ART 2018.06.04

NYダウンタウンのニューウェーブを多彩に表現したSABIOの日本初個展が開催中

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

DIESEL ART GALLERYでは、8月23日(木)までNYを拠点に活躍するアーティスト、SABIO(サビオ)による日本初の個展「Waves in Bloom」を開催中。

本展では、新作のペインティング作品の他、ウェアラブルアートをコンセプトとした世界に二つとない着られるアート作品、NYダウンタウンのカルチャーシーンを記録した写真や映像、またiPhoneで作成したサウンドスケープなど幅広い媒体を使い、オーディエンスに総合的な知覚体験を提供している。

展覧会の主となる大型のペインティングは、全てNYのスタジオの屋上で雨の中制作。SABIOの真のビジョンを明示し、作品に見られる模様は自然界のサイクルで振動している意識的なエネルギーを表現。私達の目の前で生まれては消えていく波のように、誕生、激しい流れ、死といった人生の感受性を反映している。
サブカルチャーの発信地NYでは、まさに波のように新しいムーブメントが絶え間なく派生している。SABIOは過去20年以上に渡り、ダウンタウンカルチャーの先駆者としてその様子を記録し続けてきた。

最終的には崩壊する一貫したパターン、波のエネルギーは命、生きることそのものである。水は生命の起源であり、人間の体は水でできており、私達は水の中で生まれる。作品で見られる模様は人間の生きること、人生の本質を比喩的に表現している。
新たな始まり、季節の変化、再生、開花、人類の法則の象徴。幼虫は成虫になるために蛹の過程を怖がることはないように、死というのは身体的な死ということではなく、象徴である。一つの形の死を受け入れることで、新しい形で生まれ変わる。

HIPHOPグループRATKINGでも知られるラッパーのWiki、エイリアンワークショップの新鋭スケートボーダーYaje Popsonや、 Supremeからのアルバムリリースで巷を騒がせたコンテンポラリージャズトリオのOnyx Collectiveなどを初め、NYダウンタウンの新しい波を代表するアーティスト、ミュージシャン、スケートボーダーの日常を通して、鮮やかなインサイトを捉えた写真と映像作品では、見るものがその場をリアルに体験したかのような感覚に引き込んでくれる。

また最近のアフリカ、ヨーロッパの旅から受けたインスピレーションをもとにiPhoneのアプリケーションで音源を製作。音楽という新しい媒体を使って表現したサウンドスケープが展示会のBGMとして流れている。

会期中、展示作品の他“Waves in Bloom”展オリジナルTシャツやステッカーなど個展関連グッズも販売。
また、6月23日(土)15:00-17:00には、DIESEL ART GALLERYにて作品集発売を記念したサイン会の開催も予定。
感性が思うがままに導き出された表現というのは、時に人をあっと言わせるような心を動かすアートへと変貌する。8月までの会期なので、なんども足を運んでみてはいかがだろうか。

SABIO instagram : @theonewhoknows

INFORMATION

“Waves in Bloom”SABIO

2018/06/01(Fri) – 08/23(Thu)
@DIESEL ART GALLERY(渋谷区渋谷1-23-16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1F)
11:30 – 21:00

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