Interview:TOMOO
Major 2nd Digital Single
「17」で綴る揺れ動く感情

Photography_Ryohei Obama
Text_Misaki Ito
Edit_Maho Takahashi

Interview:TOMOO
Major 2nd Digital Single
「17」で綴る揺れ動く感情

Photography_Ryohei Obama
Text_Misaki Ito
Edit_Maho Takahashi

今年8月に「オセロ」でメジャーデビューすると同時に全国ラジオエアモニチャート1位を獲得するなど、今話題となっているシンガーソングライター TOMOO。そんな彼女が、10月26日にMajor 2nd Digital Single「17」(セブンティーン)をリリースした。本作は“人が大人になれるのは、隣に誰かいるから。でも人がこどもに帰れるとしたら、それもまた隣に誰かがいるから。”をテーマにした情緒的なミディアムバラードだ。今回は、TOMOOのバックグラウンドや、「17」で描かれる世界観について聞いた。

「幼少期から触っていたピアノ。
気づいたらトルコ行進曲が弾けるように」

ーまずはTOMOOさんが音楽を始めた経緯を教えてください。

小さい頃から歌が好きで、ビデオで見ていたジブリやディズニーの音楽を毎日のように歌ってたんです。歌が好き≒音楽が好きという自然な流れで、家にあったおもちゃのピアノを弾き始めたんだと思います。授業で聞いたクラシックやジブリ映画の音楽を耳コピして、ずっとピアノを弾いていたんです。ピアノがボロボロになるまで弾いていたので、「そんなに好きなら」と中古の電子ピアノを親に買ってもらいました。それで気づいたらなんとなくトルコ行進曲が弾けるようになってて。ピアノを習い始めたのはその後で、6歳の頃だったと思います。

ー幼少期、それもピアノを習う前から耳コピしてトルコ行進曲が弾けていたなんてすごいですね……!オリジナルの曲を作り始めたきっかけは何でしたか?

いろんな曲をコピーして弾いている傍らで、たまたまテレビ雑誌に当時放送していたドラマの主題歌の歌詞が載っていたんです。それを見たときに「私だったらこういう曲にするな」と思いついて、その場限りの作曲をしたのが原点ですね。それからたまに曲を書くようになりました。

ー作曲をしようと思って始めたというよりは、思いつきで始めたんですね。本格的に音楽の道を志したのはいつごろですか?

音楽の道に進むことを考え始めたのは中学2年生の頃です。当時は思春期ということもあって、気持ちが暗くなって塞ぎ込んでしまうことも多くて。でもそんな私の心を深くわかってくれる友達ができて、手紙のやりとりをしていたんです。その子からの手紙が私にとってすごく大切なものになって、返事を書く前に曲ができたんですよね。

その曲を友達に聴かせたら、すごく感動して「プロを目指した方がいいよ」って言ってくれたんです。それが「音楽の道に進みたいかもしれない」と意識し始めるきっかけになりました。

ー素敵なエピソードです。TOMOOさんが影響を受けたアーティストや、よく聴いていたジャンルはありますか?

私は特定のアーティストをずっと聴いていたというより、幅広いジャンルを均等に聴いてきた方だと思います。中学生の前半までは、テレビで紹介されているJ-POPや、先輩に教えてもらった洋楽を耳にしていました。高校生からはコンテストに出たこともあって、70年代の洋楽を聴くようになりましたし、20歳過ぎてからはブラックミュージックが好きになりました。本当にバラバラですね(笑)。

ーいろんなジャンルの楽曲を聴いた経験が、今の楽曲に活かされてそうですね。音楽以外にインスピレーションを受けているものや、よくチェックしているものはありますか?

漫画やドラマのセリフに影響を受けている部分はあると思います。ドラマって、自分が漠然と考えていたことをセリフとして言語化してくれているので、勝手に答え合わせしてる感覚があって。セリフとして聞くことで、自分の考えが強化されることはよくあります。

あとは、学生時代にたまたま課題図書で読んだ話の言葉が頭に残っていて、歌詞に落とし込んだこともありますね。

「17は自分にとっても印象的な年齢」

ー今年の8月にメジャーデビューをされましたが、何か変化はありましたか?

何かひとつのことを進めるにもたくさんの方が携わってくれるようになったのは、大きな変化だと思います。表現としてやりたかったことを一緒に作ってもらえるようになったり、叶えてもらえるようになったりして、本当にありがたいですね。

ーメジャーデビュー曲の「オセロ」は、全国ラジオ32局でパワープレイとなっていましたね。

そうなんです!ラジオやUSENで知ってくださる方がたくさんいたり、友達やファンの方が「お店で流れてたよ」って報告してくれたりするのは、すごく嬉しいです。3〜4年前は自分がアルバイト先でUSENを聴いていた側なので、自分の曲が流れているなんていまだに信じられないです(笑)。

ー10月26日に2nd Digital Single「17」がリリースされました。どんな想いで作り始めた曲なのでしょうか?

「17」は、去年の秋頃に作っていた曲なんです。私が本格的に音楽活動を始めたのが17歳だったので、今年で10年。27歳のうちに「17」を出したいという思いがあったんです。
それと、「オセロ」はちょっと力が入っている感じの曲だったので、次はリラックスして聴ける曲を出したいという想いもあったので、このタイミングでのリリースとなりました。

ー“人が大人になれるのは、隣に誰かいるから。でも人がこどもに帰れるとしたら、それもまた隣に誰かがいるから。”というテーマは、どんな着想から得たのでしょうか?

私は今27歳ですが、22歳ごろはまだ10代に目が向いていて、「20代になっちゃった」という感覚があったんです。でも、25に近づいてくると「いよいよ大人になるんだな」という思いに変化して。そのときに、ただ年を取ったから大人になるのではなく、「自分の大事な人が近くにいるから大人になれるんだろうな」って思ったんです。人と接して摩擦が起こるからこそ、大人になっていくというか。

ー10代から20代にかけては環境や心境の変化が多い時期ですよね。すごくわかります。

共感してくださって嬉しいです。「大人になっちゃう」と寂しく思う気持ちと、「大人になるって悪いことではないよね」とポジティブな感情が揺れ動く20代の情緒を綴っています。

“人が大人になれるのは、隣に誰かいるから。でも人がこどもに帰れるとしたら、それもまた隣に誰かがいるから。”というのは、実は曲を作った後に書いた言葉なんです。制作後に振り返ってから「こういうことが言いたかったんだな」と思い浮かんだんですよね。だから歌詞には“大人になる”という言葉も出てこないですし、この言葉を知らない方がいきなり曲を聞いたら、「これはどういう状況なの?」って思うかもしれないですけど(笑)。

ー歌詞には「17」に掛け合わせた「セブンティーンアイス」も出てきますね。

実はセブンティーンアイスを見て書いた曲でもあるんです。そこから17が自分にとって印象的な年齢であることや、モラトリアムが終わりに差し掛かったタイミングであったことが繋がっていったんです。

私は、「17歳といえば高校生で青春の日々を過ごしている」というイメージがあって。自分が10代だった頃を思い出すというより、「17歳の頃に出会っていたらどうだっただろうね」という空想の方がイメージに近いですね。

ー今のお話を聞いてから歌詞を改めて読むと、よりグッときますね。サウンド面でのポイントはありますか?バラード調ではあるんですけど、ストリングスも取り入れた壮大なサウンドの印象を持ちました。

全体的にベーシックというか、あまり音を足しすぎないようにしました。疲れているときに聴ける曲にしたいなと思っていたので、息がつけるようなメロディにしています。全体的に音の隙間を作っているんですが、サビだけは走馬灯をイメージして豪華なストリングスを取り入れています。心の無防備さや柔らかさを表現できるような音作りを意識しました。

「ツアータイトル“BEAT”に込められた
たくさんの意味」

ー12月からは五大都市を巡るツアー「BEAT」も始まります。このタイトルはどういった意味があるのでしょうか?

「BEAT」の意味はたくさんあります。BEATを辞書で調べると、リズミカルに打つ、打ち勝つ、心臓の鼓動、ドキドキするなどの意味が書いてあるんですけど、それを全部ライブに込めようと思っています。

昔はピアノ1本でずっとライブしてきたので、静動の「静」が強かったんですけど、最近はバンド編成でアクティブにライブをするようになったことで「動」が強くなったんですね。だから今だったら「BEAT」という言葉を使っていいかなと。とはいえ「静」の気持ちも残っているので、耳をすまして聴くような場面も作るために、音がない瞬間や小さな音の瞬間も意識しています。

他にも、「冬だから暖かくなりたいよね」とか「エンターテイメントでドキドキしたいよね」とか色々意味を込めています(笑)。端的に言うと、「この冬私が求めているもの、あなたが求めているであろうもの=BEAT」です!

ー最後にツアーへの意気込みを聞かせてください。

東京以外の4都市ではワンマンライブが初めてなので、それがまず嬉しいですね。みなさんがこれまで見てきたものや感じてきたものは一人ひとり違うけど、私の音楽を通じてだんだん一つになるような空間を作れたらいいなと思います。前回はホール公演でショーとして楽しませる側面も強かったんですけど、今回はライブハウスツアーなので、同じ目線を意識して一体感を感じられるツアーにしたいですね。

INFORMATION

TOMOO

Major 2nd Digital Single 「17」
2022.10.26 Release
配信URL:https://lnk.to/_17

TOMOO 1st LIVE TOUR 2022-2023 “BEAT”
[公演日時・会場]
2022/12/16(金) 福岡・DRUM Be-1
Open 17:00 / Start 18:00 ※SOLDOUT
2022/12/24(土) 札幌・cube garden
Open 17:00 / Start 18:00
2023/1/7(土) 名古屋・THE BOTTOM LINE
Open 17:00 / Start 18:00
2023/1/8(日) 大阪・BIGCAT
Open 16:00 / Start 17:00
2023/1/15(日) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
Open 16:00 / Start 17:00

チケット料金
一般スタンディング ¥5,000(税込/整理番号付き)

2階席(自由席) ¥5,000(税込/整理番号付き)
*2階席(自由席)はZepp DiverCity(TOKYO)公演のみの販売となります。

チケット販売
≪一般発売≫10/1(土)10:00〜
各プレイガイドにて発売
URL:https://l-tike.com/tomoo/

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