PERIMETRON に所属する二人組・Margt による悪ノリ全開通販企画。「ニーズがないモノほど、価値がある」をモットーに、スーパー・エクスクルーシブなプロダクト、通称『Margt’s Gold Edition』 をその道のプロたちとのタッグにより、完全受注で制作(たまに販売も)している。この度、貝印のグルーミングツールブランドAUGER® とEYESCREAMによる「AUGER®︎ ART ACTION」 にて、前代未聞のアートピースを爆誕させたMargt。
明日3月18日(土)より、Margt含め計5組のアーティストが参加する同プロジェクトのエキシビションが、渋谷のライフスタイルホテルsequence MIYASHITA PARKにて開催されるということで、Margtのふたりと本作において欠かすことのできない重要人物・ Kyopan との初タッグの裏側をWEB特別版として大公開。2組の“アホさの追求”に込めた熱き想いを存分に語ってもらった。(作品の詳細はこちらをチェック! )
ーもともと、Arataさんのお兄さんとKyopanさんがお知り合いだったんですよね。
Kyopan :Arataくんのお兄ちゃんとルームシェアとかしてて、彼からArataくんの話はよく聞いていたんです。面白いことをやっている弟がいるって。
Arata :Kyopanくんは一人暮らしの部屋を宇宙船に改造したりしてたんですよ。そのクオリティがヤバくて。兄貴からよく話を聞いていたので、いつか会ってみたいなと思っていて、一昨年ですよね。ようやくお会いできて、そのときもいつか一緒に面白いものが作れたらいいね、みたいな話をしました。
VIDEO
Arata :「AUGER®︎ ART ACTION」の話をもらって、Margtとしてはデジタルなものを組み込んだ立体物を作りたいということになり、遂にKyopanくんにオファーできました。
Isamu :Margtといえば、グラフィックか映像を期待されているんだろうなと思ったので、今回は良い意味でその期待を裏切る作品にしたいよね、っていうのが根底にあって。あとはテーマの“AUGER®︎”に沿って、“身だしなみを整える”ということを表現するために、鏡を入れたかったんです。そこに“Margtらしさ”として電子っぽい感じを掛け合わせていきました。ボクもKyopanくんの宇宙船の写真はArataから見せてもらっていたので、ぜひご一緒したいなと思っていたんです。
ーKyopanさんは最初にMargtからイメージを伝えられたとき、どんな印象でしたか?
Kyopan :電気系だったら基本的に何でもイケるんですが、ただ最初にふたりから話を聞いたときは、何となく制作期間を3ヶ月くらいに設定していて。実際にGOが出たのが、納期の2週間前だったから(笑)、そこからは脳みそをぶん回して、最短でできる面白いものを作ったって感じです。いざ制作を始めると、どんどんアイディアが湧いてきて、踊るサボテンとか、ゴリラとか。当初の構想になかったものも追加していって、面白いものができました。
Arata :マジでハッカーみたいな感じでした。モニターにバーってコードが並んでいて、それによっていろんなことができるようになって。
Isamu :いっぱいケーブルも繋いで。意味わからんくらいすごかった。
Isamu :ゴリラとかも全部既製品のおもちゃなのに、すべてパソコンで操るっていう、もうわけがわからないですよね。
Kyopan :でも実はすごくシンプルで、動かしたいイメージさえあればなんでもできるんです。今はコードが作りやすい環境も整っていますし。あとは感覚で書くことが大切なんです。
Isamu :Kyopanくんの友達もすごかった。ふたりで謎な会話をしながら、ずっと文字列を作っているんです。
Kyopan :伊原くんですね。ぼくの100倍コードが書けるんです。彼を召喚して、スロットの確率を作ってもらいました。
Arata :ボタンを押すとスロットが回って、出た目によって次の動作が決まってくるんです。例えば、バナナが出たらゴリラが動くみたいな。「マーゴ」の文字が揃うと大当たりなので、出すぎたら面白くないから、コードで確率を調整してもらったり。
Ihara’s Comment
「本当にスロットを打っている感覚で、その確率をリアルなものにしたくて、時間が許す限り工夫してバッチリ動くものを作りました。その成果報酬は焼き肉でした(笑)」
ーすでに理解が追いつかなくなってきましたが(笑)、Kyopanさん的に中でもこだわった部分はどこですか?
Kyopan :結構あるんですが、例えば機械でクルクル回るレインボーのパトランプをつけていて、通常パトランプは単色のものばかりなんです。なので、既存のものに、虹色に光るLEDを組み込んでオリジナルを作ったり。あとは、“男の夢を詰め込んだ無限鏡”というコンセプトに沿って、“無限に反射するミラー”を作って組み込んでいたり。あとはチェリーが揃うと下の貝殻が開くんですけど、Arataくんのこだわりで、その貝を3Dプリンタで作ったり。上から出てくる“孫”の文字もレインボーに光らせたり。細かいギミックは基本すべて手作りですね。
Arata :貝殻が開くと中からコンドームが出てくるんですけど、嘘みたいな貝殻のほうが面白いなと思って。これは説明を聞いているだけじゃわからないだろうから、ぜひ見てほしい。
ーMargtのおふたりのお気に入りポイントも教えてください。
Arata :オレはレコード。スロットでレコードの目が揃うと、鏡の横についているレコードから、生音が流れる仕組みになっていて。しかも中のレコードも変えられるんです。
Isamu :スロットで“マーゴ”の文字が揃うとロボットが全点灯するんです。音楽も流れて、サボテンもゴリラもみんな動く。もう何回見ても笑っちゃうし、射倖心が煽られまくり。あとはKyopanくんが七色に光らせてくれた“孫”の文字が出てくるのもヤバイ。
Kyopan :ちょいちょいロボットを作ってはいますが、ここまでノリで作ったのは初めてで、人生で一番楽しかったです。
ー今後、また三人で一緒に作るとしたら?
Arata :実は控えているものもありつつで….。
Isamu :これは追って発表ですね。こっちはギリギリで頼まないようにします(笑)。
Kyopan :デッドラインがあると燃えますよね(笑)。めちゃくちゃ面白いものを作ってぶちかましていきたいですね。
ーキョパラボとしても今後何か動きはありそうですか?
Kyopan :機械やソフトウェアを絡めたヤバイことはしていきたいなと思っています。これまでにも作ってきたものはいっぱいあるんですけど…..
「これはぼくがプロポーズしたときに作ったやつで、花びらがレインボーに光って中から指輪が出てくる仕組みになっています」
「あとは無限にシャボン玉が出続けるやつとか」
Kyopan :どれも、ひとりでは作れなくて、一緒に働く仲間がすごく大事なんです。ボクのアイディアに100倍くらいレバレッジをかけてくれる。今回の貝印もそうですが、Margtのふたりと一緒にものづくりができたことが大きかったですし、今後さらにヤバイものが作れるんじゃないかと確信しています。
キョパン / Kyopan
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修士卒業。TED x Hanedaにてスピーカーとして講演。2013年に創薬ベンチャーMOLCUREを創業し、CTO就任。現在、フルオートメーションな創薬実験ロボットを開発中。
Instagram_ @kyopan3rd
マーゴ / Margt
前田勇至(Isamu)と高畠新(Arata)によるクリエイティブユニット。映像やグラフィックを軸に、音楽やファッションなど様々な分野で活動している。2020年、拠点をNYからTOKYOへ移し、PERIMETRONに所属。貝印によるグルーミングツールブランドAUGER®とEYESCREAMによるシリーズ企画に参加し、彼らの真骨頂となるクリエイティブを生み出した。 @_margt / @perimetron
INFORMATION
AUGER ART ACTION
会期:2023年3月18日(土) – 3月21日(火・祝)10:00 – 16:30
会場:sequence MIYASHITA PARK(東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North)
入場方法:sequence MIYASHITA PARKの4F公園側入り口にて受付。客室までAUGER ART ACTION運営スタッフがアテンドします。 ※事前受付はなし。整理券による入場規制を実施する場合あり。
https://eyescream.jp/auger-art-action/