ART 2025.07.17

SIDE CORE個展に先駆けたプレイベントが開催。金沢21世紀美術館の地下に音楽、映像、ダンス、影絵、フードと交錯する実験的な空間が立ち上がる

EYESCREAM編集部

東京を拠点として、ストリートカルチャーを切り口に「公共空間における表現の拡張」をテーマに活動するSIDE COREの個展「SIDE CORE|Living road, Living space」が10月18日より金沢21世紀美術館において開催されるが、それに先駆けて、プレイベント「PRESEN TATION – VOL.0」が8月4日に開催される。

この「PRESEN TATION」は、美術館を「展示するだけの場所」ではなく「何かが生まれる場所」として捉え直すプロジェクト。本企画では美術館をより開かれた公共空間=「生きている場所/Living space」として再解釈し、実験的かつ即興的なプレゼンテーションが展開される。

舞台となるのは、金沢21世紀美術館 地下1階のシアター21。「Vol.0」となる今回は、影絵作家の諏訪裕美とANTIBODIES Collectiveにも参加する身体表現者、ケンジルビエン、そして音楽家のPPTVの3名によるパフォーマンスや、Shinji Wakasaによる完全な暗闇のなかでのアンビエントライブ、SUNNOVAによる電子音楽と映像/レーザーの同期ライブ、下高井戸の実験スタジオ「Studio P.R.O」主宰のMasayoshi Suzukiによるモジュラーシンセを用いたライブを予定。また、SIDE COREによる映像作品も上映予定となっている。これらすべては「この場所で、どう表現するか」を問い直す“PRESENTATION=提示”として構想されている。

以下、「PRESEN TATION」のディレクターを務める細野晃太朗のテキストだ。

ー「PRESEN TATION」 について

とあるフランスの美術館の地下で展覧会のオープニングの日にはパーティーが開かれる。
そんな話を友人から聞き、ずっと頭の中でその光景を想像していた。
美術館の地下をクラブさながらの真っ赤な照明で照らしてダンスミュージックで身体を揺らす。
なんて素敵な使い方だろうと思った。

地下のシアターを中心に美術館を一時的に開放しアーティスト、音楽家、舞踏家からオーガナイザー(企画者)やその他全ての表現者がこの空間をどのように捉え、表現するのか、PRESEN TATIONは、その提案の機会です。
そういった機会を創出し、様々な実験やプレゼンテーションを繰り返すことで土壌が耕され、その先に新たな美術館との付き合い方、そして美術館の在り方が生まれると信じています。

金沢21世紀美術館の地下にあるシアター21。ここはクラブでもライブハウスでもギャラリーでもありません。することによってどんな場所にでも変容するのです。

細野晃太朗

当日は、1日限りのアートショップやフード、バーも出店予定。多様な表現や気配が交錯し、やがて拡散していくような場が、地下のシアターに立ち上がる。

夏まっただなかのド平日、金沢、美術館の地下。入場無料(予約不要)という開かれた状態。何かが起こる/生まれる/はじまる予感しかない。

INFORMATION

PRESEN TATION – VOL.0

日時:2025年8月4日(月)16:00 – 21:00(開場15:30)
会場:金沢21世紀美術館 地下シアター21
料金:無料/予約不要
プレゼンター:諏訪裕美 / ケンジルビエン / PPTV、SUNNOVA、Masayoshi Suzuki、Shinji Wakasa、SIDE CORE
フード:いかなてて
ディレクター:細野晃太朗

[タイムスケジュール]
16:00 – 17:00 SIDE CORE(シアター21 / 映像上映)
17:00 – 17:50 Masayoshi Suzuki(シアター21 / ライブ )
18:00 – 18:50 諏訪裕美 / ケンジルビエン / PPTV
19:00 – 19:50 SUNNOVA(シアター21 / ライブ)
20:00 – 21:00 SHINJI WAKASA(シアター21 / ライブ)

https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=25&d=2212

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