SKATE AND STUFF -from California Street- Vol.07 report by Ryuta Hironaga

SKATE AND STUFF -from LA STREET-

Photography & Report by Ryuta Hironaga

スケートボードの発祥の地カリフォルニア。そこには日常的にスケートカルチャーが根付き独自のライフスタイルを送っているスケーター達が暮らしている。
単身渡米した写真家・廣永竜太が撮り下ろした写真と共にスケートライフをお届けする企画「Skate And Stuff」。第7回目はEslaboom、Nike sb, Ace truck, Lotties, JessupからスポンサードされているLAネイティヴのMario Realegeno。West sideからEast sideまでLAローカルならではのコアなスポットを紹介する。

Introduction from Ryuta Hironaga


「EYESCREAM WEBをご覧の皆さん、こんにちは! 廣永竜太です。LAに来てから気付けばちょうど5年が過ぎました。スケートボードを通して写真活動を始め、カルチャーを発信する媒体やブランドのカタログ撮影などのお仕事を少しずつするようになってジャンル問わず様々なクリエーターと接することが増えました。こういった活動を始めることが出来たのはスケートボードに出会えたからでスケートボードに感謝しています。そして今回登場するのはLAに来て写真を撮り始めた頃から交流のあるLA生まれLA育ちのMario Realegeno。彼や彼周りのスケーターから僕のLAライフが始まり、初めて雑誌に写真が載ったのもMarioの写真でした。そんな付き合いの長いMarioと 朝から晩まで過ごした夏の軌跡を是非ご覧ください!」

FOCUS-Mario Realegeno

僕とMarioが出会ったのは約4年半前。友人通してストリートで出会った。LAに来たばかりで右も左も分からない僕をローカルのスポットへ連れて行ってくれて、彼の周りにいるスケーターと交流が深くなった。ボロボロのディッキーズにボロボロのTシャツで小便臭い路地裏の壁や道端の縁石などあらゆる場所でスケートに明け暮れている彼らを目の当たりにして僕は写真を撮り始め、僕のLAライフが始まった。

数週間前、Marioからテキストと写真が送られて来た。

「海沿いにある面白いスポットを見つけたんだ。今度行って見ないか?」

送られてきた写真を見ると堤防?の様なスポットでなんともMarioらしいチョイスだ。Marioは誰も知らないコアなスポットを常に探している。

「ついでに海水浴もするから水着も持ってきて」

と前日に言われて人が少ない朝を見計らって海へ出掛けた。

到着し海パンに着替え、早速何度かトライすると恐れていた事が起きた。なんとボードを海に落としてしまい波に攫われてしまった。そのタイミングでビーチのセキュリティに見つかってしまったが、僕のボードを借りたMarioは数回のトライでメイクした。その後僕たちは海で泳いだ。カリフォルニアの強い日差しと冷たい海水が最高に心地が良い。

海から上がるとMarioは

「Hollywoodに空のプールがあるんだ。行ってみようよ」

とWest sideから一気にHollywoodがあるEastsideへ向かった。車を止めると「Bowl is a bust(ボウルでは滑れません)」と書かれた落書きを見たので滑れるのか半信半疑でフェンスをすり抜けると、そこには誰もいない空のプールが現れた。僕にとっては初めてのプールだったのでワクワクが止まらない。プールにはコーピングがなくトリックには不向きだったがそんなのは重要ではなく楽しむ分には十分なロケーション。灼熱の中1時間ほど滑り汗だくの僕たちはInn and outバーガーで休憩を取って次にダウンタウンへ向った。

「ダウンタウンには何かしらあるからノープランで行こう」。

この言葉通り、クルージングしているとスケートできそうな障害物を見つけてMarioはトリックを簡単にメイク。その後もスケートは続きこの日は朝から晩までスケートをした。彼の滑りが見たい方は是非ビデオをチェック。