ですね。

I Don’t Trust Myself (With Loving You) (Live in L.A.)

隅垣：というのも、リハで東京に来て、ストリート750で帰宅するのが夜になることが多いので、シックな曲が頭に流れるんですよ。ゆっくりと街を流す感じです。

ーでは高速道路を突っ走るときは?
隅垣：高速だったら、もう風の音でザーーじゃないですか（笑）。でも、どうだろう……もしかしたら中学生の頃に聴いていたMetallicaのアルバム「Master of Puppets」が流れるのかなぁ、なんて思います。

Metallica – Master Of Puppets (Live)

Q for 高岩遼

“オレたちはHIPHOPチームなんで、やはりHIPHOPを選びたい”

ー高岩さんがハーレーに乗るときに聴きたい曲は?
高岩：Eveの『Let Me Blow Ya Mind ft. Gwen Stefani』って言おうと思っていたんですけどね。この楽曲はSANABAGUN.の『もう実家帰りなよ』のインスピレーション源でもあるんです。

Eve – Let Me Blow Ya Mind ft. Gwen Stefani

もう実家帰りなよ – SANABAGUN.

高岩：が、オレたちはHIPHOPチームなんでね。よりギャングな曲をセレクトしたいーーということでRuff Rydersの『WWIII feat. Jadakiss』。アルバムは「Ryde or Die Vol. 2」より。

Ruff Ryders – WWIII feat. Jadakiss – Ryde Or Die Vol II

高岩：このMVが良くって。そもそもアルバムのタイトルが“乗るか死ぬか”ですからね。そのうえで“第三次世界大戦”という。思いっきり攻撃的じゃないですか。

ー錚々たるOGが参加している楽曲ですよね。ちなみにもう1曲挙げるとするならば?

高岩：ちょっとしっとり、この曲です。MVをチェックしてみましょう。

Joe, Joe Thomas – Ride Wit U ft. G-Unit

高岩：オレらの世代ならわかると思います。今思うとちょっと過去の曲かもしれないですけど。

高岩遼 – ストリートロッド（XG750A Street Rod®）

隅垣元佐 – ストリート750（XG750 Street® 750）

“疾走感のあるセットリストをお届けするぜ”

ー皆さんがピックアップしてくれたドライブBGM。これはSANABAGUN.の音楽性にも影響を与えていますか?
岩間：多分にあると思いますよ。今日挙がった楽曲は、どれも2000年代の曲ですが、2000年からの約10年間にリリースされてきたHIPHOPをリアルタイムで聴いて、それに感化されて育ちましたからね。しっかりHIPHOPしていて、どこかゴージャスな雰囲気がある。ベースにあるものだと思いますよ。

ー11月23日からスタートするツアー「Suggestion」では、ハーレーダビッドソンが協力でついていますね。
岩間：今回、ハーレーダビッドソンとのプロジェクト、STREET×STREETで、SANABAGUN.は『We in the street』という楽曲を制作しているのですが、この曲は前ツアーでは東京と大阪でしか披露していないんですよ。その曲を各地のオーディエンスに届けることができたら、と考えています。

隅垣：本当だったら全公演、バイクで行きたいくらいだよね。

高岩：そりゃあ、そうでしょう。

岩間：いや、普通に車で行こうよ、そこは。。

ーしばしの沈黙ー

高岩：まぁ、でも。ハーレーダビッドソンの名前がついているだけあって、このツアーは疾走感あるセットリストになると思いますよ。

岩間：かなりアッパーな曲を連発するかもね。

高岩：飛ばし過ぎてぶっ飛んじゃうかもしんねぇなぁ……。

ーいや、ぶっ飛んじゃダメですよ（笑）

高岩：まぁ、それくらい会場はヒートアップするというわけですよ。ライブはフルスロットル、バイクは安全運転で、というわけです。

岩間：というわけでツアーも楽しみにしておいてください!