撮影後の写真を画像処理ソフトで編集することによって、「写真とは何か」というテーマを追求しているアーティスト、小林健太の個展「The Magician’s Nephew」が、群馬・高崎のギャラリーrin art associationで開催される。

Untitled
2019 inkjet print on PVC, 804.5×289.5 cm ©Kenta Cobayashi

同展のタイトルは、作家が幼少期に読んだ物語「魔術師のおい」に登場する別の時空間へ移動できる湖と、映画「ファンタジア」の魔法使いの弟子に由来。写真は複数の世界の接触面であり、イメージの背後にあるまだ名も形もない空白地帯を写しだすことが可能ではないかという写真への期待と、身体運動や思考するという労働もコピー可能なデジタルメディアへの考察を深めた写真・映像作品を発表する。

Shibuya 246 #smudge
2018 archival pigment print, 49.6×33.1 cm ©Kenta Cobayashi

Shibuya Hikarie #smudge
2018 archival pigment print, 49.6×33.1 cm ©Kenta Cobayashi

Fire #smudge #repeater
2019 archival pigment print, 72.8×109.2cm ©Kenta Cobayashi

Girl Wearign a Hood #polarcoordinates #invert
2019 archival pigment print, 52 x 52cm ©Kenta Cobayashi