ART 2020.02.18

現代の怒り/悲しみを表現する作家、添田奈那の大規模個展がBAFにて開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

今年1月に馬喰町にオープンしたギャラリースタジオBAF studio tokyo,において、アニメーションやペインティング、立体などさまざまな手法で作品を生み出す添田奈那による初の大規模個展が2月18日(火)より開催される。

東京の美大でアニメーションを学んだのち、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズで多様な表現方法を学んだ添田奈那。アジアの商店街にあるおもちゃやまがいもののキャラクターから影響を受け、“チープ感”を自身のひとつのテーマとして平面作品やアニメーションを制作している。

本展では、100枚にも及ぶA3のペーパーペインティングや、添田の真骨頂であるアニメーションをはじめ、彼女の怒り/悲しみの表現がすべて展示される。

以下、作家のステートメントだ。

街中で見かける名前のないマスコットや有名キャラクターのまがい物なとど、軽くみられがちなモチーフの表情を怒らせることで、性別や人種から生まれる社会的格差や身勝手に作られた人間のルールへの疑問。
個の主張や行動の源となるのは「怒り/悲しみ」だと思う。世の中に定着された「こうあるべきルール」に不満を感じることが、変化を嫌がる社会に⻭向いマジョリティの意識を変えるきっかけを作る。
私たちには怒る権利と義務がある。先代の人々が自身の自由のために社会に怒り主張してきたように、また私たちも未来の子供たちのために、怒り、立ち上がり「当たり前」を変えていく必要がある。
未だ蔓延する無自覚な差別や格差を問題<イシュー>と捉え、小さい勇気<リトルガッツ>を表現に変え、私はあなたたちと生まれ持った権利を主張したい。そんな本来目を伏せたくなるようなネガティブな感情をアートというフィルターを通すことによって多くの人と共有することによって少しでも世界とつながることができればそれは私は素敵なことだと思う。

INFORMATION

BAF studio tokyo, presents
Nana Soeda Solo Exhibition “リトルガッツ(イシュー)”

会期:2020年2月18日(火) – 2月29日(土)
13:00 – 20:00 ※金・土は13:00 – 22:00 ※日・月は休廊
会場:BAF studio tokyo,(東京都中央区日本橋横山町6-14 日本橋DMビル4F)
作家:添田奈那

・オープニングレセプション:2月22日(土)17:00 – 22:00

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