時間とは何か? 李静文キュレーションによる「when i am」が開催。青木柊野、JACKSON kaki、小松千倫ら8名のアーティストが参加

Mikkeキュレーターズ・コンペティションの受賞者展第二弾として、インディペンデント・キュレーター李静文による展覧会「when i am 循環展 vol.3」が2月13日から四ツ谷の複合スペースMikke Gallery/Windowにおいて開催される。

本展は、循環展企画の第三弾として、過去の展示から「時間」という要素を抽出し、参加アーティストの作品及び日常的な実践を通じて循環展の本質を探るもの。青木柊野、JACKSON kaki、小松千倫ら8名のアーティストが、立体、写真、絵画、インスタレーション、MRなどさまざまな手法をもって「時間とは何か」を表現する。

以下、キュレーターのメッセージだ。

本展「when I am」では、循環展の第3回として過去展の中に潜まれる時間という目の見えない概念を抽出し、循環する展示での継続性と変化を観客に示し、次に循環させる。

時計の針が回るから時間が存在するのではなく、日々過ごしている中に時間が流れているのだ。形がなく、音がなく、質量がなく、測ることしかできない。この度、8名のアーティストは彼ら自身の秤を用いて「時間」を見せる。展覧会はアーティストたちが日々の生活の中で感じる時間の流れや瞬間の感覚を表現し、作品が「私はいつ、どのように存在するのか」という問いに答えるように構成する。

MR(複合現実)、立体、写真、絵画、インスタレーション作品を取り入れ、現在・過去・未来・そして最後に予言、このような流れでデジタル時代における「瞬時の更新」と「持続的な存在」の緊張関係と、個人の経験の変化における時間の実体験を示唆するテーマを表現する。

キュレーション自体も時間の主観性を表現する手段の一つとして機能し、鑑賞行為もその一環として時間の流れを体験する多層的な構造を提示する。この入れ子構造によって時間の体験が多次元的で相互作用する層として存在することから、「時間とは何か」という問いへの答えは、鑑賞者一人一人の認識の中に見出されるのである。

会期中の3月2日には、ベルクソン研究者の平井靖史をゲストに招くトークイベントが開催される。

INFORMATION

when i am 循環展 vol.3

会期:2025年2月13日(木) – 3月3日(月)
会場:Mikke Gallery(東京都新宿区四谷1丁目4)
料金:¥500
キュレーター:李静文
アーティスト:青木柊野 / 小松千倫 / JACKSON kaki / 髙橋美乃里 / 椿野成身 / noisy_eye / 藤井智也 / BALL GAG(五十音順)

主催:Mikke(一般社団法人Open Art Lab)
協力:鏑木由多加、戒田有生、noisy_eye、藤井智也、株式会社TODOROKI

*オープニングレセプション:2月13日(木)18:00-20:00
*トークイベント:3月2日(日)17:30-19:00 ゲスト:平井靖史(慶應義塾大学文学部教授)