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(sic)boy × vividboooy
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ニューアルバム『DOUKE』発売中
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2019年、恵比寿Baticaでのイベント「トップボーイ」で出会った(sic)boyとvividboooy。その夜の「一緒に曲をやりましょう」という一言から生まれた(sic)boy の「Heaven’s Drive (feat. vividboooy)」は、MVが現時点で2500万回再生を超える大ヒット曲となった。
パンデミックという時代の空気を克明に記録したこの曲は、閉塞した社会の中で多くのリスナーの心をつかんだ。あれから、5年。2人は再び(sic)boyのニューアルバム『DOUKE』収録の「Chrome Hearts (feat. vividboooy)」で共演を果たした。それぞれ自由なスタイルでヒップホップと向き合い、互いを刺激し合いながら走り続けてきた盟友が、これまでの軌跡と新曲に込めた思いを語り合う。
──「盟友」という言葉がふさわしい2人だと思いますが、改めてそもそもの出会いから聞かせてください。
(sic)boy:2019年の恵比寿Baticaですね。「トップボーイ」というイベントがあって、そそれはvividboooy、(sic)boy、gummyboy、Teayoung Boyの4人が出演したまさに「ボーイ祭り」で。僕はvividboooyくんの曲を一方的に聴いていて、話しかけました。めちゃくちゃ酔っ払ってたんですけど(笑)
vividboooy:もうシド((sic)boyのニックネーム)がベロベロの状態でアタックしてきて。「はじめまして」の2言目で「曲やりましょう」ってなったんですよ(笑)。僕も最初にシドの「Hype’s」という曲を聴いていて、めちゃめちゃかっこいい人がいるなと思ってたので。初セッションするまでスムーズな流れでしたね。
──vividboooyさんは、Baticaでのファーストコンタクトの前に、(sic)boyさんの曲を聴いて、どういう印象を持ったんですか?
vividboooy:「俺のやりたいことはこれだ!」って、シンプルに思いました。ギターのリフでラップをやる人は、当時の日本ではほとんどいなかったので。海外ではLil Peepに代表されるエモトラップのスタイルを日本でやってる人がいるんだと思って。素直に「これは天才しかできないわ」と思いました。
(sic)boy:めちゃくちゃ嬉しいですね。当時、自分の曲はSoundCloudにしかほぼ出してなかったので。そんな中でチェックしてくれて。もちろん、僕もvividboooyくんの曲を会う前から聴いていたし、僕の周りもみんな気にしてました。特に「RELAXING」という曲は初めてMVを観た時からすごいなと思っていて。本当に「トップボーイ」というイベントが転機になりましたね。Baticaの健さん(当時のBaticaのディレクターの鈴木健)がいいイベントに入れてくれて。
vividboooy:本当に健くんには感謝ですね。

──2人とも、キャリアを作っていく序盤にパンデミックがありましたよね。それが、「Heaven’s Drive」の内容にもダイレクトに反映されている。現在、MVも2500万再生を超えています。これだけ届いたのは、時代のリアルな体感がリスナー側にも伝わったからだと思います。
vividboooy:そうですね。「Heaven’s Drive」はコロナのど真ん中で作りましたからね。緊急事態宣言という、初めて聞いたワードがニュースで飛び交っていて。それをリリックに入れたり。鬱屈とした感情が渦巻いていた時期でしたから、パンデミックの時代のことしか書けないというくらいでした。
(sic)boy:まさにそうですね。アーティストがライブできない状況になると、リスナーはひたすら音源を聴いて、MVを観るんですよね。そういう時に「Heaven’s Drive」をみんなに知ってもらえたのはすごく嬉しかったし、コロナの時代じゃなきゃできなかった曲だと思います。
vividboooy:「あれから5年も経つのかと思うと、めちゃくちゃ早い。僕らは変わらずふざけて、ちょけて、まだまだガキのままで(笑)。ひとつ間違いなく言えるのは、シドは要所要所で一緒に音楽を作りたいアーティストの一人です。そういう人は何人もいないんですよ。でも、いきなり「Heaven’s Drive」がバーンと行き過ぎて、みんなが求める「(sic)boy × vividboooyタッグ」はこういう感じだよね?というイメージが一発目から名刺代わりに浸透していったから。最初は「次どうする?」ってめちゃくちゃ悩んだ(笑)
(sic)boy:「Heaven’s Drive (feat. vividboooy)」、「Busy (feat. (sic)boy)」、「Trend Killer (feat. (sic)boy)」、そして、今回の「Chrome Hearts (feat. vividboooy)」でコラボは4曲目になるんですけど、「Trend Killer」の時点で、あまり「Heaven’s Drive」を意識しないで作れるようになったと思います。
──そして、今回の「Chrome Hearts (feat. vividboooy)」が、vividboooyさんも今年7月にリリースした「Chrome Hearts」という曲があって。この対比が面白い。vividboooyさんの「Chrome Hearts」は、クロームハーツの本当の価値を汚すような今の時代の流れに対して、中指を立てるようなマインドが鳴り響いていて。それは、お父さんから受け継いだクロムハーツに対する愛があるからこその、怒りで。
vividboooy:そうですね。今の時代を象徴するような、ブランドの消費に対する怒りですね。僕の「Chrome Hearts」は、Rageというトラップから派生したサブジャンルのビートなんですけど──自分が怒っていることは何だろう?と考えた時に──本来は、本当の価値を知っている、本当にかっこいい人が身につけるべきクロムハーツが、金を持っていれば誰でも買えるようになってしまった時代に対する怒りをぶつけようと思ったんです。俺もそうだし、シドも一回は「Chrome Hearts」というタイトルの曲をやりたいという思いがあったはずだし。でも、本当にシドも「Chrome Hearts」という曲を作るんだ!と思ったけど(笑)
(sic)boy:ちょっと悩みましたけどね(笑)。この曲をプロデュースしてくれたChakiさんも「あえて、同じ時代、同じ時期に、同じ曲名で出すのが面白いんじゃない?」って背中を押してくれたんですよね。

──一方、(sic)boyさんの「Chrome Hearts (feat. vividboooy)」は、自分自身の誇りや仲間との絆を象徴するアイテムとしてのクロームハーツ。その対比も面白いですが、お互いに本当の価値は何なのかを問うている。その核にあるのは、カルチャーへのリスペクトであり。
(sic)boy:2人で「Heaven’s Drive」から5年だね、という世間話をしていて。そこから、2人が今何を思うか、当時から応援してくれている人や仲間に言えることは何だろう?というテーマに自然と向いていきました。かなりスピーディーな制作でしたね。
vividboooy:そうだね。「(sic)boy × vividboooy」はこうだよね、という構成ではない曲にできたよね。でも、そこには今までの共通言語もあって。今回、それがたまたまクロームハーツだったという。
──これからまた絶対に2人は音楽で交わると思います。次はどんな曲にトライしたいですか?
vividboooy:やりたいことがありすぎて。曲って、その時に生まれた産物でしかないんです。それは奇跡ですから。曲を書くつもりじゃなかった1日が終わってみたら、曲ができていて。「どうやって作ったんだっけ、これ?」という感じで。でも、シドとやりたいと思う曲は必ず生まれると思います。
(sic)boy:そうですね。絶対にまた一緒に作るので、その時代にしか生まれない曲を2人で作りたいですね。
vividboooy:「ロックとラップが混合したスタイルは、シドが日本の先駆者ですから。日々このスタイルで突き進んだら、必ずいい曲がどんどん生まれると思う。シドのやりたいことをやってほしいと、ずっと思ってます。
(sic)boy:僕にとってのvividboooyくんは、優しい先輩なんですけど、これからも変わらずカリスマでいてほしいです。

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