CULTURE 2022.02.14

フランク・ザッパ初の遺族公認ドキュメンタリー映画『ZAPPA』の日本公開が決定。
キービジュアルも解禁

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

アメリカの作曲家/編曲家/ギタリスト/ロック・ミュージシャンであり、あらゆる芸術における先駆であったフランク・ザッパの革新的人生に迫る、初の遺族公認ドキュメンタリー映画『ZAPPA』の日本公開が4月22日(金)に決定。合わせてキービジュアルも解禁となった。

60年代以降、圧倒的な独創性とともに土星人サン・ラーやエルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュと並ぶ音楽史上最大規模のディスコグラフィを築き上げたフランク・ザッパ。本作は、ビートルズ、デヴィッド・ボウイ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、トム・ウェイツなど多くのミュージシャンに多大な影響を与え、ローリング・ストーンの「史上最も偉大な100人のギタリスト」において第22位に選出された巨人の生涯を、ザッパ本人が遺した何千時間にもおよぶアーカイヴ素材を駆使して制作された。

本素材が公となるのは初で、本編でザッパが語る言葉「仕事じゃないんだ。ただ音楽をやればいい。」の示すように、単なるミュージシャンのドキュメンタリー映画とは一線を画したアカデミックな内容と、伝説的なアーティストの妥協なき精神を描いた作品となっている。

監督は『ビルとテッドの大冒険』シリーズでキアヌ・リーブスと主演を務めた役者であり、『ミュータント・フリークス』(93)などの監督作品も誇る才人アレックス・ウィンターが担当。制作に5年以上の時間を費やし、膨大な資料・素材から一般的には狂気の変人というイメージのザッパの、知られざる人間性と創作・芸術への真摯なアプローチを、丁寧に誠実に浮き彫りにしていく。

なおザッパ率いるマザーズが残した傑作ライヴ・アルバム『フィルモア・イースト1971年6月』の発売50周年を記念し、同時期のライヴ音源をCD8枚に収めた限定ボックス『ザ・マザーズ 1971』の日本盤リリースが3月18日(金)に発売。本作の予約に合わせてデジタルの予約も開始し、収録曲「ウィリー・ザ・ピンプ<フィルモア・イースト 1971年6月5日 : ショー2>」が先行配信された。

ボックス・セットには、初出音源を詰め込んだCD8枚と、68ページのオリジナル・ブックレット、及び日本製ブックレット(オリジナル・ブックレットの全訳と歌詞及びMCの対訳を掲載)を封入。CDには、『フィルモア・イースト1971年6月』の基になった1971年6月5日~6日のフィルモア・イースト4ステージの模様を完全収録するほか、名エンジニア、エディ・クレイマーとバーニー・グランドマンがそれぞれリミックスとマスタリングを担当した同年12月のレインボー・シアター公演(ザ・ビートルズの「抱きしめたい」のカヴァーを含むアンコールまで完全収録)、1971年5月にペンシルヴァニア州ハリスバーグ及びスクラントンで録音されたライヴ音源、同時期のシングルのAB面曲、当時のラジオCMのアウトテイクなども併録される。

今作に収録されるジョン・レノン&オノ・ヨーコがゲストとして加わったフィルモアの最終ステージの模様が、アンコールを含む未編集の完全版での公開は初で、シングルのAB面曲「ティアーズ・ビギャン・トゥ・フォール」、「ジュニア・ミンツ・ブギー」もCD化は初となる。

INFORMATION

『ZAPPA』

2022年4月22日(金)より、シネマート新宿/シネマート心斎橋ほかにて公開

2020年|アメリカ映画|129分|
© 2020 Roxbourne Media Limited, All Rights Reserved.
監督:アレックス・ウィンター
出演:ブルース・ビックフォード、パメラ・デ・バレス、バンク・ガードナー、デヴィッド・ハリントン、マイク・ケネリー、スコット・チュニス、ジョー・トラヴァース、イアン・アンダーウッド、ルース・アンダーウッド、スティーヴ・ヴァイ、レイ・ホワイト、ゲイル・ザッパ
キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給

POPULAR