OTHER 2025.10.25

ストリートアート研究の新拠点「LGSA by EIOS」が、渋谷・桜丘町に10月30日(木)オープン

EYESCREAM編集部

ストリートアートやエアロゾル・ライティング、そしてそれらに隣接するカルチャーの理解を深めるための資料室/ギャラリー「LGSA by EIOS」が、2025年10月30日(木)、渋谷・桜丘町にオープンする。

JR渋谷駅新南改札から徒歩5分。約35平米の空間には、展示エリアと書架エリアが設けられ、予約不要で誰でも自由に閲覧できる。現在の所蔵資料は約500点におよび、入門書や世界的に貴重な書籍、印刷物、映像、プロダクトまで、多彩なアーカイブが揃う。

対象領域は、70〜80年代のニューヨークを中心にしたストリートアート。そのルーツを辿りつつ、古代から現代、西洋から東洋まで、時代や地域を超えて展開してきた公共空間での表現文化全体を範囲としている。利用登録者は、資料を手に取り、閲覧デスクで自由に読むことができるほか、有料で複写サービスや、スタッフ同伴による貴重書のビューイングも可能だ。

開室にあわせて、展示エリアでは企画展「The New Beginning-2000年代の渋谷におけるライブペインティング」を開催。また、管理資料をもとにした検索データベースを2026年初頭に公式ウェブサイトで公開予定だ。

今後は、展示や資料に連動したトークイベント、読書会、スクール、動画公開収録なども順次展開予定。ストリートアートをめぐる知的関心を刺激し、人と人がつながる新しいネットワークを生み出していく。

資料と情報に常時アクセスできる常設インフラとしての「LGSA by EIOS」は、世界的にも先駆的な試み。新たな研究拠点として、その動向から目が離せない。