CULTURE 2022.06.30

Interview: 4人のスケーターがLevi’s®と作り上げたスケートビデオ“MEADOWS”に込めた熱量

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Photograph_Masashi Ura

Go Skateboarding DAYを祝し、6月21日に公開されたスケートビデオ『MEADOWS』。出演するのは西宮ジョシュア、佐川海斗、中田海斗、森一成と、現代のストリートスケートシーンを代表する4名のスケーターたち。
今回のスケートビデオ制作にあたっては、西宮ジョシュアと佐川海斗がプロジェクトを立案し、Levi’s®へ話を持ちかけたことが発端となったわけだが、実際に制作をしていくにあたって、どのような思いが込められていたのか。また、フィルマーの田中秀典と、どんなやりとりを経て制作を進めたのかをインタビューする。合わせて、6月18日にリーバイス®ショールームで開催された試写会の模様も一部、補足的に掲載。

個性が異なる4人のスケーターを集めた

ー今回のプロジェクトは、どのような経緯で4人が集まり進行していったんですか?

西宮ジュシュア(以下、ジョシュア):まず、リーバイス®とは、去年のGo Skateboarding DAYののイベントでご一緒させていただいたんです。その出会いをきっかけに、海斗(佐川)と一緒にスケートビデオを作りましょうって提案をさせていただいて、プロジェクトに賛同してもらったのが始まりですね。

中田海斗(以下、中田):オレは海斗(佐川)に誘ってもらって企画に参加することになりました。

佐川海斗(以下、佐川):海斗(中田)とは、もう10年以上の仲なんです。一緒に大阪に行ったりと、繋がりもあって誘ったんですよ。

ー4人はもともと繋がりが深かったんですか?

ジョシュア:いえ、そういうわけでもないんです。僕と海斗(佐川)は東京で、海斗(中田)は湘南で、一成は大阪が拠点なので。面識はあるけどって感じだったんですよね。特に、一成は“はじめまして”に近かったよね。

森一成(以下、一成):そうですね、ほぼ一緒に滑ったことない状態で。海斗(佐川)くんは1回だけ撮影が一緒だったんですけど。

佐川:それも仕事の場で一緒になっただけで、一緒にスケートするって感じでもなくてね。

一成:はい。で、中田の海斗くんは大阪で一緒にパーティして。

中田:ハードなパーティだったなぁ〜、ヘネシーパーティ。

ジョシュア:なにそれ!(笑)。

一成:なんでしたっけ? たしかクラブ終わりか何かの朝の5時くらいに……。

中田:オレが賢斗(吉岡賢斗)たちと一緒にいてグダグダしてたら一成が来たから「っしゃ〜、コンビニでヘネシー買ってくるわ〜!」ってなって。

一成:ほんま、頭悪すぎましたよね(笑)。

中田:本当に大阪はヤバいよ。

一成:いやいや(笑)。大阪じゃなくて海斗(中田)くんたちがヤバかったすよ。ジョシュアくんはLAで会ったんですよね。お互いに別々の撮影で行っていて。僕がトライしようとしている十段以上ある階段があって、そこにジョシュアくんが雄斗(堀米雄斗)くんと一緒に来て、目の前で(雄斗くんが)ステアをパーンっていって『は???』って。そうこうしているうちにキックアウトされて。

ジョシュア:あっはっは!!(笑)。そうだったね! LAのスポットで偶然会ったよね。その前にVERDYさんのイベントで顔を合わせてたんだけど挨拶程度だったしね。

ーじゃあ、今回のプロジェクトを介して親睦を深めていった感じなんですね。

佐川:そうですね。この4人はそれぞれスケートのスタイルが異なっているんですよ。海斗(中田)はトランジションやランプが得意だし、一成はステアとか大きいトリックが得意。ジョシュアはダイナミックで高さのある滑りで、マニュアルトリックが特徴的。

ジョシュア:で、海斗(佐川)はオールラウンダー。全部うまいよね。

佐川:いやいや。でも、今回のビデオを作るにあたって、いろんなスケーターに観てほしいし刺さってほしい、という思いもあったんで、得意なことが偏らないようなラインナップにしたかったんです。それで、この4人でやることになったんですよ。

西宮ジュシュア

佐川海斗

中田海斗

森一成

スケーターに響くビデオを作り上げたい

ーそもそも、リーバイス®にスケートビデオの制作を提案しようと考えたのはどういう理由が?

ジョシュア:もともとリーバイス®のパンツは生地が硬くてタイトなシルエットのものが多いという印象があったんですけど、Go Skateboarding DAYのタイミングでいろんなモデルを見せてもらったら、『これ、スケートするときに履いたら絶対にカッコいいじゃん』って感じたんですよね。それで、リーバイス®とのスケートビデオを日本で作ったら絶対にいいでしょって。

佐川:僕もリーバイス®と言えば501®でジャストサイズってイメージだったんですよね。だけど、ジョシュアが履いてきたデニムは太いし、スケートしてても調子良いって言っていたので、『これはいいな』と感じて。ファッション的にもバギーみたいな太いシルエットのデニムが流行っているから純粋にカッコいいと思ったんですよ。しかも、ジーンズの王道ブランドでもあるリーバイス®だし、それをスケーターが履いて滑っていたら絶対にカッコいいじゃないですか。

一成:僕が今履いているのはリーバイス®レッドのデニムなんですけど、これがスケートするときに調子良過ぎて。こんなのもあるんだって驚きでしたね。

中田:自分の場合、もともと古着屋が好きでシルバータブを買ったりしていたんで、リーバイス®は身近な存在でしたね。デニムって新品だと生地が硬いから、あえて古着を選んていたんですけど、今は履き続けて自分で育てていくって感覚がたまらないっす。海斗(佐川)が履いているモデルもだんだん柔らかくなるやつでしょ?

佐川:そうそう。501®の1955モデルなんだけど、ちょっと裾を折ると出てくるディテールのカッコよさもあったりして。細かいところがカッケーってなっています。

ジュシュア:僕のはステイ・ルーズってモデルなんですけど、バギーっぽいシルエットで軽いし履きやすいんです。裾はあえてラフにカットして履いているんですよ。そんな風にスタイルを出せるし、スケートのときも調子良いです。

ーリーバイス®のデニムと言えば、どれも頑丈でタフな作りですが、そこもスケーターにとって嬉しい点ですか?

一同:嬉しいっすね〜。

ジョシュア:みんなもそうだと思うんだけど、ポケットの部分から穴あかない?

佐川:あるね! スマホ入れて滑ったりしてると、そこから穴があくよね。あとはお尻の部分が破けたりね。リーバイス®はそれがないよね。他のパンツと比べたりすると全然違うんですよ、頑丈さが。一生モノになるんじゃないかって思いますね。

リーバイス®と本格的なスケートビデオが作れた

ー今回制作したスケートビデオのテーマやコンセプトは?

ジョシュア:リーバイス®を履いて、とにかくカッコいいスケートビデオを撮るということにフォーカスしましたね。スキルや映像のクオリティも高くして、ちゃんとスケーターに刺さるものにしようってことを考えながら撮影していきました。

佐川:だから、けっこう攻めたトリックチョイスだし、かなり本格的なスケートビデオになっていると思います。ちゃんとしたものを作らないとスケーターを感動させることはできないので、各々が真剣にスケートと向き合うことを念頭に置いていましたね。撮影場所も都内から横浜、北海道までツアーして回ったんですけど、ゴリゴリのスケートビデオというより、洗練された感じに編集してもらったので、スケーター以外の人にも熱量が届けられるんじゃないかと思います。このビデオをきっかけにスケートに興味を持ってもらってリーバイス®を履いてくれたら、と思います。

ーフィルムメーカーの田中秀典さんとは、どういうセッションを行ったんですか? 何か4人からのオーダーなどはあったんですか?

佐川:ヒデくん(田中秀典)とは、もう10年以上の付き合いですし、あえて何か意見を言うということはなかったですね。僕ら4人がどんな風な姿勢でスケートしているかをずっと見ていてくれたので、自ずとどんな映像にしていきたいのかってことが伝わっていたんだと思います。最初に曲を決めてくれたんですが、あの曲調に合うスタイリッシュな雰囲気が映像全体に染み渡っていると思います。

パーティ開催を祝して、VERDY×Budweiserのコラボ缶がVERDY自身から提供された。

6月18日にリーバイス®ショールームで開催された試写会の光景。スケーター仲間や彼らの友人たちが集まり、トリックがメイクしたシーンでは「おおーー!!」と歓声が上がるなど、大きな盛り上がりを見せた。

ーちなみに、田中秀典さんとのツアー中に起こった出来事などがあったら教えてもらえますか?

中田:脱臼しか思い出せないな〜、オレは。

一同:笑。

ー脱臼??

中田:そうなんです。もともと脱臼グセがあるんですけど、北海道での撮影最終日、空港の近くにあるスポットでギリギリまでトライしていて、空中で変な腕の上げ方をしちゃったときに、思いっきり肩を外しちゃったんですよね。それがけっこうハードな脱臼で、みんなが救急車を呼んでくれたほどだったんですよ。

佐川:しかも、離陸の1時間前ぐらいだったんです。その場で治療するのは難しいから病院に行かないとって。

中田:そうなると飛行機に乗れなくなっちゃうんで、とりあえず空港に向かったんですけど、歩けないくらい痛みがひどくて。なんとか機内に乗り込んだものの、だんだん体調も悪くなってきちゃって。

ーうわぁ……。

中田:で、隣にヒデくんが座ってくれていたんで、「とりあえず何でもいいから無理矢理にでもハメてください」ってお願いして肩を押してもらったら、ガチってたまたま入ったんですよ。「あっ、入った!」って叫んじゃって。もう、周りにいたお客さんまで「良かったね〜!」って。あれがなかったら絶望的な思い出になるところでした、本当に(笑)。むずいんすよ、ストリート(スケート)って。

一同:笑。

佐川:総じて、今回のビデオはスケートブランドではないリーバイス®とガチのスケートビデオを作れたということがデカいと思います。

ジュシュア:そうだね。このビデオを観てくれた人は、どんなことを思ってくれてもいいんですけど、少しでもスケートに興味を持ってもらって、スケート人口が増えていったら、僕らとしてはとても嬉しいです。

佐川:それに、スケーターにもリーバイス®を履いてほしいと思いますね。ステイ・ルーズとかファットなシルエットのものは本当に調子良いし、これをきっかけに是非リーバイス®にも興味を持ってほしいです。

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