Focus Skateboarder : KAITO SASAMOTO

スケーター特有のライフスタイルから、スケートボードとそのカルチャーの魅力を再検証する本企画、PROJECTFREEDOM。
5回目となる今回は新進気鋭のスケーター笹本海都くんが登場。現在は原宿の人気スケートショップ「FTC」で働く彼のスケートボードに対する純粋な想いを訊いた。

“いつか自分でもフィルマーとして
スケートの映像作品を撮ってみたい”

つい最近20歳を迎えたばかりのあどけない表情が印象的な笹本海都くん。
現在は都内を中心とした様々なストリートスポットを果敢に攻めながら、日々スケートボードを通して多くの刺激を受ける毎日を送っている。そんな彼がスケートボードと出会ったきっかけは意外にもサーフィンからの影響が大きかったという。

「母親が昔からサーフィンを趣味にしていて、幼い頃に家族で海外へ行った時に初めてサーフィンを体験したんです。そうしたら予想以上に簡単に乗れてしまって、それからボードスポーツへの興味が一気に加速していきました。スケートボードもその流れで始めるようになったんです」。

そしてその頃、海都くんは家族とともに生まれ育った八丈島から東京の都内へと引っ越し。海がすぐ傍にあった島と大都会である東京の街では環境も随分と異なり、サーフィンよりもスケートボードに費やす時間が増えていったそう。

「東京にはスケートパークや街中のスポットが沢山あって、いつでもどこでもスケートができる環境なんですよね。東京に引っ越してからは杉並にある高校に通いながら、勉強もそこそこに毎日のようにスケートをしてました。それで卒業したら大学へは行かず、大好きなスケートショップのFTCに入ろうと決意したんです」。

気がつけば、学生でありながらスケート中心の生活を送っていた海都くん。友人の紹介もあって念願であったスケートショップへの就職も決まり、公私ともにスケート三昧な生活がスタートする。スケートボードを通じて多くの友人と出会い、毎日が驚くほど刺激的になっていく。それもまたスケートボードがもたらす大きな魅力なのだ。
そして最近では、プレイヤーとしての立場以外でもスケートボードの楽しみ方を体感しているそう。

「最近古いVX1000(ビデオカメラレコーダー)をもらって、友達と遊びで撮影をしているうちにフィルミングも面白いなって思えるようになったんです。それから少しづつ友人のブランドのコマーシャルムービーなんかも撮るようになりました。今後は日本や海外の優れた映像作品を過去の作品から最近の作品まで沢山見ながら、いつか自分でもフィルマーとしてスケートの映像作品を撮ってみたいですね。憧れは一番好きなフィルマーでもあるジョニー・ウィルソンです」。

PROFILE

笹本海都
東京都八丈島出身。幼い頃に家族旅行で海外へ行った際に初めてのサーフィンを経験。以後、サーフィンを通してスケートボードにものめり込み、現在は原宿のスケートショップ「FTC」に勤務する傍ら、スケート三昧の日々を送る。将来的にはフィルマーになるのが夢なのだそう。

[PROJECT FREEDOM]
Vol.01 HAKASE
Vol.02 SOUSHI
Vol.03 TORA
Vol.04 RENAN