新進気鋭のヴィジュアルアーティスト／グラフィックデザイナー、jvnpeyによる初個展「Final Shuffle」がスタジオ後光で12月19日から開催される。

jvnpeyは2004年生まれ、東京都在住。インターネット的な無文脈さや雑多さを背景に、日常の風景や身近なマテリアルを素材として扱い、現実と夢が自然に重なり合うような、ノスタルジアと未来感が漂うようなイメージを立ち上げる作家として注目を集めている。別名義Sup Wwywkで音楽活動も行っている。これまでにPeterparker69 & Tennyson『skyskysky』のアートワークや、GEZAN with Million Wish Collective『i ai e.p.』12インチレコードのアートワークを担当するほか、「ACTIONS in Ambient Kyoto」（京都新聞ビル地下/2023年）ではKazumichi Komatsuとコラボレーションパフォーマンスを行うなど、音楽と視覚が交差する現場で存在感を示している。

Peterparker69 & Tennyson『skyskysky』（2024）

GEZAN with Million Wish Collective『i ai e.p.』（2025）

Kazumichi Komatsu + jvnpey
ACTIONS in Ambient Kyoto（2023）

Kazumichi Komatsu + jvnpey
ACTIONS in Ambient Kyoto（2023）

風景や物体を一度、見え方の部品として分解し、光の落ち方、影の輪郭、素材の反射、視点の位置を微細に組み替えることで、jvnpeyは日常に潜伏していた“もうひとつの現実”を静かに浮上させる。見慣れた景色の奥に突然、別の空間が開けるような感覚が作品の随所に潜んでいる。

本展「Final Shuffle」では、断片が離れ、漂い、再び結びついていく過程を追うことで、イメージが更新されていく瞬間そのものを鑑賞者が身体的に体験できる展示となる。なお会場となる後光は、ギャラリーでありながら住所は非公開とされ、展覧会へのアクセスはInstagramのDMを通じてのみ行われている。これを読みながら感じるものがあった人はぜひとも辿り着いてほしい。