ART 2021.10.30

The 5th Floorのアニュアル・ブック「2020±1」が刊行。オルタナティブ・スペースの“今”を伝える一冊

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

2020年2月に東京・根津に立ち上げられたキュレトリアル・スペースThe 5th Floorより、1周年に伴ったアニュアル・ブック「2020±1」が刊行された。

同ブックには、立ち上げから1年のあいだに開催された8つの展覧会のインスタレーションビューやキュレーターズ・ノートをはじめ、発足までの1年を綴ったドキュメンタリー、Chim↑Pomの卯城竜太、インディペンデント・キュレーターの長谷川新によるレター、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子へのインタビューなどを収録。The 5th Floor設立前後の2年間の活動が網羅、再構成されている。

「キュレーターのためのプレイグラウンド」を目指すThe 5th Floorの、初となるアニュアル・ブック。卯城竜太によるレターのタイトル「年を振り返る時、コロナ禍だ五輪延期だトランプ政権の終焉だとかのトップニュースよりも個人的にひっかかるのは、世界的にクローズドな孤立を全ての人間が余儀なくされた中でポツポツと立ち上がった、若手のアーティストやキュレーター運営によるオルタナティブ・スペースの勃興」がまさに表しているように、オルタナティブ・スペースの“今”を伝える一冊となっている。

INFORMATION

2020±1 / The 5th Floorアニュアル・ブック

頁数:96頁 サイズ:148 x 210 mm
発行元:立石従寛/The 5th Floor
編集者:髙木遊、立石従寛、月嶋修平、津田みなみ、三宅敦大
アートディレクション&デザイン:八木幣二郎
価格:4,980円
販売サイト:
https://shop.the5thfloor.org/items/53686467

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