INFORMATION
「Romantic Agony」
佐宗 乃梨子 | Noriko Saso
会期:2023年12月2日(土) – 12月24日(日)14:00 – 19:00
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14まるかビル2F)
休廊:月・火・祝
*オープニングレセプション:12月1日(金) 18:00 – 21:00
身体の物質性を主題として彫刻表現を行う作家、佐宗乃梨子の個展「Romantic Agony」が馬喰町parcelで12月2日から開催される。
佐宗は1988年神奈川県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期彫刻修了。ガラスや鉄などを素材に指紋や指の形など手の痕跡が残るワックスを造形に用いて制作を行っている。日本書紀に描かれている黄泉の国から怒りあらわに姿を表すイザナミの物語を題材とした大作“youtopia”をはじめ、神話やゾンビといった死生観に関わる架空の存在を主なモチーフとしている。
本展において発表される大型作品は、まだ古典絵画が主流だった時代にマネが現実社会の裸婦として描いた「オランピア」、その古典的な題材である亡骸を抱く聖母子の姿を表した「ピエタ像」から着想を得ているもの。ワイン瓶や色ガラスを素材にした小型の作品シリーズは、ギリシャ神話をはじめとした古典彫刻や物語性を想起させるようなエロスが題材となっている。
「どんなに文明が進化しても、人間の営みは肉体に縛られている。肉体が性に、性は生に繋がり、それが数珠つなぎのように生命が紡がれている。宇宙は膨張と収縮をくり返して何回も同じサイクルを繰り返しているという話を聞いたことがある。自然が循環するのと同じように、次の世界や次の宇宙も存在するかもしれない。」と佐宗は語る。リアリティとロマンを繊細に交差させ、その狭間を行き来するように彫刻する佐宗の世界観を、堪能したいところだ。
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会期:2023年12月2日(土) – 12月24日(日)14:00 – 19:00
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14まるかビル2F)
休廊:月・火・祝
*オープニングレセプション:12月1日(金) 18:00 – 21:00