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人気DJのエクスクルーシヴMIXを毎月配信! 『EYESCREAM.JP Mix Archives』vol.67 YUKSTA-ILL feat. OWLBEATS

Interview & Text : Yu Onoda | Photo : Takuya Murata | Edit : Yugo Shiokawa

EYESCREAM.JPレコメンドDJへのインタビューとエクスクルーシヴ・ミックスを紹介する「EYESCREAM.JP Mix Archives」。今回は、ラッパーのYUKSTA-ILLとビートメイカー/DJのOWLBEATSをフィーチャー。

近年、NEO TOKAIと称され、注目度が高まっている東海エリアにあって、その中核をなすヒップホップ・クルー、RC SLUM。CPFプロジェクトのもとでリリースしたSLUM RC名義のクルーアルバム『WHO WANNA RAP』とその続編『WHO WANNA RAP 2』を通じ、現場で徹底的に磨き上げた攻撃的なラップをまざまざと見せつけた三重県鈴鹿在住のラッパー、YUKSTA-ILLはそのオリジナル・メンバーでもある。

2011年末にリリースしたファースト作『QUESTIONABLE THOUGHT』以降、tha BOSSのアルバム『IN THE NAME OF HIPHOP』をはじめとする数々の客演のほか、ミニアルバム、ミックスCDのリリースやライヴを精力的に行ってきた彼が約5年ぶりとなる新作アルバム『NEO TOKAI ON THE LINE』を完成させた。今回は、アルバムにも先鋭的なビートを提供している鹿児島のビートメイカー/DJ、OWLBEATSのDJミックスをお届けしながら、YUKSTA-ILLへのインタビューを通じ、まだまだ謎多きNEO TOKAI、SLUM RCの実体と作品世界の核心に迫った。

※ミックス音源はこちら!(ストリーミングのみ)



(Campanellaなど)自分より下の仲間が脚光を浴びて嬉しい反面、素直に言えば悔しい思いもあって。そういう気持ちが糧にはなっていますね。


— 新作『NEO TOKAI ON THE LINE』は、ファーストアルバム『questionable thought』以来のフルアルバムということですが、tha BOSS『IN THE NAME OF HIPHOP』をはじめとする数多くの客演やミニアルバム、ミックスCDのリリースなど、非常に活発だった5年の活動の振り返っていただけますか?

YUKSTA-ILL:2011年にファースト(『questionable thought』)を出した時点でソウタ(RC SLUMオーナーのATOSONE)と「そんなすぐにセカンドを出さなくてもいいんじゃない?」って話になって。その後、2013年に(WDSoundsのオーナー)MERCYくんが提案してくれた『TOKYO ILL METHOD』をリリースしたんですけど、ありがたいことに、フィーチャーリングのオファーもあちこちからもらって、そういう曲も作りつつ、2015年にこれまでの流れをリセットする意味も込めて、(新録曲、未発表曲、客演曲などで構成されたミックスCD)『MINORITY POLICY』を出して。その作品には、これまで自分がやってきたことのほとんどを入れて、最後にB-ZIK「SEQUEL」って曲で締めくくっているんですけど、B-ZIKっていうのは、TYRANTをやる前に自分とKOKIN BEATZ THE ILLESTが一緒にやってたユニットで、「SEQUEL」って曲はB-ZIK名義の新曲なんですよ。そういう意味で自分のなかでは1周回った感覚があって.


YUKSTA-ILL『MINORITY POLICY』 KOKIN BEATZ THE ILLESTとのユニット、B-ZIKやRC SLUMの前身にあたる伝説のクルー、TYRANTの音源を含む、YUKSTA-ILLの新録、初CD化、初正規リリース、新録音源を多数収録した2015年のミックスCD。

YUKSTA-ILL『MINORITY POLICY』
KOKIN BEATZ THE ILLESTとのユニット、B-ZIKやRC SLUMの前身にあたる伝説のクルー、TYRANTの音源を含む、YUKSTA-ILLの新録、初CD化、初正規リリース、新録音源を多数収録した2015年のミックスCD。



— そして、2015年末にはRC SLUMのCPFプロジェクトでSLUM RC名義の『WHO WANNA RAP』がリリースされました。

YUKSTA-ILL:あのアルバムは、ソウタの巻き込み具合が半端なくて(笑)。当時、ソウタは卒業制作って言ってたんですけど、CPFのリリース期日を考えたら、出来て、2、3曲かなって思ってたんです。そうしたら、ソウタがかなりの曲数をやるから、少なくとも俺の方が少ないっていうわけにはいかないだろうってことで、尻叩かれた感じで(笑)。あのアルバムはソウタが中心にいたところが大きくて、結局、1ヶ月半で完成したんですけど、振り返った時に“そういえば、フィーチャリングばかりやってるな”って、そろそろ、自分の新作に取りかかる時期かなって思ったんです。

— 『WHO WANNA RAP』がセカンド・アルバム制作のきっかけになったんですね。

YUKSTA-ILL:そうですね。あのアルバムが1ヶ月半で出来たことは自分のなかでの自信になって、この勢いで次のアルバムにいけるんじゃねぇかって。もちろん、ソロだから必然的に自分のやることは多くなるんですけど、当時の勢いを考えたら、2016年末から2017年頭にリリース出来そうだなって。そう思って、SLUM RCのアルバム『WHO WANNA RAP』が出来た後、2016年の年明けから本格的に作り始めた感じです。


SLUM RC『WHO WANNA RAP 2』 RC SLUMがCPFプロジェクトを通じ、2015年末にリリースしたSLUM RC名義のクルーアルバム『WHO WANNA RAP』の続編作。BUSHMIND、MASS-HOLE、RAMZA、C.O.S.A.らビートメイカーがラップを最大限に引き立たせたリミックス、リエディットを施し、全く新しい作品に生まれ変わっている。

SLUM RC『WHO WANNA RAP 2』
RC SLUMがCPFプロジェクトを通じ、2015年末にリリースしたSLUM RC名義のクルーアルバム『WHO WANNA RAP』の続編作。BUSHMIND、MASS-HOLE、RAMZA、C.O.S.A.らビートメイカーがラップを最大限に引き立たせたリミックス、リエディットを施し、全く新しい作品に生まれ変わっている。



— この5年の間に、RC SLUMやNEO TOKAIシーンが注目されたり、若手のCampanellaやC.O.S.A.が素晴らしい作品を出したということもありますし、世間的にはフリースタイルラップがブームになったりと、シーンは大きく動きましたよね。

YUKSTA-ILL:フリースタイルバトルに関しては、俺が出なくなったのは、2010年なんですけど、当時ですらもうブーム感があって、そのうち終わるだろって思っていたんですけど、その後むしろ過熱して、独り歩きしちゃいましたよね。うちらの周りが注目されるようになったことに関しては、もちろん注目されたいという思いでやってはいるけど、いざ注目されると潜りたくなるっていう(笑)。“NO SELL OUT”を掲げてTYRANTの時代からやってきたけど、そこはバランス良くやりたいんですよね。でも、インタビューで俺がこういうことを言うと、別の仲間から“いや、それは違って……”って言われたりもするっていう(笑)。

— はははは。では、ご自身の変化についてはいかがですか?

YUKSTA-ILL:俺は自分の作品のリスナーにはなれないから分からないんですけど、恐らく、若い時よりも自分のラップが分かりやすくなってるんじゃないかなって。昔の方がもっと難しいことをしてたと思うし、意図的にやってたことでもあるんですけど、ソウタと作った2009年の『ADDICTIONARY』とファーストの『questionable thought』はラップを突き詰めていた時期の頂点ですよね。そういう時期を経て、『WHO WANNA RAP』以降は、軸はそのままに、1曲1曲のコンセプトを決めて、聴いたら“こういう曲です”ということが分かる、そういうアプローチにちょっとだけ変わったかもしれないですね。以前の作品でも英語は入れず全部日本語だったんですけど、英語のように聞こえるような印象があったみたいで。でも、今回の『NEO TOKAI ON THE LINE』は向こうの黒人がラップを口ずさみながら街を歩いているように、このアルバムを聴いた日本人がやろうと思えば、最低限は同じようなことが出来る、そんなアルバムになっていると思います。


YUKSTA-ILL『QUESTIONABLE THOUGHT』 ビートメイカーのOWL BEATSやKOKIN BEATZ THE ILLEST、MASS-HOLEら、ラッパーの呂布カルマ、MEXMAN(TYRANT)、CAMPANELLA、SOCKSらをフィーチャー。TYRANTでの活動を経て、新たな一歩を踏み出した2011年のファーストアルバム。

YUKSTA-ILL『QUESTIONABLE THOUGHT』
ビートメイカーのOWL BEATSやKOKIN BEATZ THE ILLEST、MASS-HOLEら、ラッパーの呂布カルマ、MEXMAN(TYRANT)、CAMPANELLA、SOCKSらをフィーチャー。TYRANTでの活動を経て、新たな一歩を踏み出した2011年のファーストアルバム。



— 全15曲にフィーチャリングしているラッパーが、SOCKSとCampanellaの2人だけということにも驚きました。

YUKSTA-ILL:削ぎ落としていったら、その2人だけになりました。当初はフィーチャーリングに関して、東海以外のラッパーも考えていたんですけど、タイトルが『NEO TOKAI ON THE LINE』だし、東海のやつらはみんな格好いいけど、昔から知ってて、それぞれフィールドは違うけど、かちっとやってる2人とやろう、と。

— ビートメイカーのセレクトに関してはいかがでしたか?

YUKSTA-ILL:どんなビートであっても、格好良くラップを乗せられる自信はあるんですけど、格好いいビート、やりたいビートメイカーとやったって感じですね。それぞれにエピソードはあるんですけど、レコーディング中盤、後半にかけては、流れを考えて固めていきました。

— 同郷三重のGINMENにSNKBUTNO、過去にもコラボレーション経験があるPUNPEE、OLIVE OIL、MASS-HOLE、OWLBEATS、RAMZAに加えて、PENTAXX.B.FとDJ SEIJIさんにビートをお願いしたいきさつは?

YUKSTA-ILL:PENTAXX.B.Fは、同い年なんですけど、BOSSさんやBUPPONとも一緒にやってて、さらに言うと、彼は滋賀に住んでいるんですよ。で、滋賀って、三重の隣の県だったりして、滋賀に何度かライヴに行った時に知り合って、今回、一緒にやることになって。SEIJIさんとは(B.I.G.)JOEくんが繋げてくれて、確か、池袋BEDの裏だったと思うんですけど、「このビートでやりたいんだけど、どう?」って、ビートを聞かせてくれて。2014年に出た『BOOM BAP BOX』で1曲やったんですけど、スキルトレードみたいな感じで選ばせてもらったビートで今回やらせてもらったんです。


RC SLUMがWDsoundsとタッグを組み、KID FRESINO、GRADIS NICE、BUSHMIND、16FLIP、ONE-LAW、PUNPEEという東京を代表するビートメイカーのもと、YUKSTA-ILLが新たな表現を切り開いたミニアルバム。

RC SLUMがWDsoundsとタッグを組み、KID FRESINO、GRADIS NICE、BUSHMIND、16FLIP、ONE-LAW、PUNPEEという東京を代表するビートメイカーのもと、YUKSTA-ILLが新たな表現を切り開いたミニアルバム。



— 名古屋は活動における主戦場だとは思うんですけど、作品を聴いた印象として、このアルバムはYUK氏が今も暮らす地元、三重県・鈴鹿での日々が土台になっていますよね。

YUKSTA-ILL:そうですね。はじめの頃は「YUKSTA-ILLってラッパーがいて、こいつはどこに住んでるんだ? どうやら三重らしい」っていう感じでやっていたんですけど、三重にも光を当てたいという気持ちが年々大きくなってきて。今回のアルバムはもうちょっと踏み込んで、YUKSTA-ILLがどういうラッパーなのかを提示していると思うし、そういうリリックを書いているうちにフィーチャリングも絞られていって。このアルバムはそれだけ言いたいことがあったということなのかなって。

— 鈴鹿には「HOOD BOND」で“テーマパーク”と歌われている、重要な街のカルチャースポットがあるんですよね?

YUKSTA-ILL:家から3分くらいのところなんですけど、もともとはヤマハ楽器のビルで、防音環境が整った複合施設のようなビルがあって。そこには1Fが服屋にタトゥースタジオ、上にはANSWERっていうライヴハウス、クラブがあって、その裏に自分達のスタジオなんかもあって。もう8、9年になるのかな。そのビルがあるからこそ、俺は地元から動かないのかもしれませんね。そして、鈴鹿からは近所のおばちゃんに醤油を借りにいく感覚で名古屋に行くんですけど(笑)、家から名古屋の栄まで夜だと1時間くらい、平日の昼間は工業地帯でトラックが多いので、三重と名古屋を繋ぐライフラインである国道23号線で1時間半から2時間くらい。その道をひたすら北上していくんですけど、四日市を通過する時は両側にコンビナートが生い茂ってる感じで。でも結構、そういう移動時間も大切にしてるんですよね。その間に人からもらった音源をじっくり聴いて、あれこれ考えたりも出来るので。

— しかも、ビルの1Fにあるストリートウェアのセレクトショップ「KICKBACK」は、今回のアルバムでスキットに音源が使われているハードコア・バンド、FACECARZのメンバーがやっているお店だとか。

YUKSTA-ILL:そう。ヴォーカルのTOMOKIくんがずっとやってるお店で、もともとは別の場所で営業してたんですけど、そのお店が出来るのと同じくらいのタイミングで、近くにあった古いデパートの屋上に出来たのが、ANSWERの前身のSPARKっていうクラブ、ライヴハウスなんですよ。その2つが出来たことで、もともとは何もなかった鈴鹿の街が変わったと思うし、その時期に俺とTOMOKIくんも出会ったんです。

— さらにいうと、今回のアルバムで4曲のビートを手掛けているトラックメイカーのGINMENはFACECARZのベーシストなんですよね?

YUKSTA-ILL:そう。トラックメイカー、ベーシストであり、YOSKEIGHTっていう名前でラップをやってます。本人いわく、メインはラッパーということらしいですけど、今回、彼が4曲参加したのは何故かというと、家が近いからなんですけど(笑)、(GINMENが手掛けた)「HOOD BOND」でFACECARZをサンプリングしているのもそういうバックグラウンドがあるからこそっていう。


YUKSTA-ILL『NEO TOKAI ON THE LINE』 前作から約5年の歳月で熟成された過去、現在、未来へ馳せる思いがほとばしるセカンド・アルバム。東海エリアで育まれたタフネスに深みが加わった彼のラップは、地元の三重県鈴鹿、名古屋から全国区へと広がる。

YUKSTA-ILL『NEO TOKAI ON THE LINE』
前作から約5年の歳月で熟成された過去、現在、未来へ馳せる思いがほとばしるセカンド・アルバム。東海エリアで育まれたタフネスに深みが加わった彼のラップは、地元の三重県鈴鹿、名古屋から全国区へと広がる。



— 鈴鹿は、ヒップホップとハードコアが密接な街でもあると。

YUKSTA-ILL:厳密にいうとハードコアを中心としたバンドのシーンですね。そういう特殊な関係があって、TOMOKIくんとは「ALL FOR ONE」っていうヒップホップとハードコアのイベントをやってて、今度、4月にFIGHT IT OUTとISSUGIくんを呼ぶんですけど、過去にはC.O.S.A.やMASS-HOLEが出てくれたこともあるんです。

— そして、そのMASS-HOLEがビートを手掛けた「STILL T」の“T”は、YUKSTA-ILLやATOSONEが一員でもあったヒップホップグループ、TYRANTの“T”を意味していると同時に、リリックではTYRANTのラッパー、HIRAGEN氏についても言及していますよね。

YUKSTA-ILL:『WHO WANNA RAP』に入ってるMC KHAZZのソロ曲「UNDER DOG ON A MISSION」で“STILL T”ってシャウトしてくれてて、その響きが良かったので、曲名にしちゃったっていう(笑)。リリックでもHIRAGENのアルバムについて、“名作『CASTE』”って歌ってるんですけど、ホントに名作だと思ってて。俺はいまでも聴くし、本人次第ではあるんですけど、いつでも戻ってきて欲しいと思ってます。加えていうと「TO MY BRO」って曲で直接歌っているマイメンにも戻ってきて欲しいなって。

— このアルバムではYUKSTA-ILLのルーツから現在までの時間の流れが詰め込まれていますが、その間の環境や心境の変化をリリックにどう反映させようと思いましたか?

YUKSTA-ILL:年相応のテンション、喜怒哀楽をもれなく表現したリリックでありたいとは思っているし、その土台となっているのは日々の生活じゃないですか。そこではどんな人間であっても常にアガっているわけではなく、ふと一人になって悩んだりもするし、かと思えば、パーティでアガっている時もある。まぁ、でも今、全曲通してM.O.P.みたいなテンションっていうのはあり得ないというか、当時はこんなの普通だろって思ってたんですけど、TYRANTの音源を聴き返すとあの時はスゴかったんだなって我ながら思うし、みんなでまたやりたいけど、この年であのテンションはさすがに疲れるんだろうなって(笑)。

— そして、アルバム最後の「CLOSED DEAL」では、ラッパーとしての引き際について歌われていますが。

YUKSTA-ILL:引退かって?(笑)

— と思いきや……(笑)。

YUKSTA-ILL:そういうことなんですよ(笑)。そのまま終わったら、後味悪いだろうなって。いや、最初はそのまま終わろうと思っていたんですけど、鹿児島に行った時、OWLBEATSからトラックをもらって、それを聴いていたら……まぁ、その先は聴いてのお楽しみということで(笑)。



— ただ、引退云々はともかくとして、30代中盤を迎えたラッパーがその先も音楽を続けるうえで、日本において、その前例はまだまだ少ないですよね。

YUKSTA-ILL:まぁ、でも、自分より上の人達が勇気を与えてくれていることは間違いなくて、BOSS(THE MC)さんなんかは、とある時のクラブの去り際に“また会おう!”っていうようなことを言ってくれて、すごく意味深いというか、すごい響いた言葉だったんですね。そして、それこそ、自分より下の仲間が脚光を浴びて嬉しい反面、素直に言えば悔しい思いもあって。そういう気持ちが糧にはなっていますね。

— 名古屋の『METHOD MOTEL』に遊びに行っても、毎回顔会わせてるラッパー同士が緊張感をもって、お前には負けねえっていうスタンスでライヴをやってるところが最高にスリリングなんですよ。

YUKSTA-ILL:イケてるラッパーはいっぱいいると思うし、昔の自分にとって、HIRAGENっていうラッパーはそういう存在だったんですよ。あいつは俺が持ってないものを持ってて、逆にあいつが持ってないものを俺が持っているとも思っていますけど、今だったら、後輩のCampanella、C.O.S.A.、オリジナルRCのみんなも格好いいし、RCからは俺のアルバムに続いて、2月22日にはMC KHAZZのアルバム『SNOWDOWN』がリリースされるので、併せてチェックしてもらいたいですね。

— 鈴鹿を拠点に、今後の活動について、どんなイメージをお持ちですか?

YUKSTA-ILL:自分が出ていくことで、まず認識してもらって、その段階を経ての今回のアルバムなんですけど、地元にこもってるだけではどうしようもないというか。SNSやウェブで広がる時代ではありますけど、自分からガンガン行かないと、何ともならないと思っているし、最近は自分でもイベントをやろうとも考えていて。というのも、自分が出ていけば、三重はアガるだろうと思っていたんですけど、今はイベントが少ないので、若い子の出る場所がないんですよ。その点、TYRANTのメンバーのMEXMANが地元で大きなイベントを定期的にやってて、さらに自分も何かしらイベントをやったらもっと良くなるのかなって。そこで外で知り合った格好いいやつらは三重にも呼びたいと思ってますね。

— なるほど。

YUKSTA-ILL:振り返れば、自分はB-ZIKとして地元で活動していたところから、三重のラッパー、DJたちとTYRANTとして名古屋に出て、そこからどんどん広がっていって。今TYRANTの実体はないけど、自分で外に出ていきつつも、それでも変わらず三重に住んでいるのは、地元に返したいって思いがあるからなんですよね。
もちろん、名古屋にも愛はあるし、仲間もいっぱいいるから、頻繁に行き来はしているんですけど、メディアの中心の関東から東海に目を向けさせるのに何年もかかったし、そこからさらに南下した三重に、というのはホント難しいことだとは思うんですけど、それが実現するまで音楽を続けていきたいし、このアルバムで三重に何かありそうだと感じたら、実際に見に来て感じて欲しいなって思いますね。

— 最後に、今回、DJミックスを手掛けてくれたOWLBEATSについて一言お願いします。

YUKSTA-ILL:鹿児島在住の彼は南の兄弟であり、一時期、鈴鹿のビルに1か月くらい滞在してたこともあって、彼とはそこで仲良くなったんですよ。(ビートメイカーのバトルイベント)『BEAT GRAND PRIX 2015』のチャンプでもある彼の狂気に満ちたマシンライヴはRAMZAと双璧をなすと思うし、トラックはもちろん、オリジナリティが際立つ彼のDJミックスもぜひ聴いてみて欲しいですね。

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