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maaya nada
Instagram:@motelpinkbed
クリエイティブに携わる人々に、お気に入りのZINEをレコメンドしてもらう連載シリーズ『ZINEspiration』。今回は、意思を持った眼差しの女性を滑らかな線で描くアーティスト、maaya nadaにインタビュー。「常にさまざまなことに興味ある」と話すように、ジャンルも作風も幅広いZINEを紹介してくれた。
子供の頃から、塗り絵をはみ出さずに塗ることや、物事の決まりに従順になることへの違和感を持っていたというmaaya nada。
「小学生の頃は少女漫画が好きで漫画家を目指していた時期がありました。たくさん女の子の絵を描いていたのですが、なかなか身体がきれいに描けなくて。主に落ちているエロ本を参考に身体を描いてました(笑)。そのせいかエロについて、汚いものや変わっているもの扱いすることが嫌で。同時に『女はこうあるべき』みたいな社会の圧も嫌いです。絵の中では汚い部分も出していきたいし、女の人の自由な姿を描きたいと思っています」
現在はイラストレーションや陶芸など、ジャンルにとらわれずに制作。そのいずれにおいても大胆で力強い表現を行っている。そのスタイルは、映画やタヴィ・ゲヴィンソンが立ち上げたオンラインマガジン「ROOKIE」、アシュリー・グラハムに代表されるプラスサイズモデルなど、さまざまなアメリカのカルチャーと、『魔法の天使クリィミーマミ』のような1980年代のアニメから受けた影響が混在して作られたそう。
「女性の身体を描くときの線の感覚が好きで。特に豊満な女の人。花瓶や植物を描くのも曲線が気持ちいいからかも。陶芸でもその線の感覚を表現したいと思っているので、やりたいことは絵と同じなんです」
最近ではWEGOとのコラボアイテムの制作や、展示やイベントへの参加など活動の場を広げ続けている。何ものにもとらわれたくない彼女が今後目指す先は。
「気軽に『いいよ』と言いがちな性格なので自分の首をあとになって締めることが多くて(笑)。今はジャンルを絞るつもりはなくて、絵でも陶芸でも自分のイメージを完璧に表現できた作品を増やしていきたい。自分で作るだけじゃなくてプロデュースすることにも興味があるし、何かを買い付けてきて売るようなこともしたい。やりたいことが多すぎて死ぬまでにできるか毎日不安すぎるんです(笑)。でもわがままに全部を諦めないで生きていきたいなと思います」
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