CULTURE 2025.03.10

加藤雄太 写真展「兄へ」。日本橋兜町で開催中

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

EYESCREAM WEBで好評を博す「新宿」を連載中のフォトグラファー・加藤雄太の写真展「兄へ」が、2025年3月16日(日)まで、日本橋兜町の「景色」にて開催中だ。
本展は、加藤が実の兄へ向けた手紙をコンセプトに制作された作品群で構成されている。しかし、その内容は直接的なメッセージではなく、路上で出会った人々の「言葉」と「写真」を通じて、兄との関係性を探る試みだ。

18歳から路上に出て、知らない人々の話を聞き、書き、写真を撮り続けてきた加藤。兄と向き合うことが怖かった彼は、「兄ではない誰か」の言葉とまなざしを見つめ、記録することで、兄を理解しようとしてきた。その過程で生まれた作品は、10年以上の時間をかけて形作られた。
展示作品を収録した写真集『兄へ』も同時発売される。

また、同じく日本橋兜町のKABUTO ONEアトリウムで開催される「KABUTOCHO FLOWER WEEK」では、兜町や茅場町の店舗で働く人々を加藤が撮影した写真展も行われる。春の訪れを感じながら、日本橋兜町エリアでアートと写真の世界に浸る絶好の機会だ。

加藤雄太 本人コメント
「『兄へ』この作品はとてもパーソナルな内容で、完成までに10年以上の時間がかかりました。29年間の人生で自問し続けた兄との関係。その積み重ねがこの作品を形作りました。兄との関係性が明るくなってきた今、ようやく発表することが出来ます。「兄へ」と題し「あなたへ」でもある、僕から送る手紙です。どうか必要な人のもとに届きますように。」

INFORMATION

加藤雄太 写真展「兄へ」

【開催期間】
25年3月7日(金)~25年3月16日(日)
【時間】
3月7日(金)18:00~21:00 (19:00-20:00 トークイベント) *どなたでもご来場可能
3月8日(土)~3月16日(日)11:00~20:00
【会場】
景色B1F AA
【住所】
東京都中央区日本橋兜町6-5
【プロフィール】
1995年生まれ。兵庫県出身。「毎日、知らん人に話しかけたら?」先輩の一言をきっかけに、2014年より街行く人々の話を聞き、書き、写真を撮る生活を始める。2022年より東京を拠点にフリーランスのフォトグラファーとして活動中。2016年『HAZIME-MASHITE』、2024年『13』、2025年『兄へ』を刊行。

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