大阪を拠点に活動するペインター、UC EASTの個展「ゆくえ」が兵庫県加西市のギャラリー、Voidにおいて開催中だ。

UC EASTは徳島出身、大阪在住。個展やグループ展、音楽のカバーアートやフライヤーなどのデザイン、アパレルとのコラボレートをはじめ、クラブカルチャーに触発され、ライブであることに重点を置いたパフォーマンスをさまざまな音楽家とともに作り出している。

以下、アーティストステートメントだ。

いつまでたっても行方が分かることがない。
なんとなくの筋道が見えていても、少し顔を上げるとぼんやりとする。
この先はまっすぐ続いてるのだろうか、それとも曲がりくねってるのか、もしやぽっかり穴が空いているのでは。

とても不安。けどとても心が躍る。

筋道がくっきり見えてくるほど、目を逸らし足でぐしゃぐしゃっと消してみたり、わざと外れてみたりもする。

心を躍らせる為に不確かなことをし続ける。

しかし生活はそれとは真逆である。できる限り計画的に、効率的に、日々のタスクをこなし、流れを止めないように回し続ける。
それは時にとても疲弊する。

また私は道をぼやかす。

不確かな事ほど愛しくて苦しいものはない。

行方が分かる日は来ないだろう。
なのでせめてここを通ったことを私は刻む。

前に道はないけど、後ろを振り向くとそこにははっきりと私がある。

ここにも刻もう。また心躍れるのかな。

これからも繰り返していけるのかな。

不確かな日々を楽しめる世の中でありますように。

ーUC EAST

なお、今回の展示に合わせて制作したUC EASTによるロンTは、経費を除いた売り上げの一部をパレスチナ支援に寄付する形になっている。