EYESCREAMのWEBにて現在好評連載中の文筆家・長谷川町蔵による小説『インナー・シティ・ブルース』が、この度なんと、単行本になって登場!発売は、今週の3月28日(木)。
本小説では同じみとなった新井リオの書き下ろしイラストを纏ったブックカバーが目印だ。
本書を開くと、代々、陰陽師として東京を守ってきた囲間(かこいま)家の姉妹、鴎、楽、雨が、東京のいろんな街を舞台に巻き起こる、摩訶不思議な出来事、 渋谷のレコード・ショップ奇譚から浅草カラーギャング抗争、豊洲タワーマンション街に隠された恐ろしい秘密までを解決していく爽快なストーリーが広がる。読み進める度に現る、驚きの仕掛けが施された9つの物語から目が離せないだろう。
また発売にあたり長谷川氏が、“タイトルは<シティ>が題名に付いたポップ・ミュージックの曲名から引用しようという話になって、その場でApple Musicをサーチして見つけたマーヴィン・ゲイの同名曲から。こうした経緯から、各話にポップ・ミュージックの曲名が付けられている。”(@machizo3000)という小話をTwitterで披露してる。
それぞれ登場する舞台とタイトルは以下の通りだ。
渋谷編:ウッパ・ネギーニョ
豊洲編:スケアリー・モンスターズ
八重洲編:ゴーイング・アンダーグラウンド
浅草~三ノ輪編:イッツ・オーケー(ワン・ブラッド)
新大久保~新宿編:タイニー・ダンサー
小石川後楽園編:ファミリー・アフェア
赤坂~六本木編:シャンデリア
葛西臨海公園編:ヘイ、ナインティーン~チェイン・ライトニング
神田明神編:ウェディング・ベル・ブルース
さらに、タイトルになっている楽曲がプレイリストになってアップされているので、こちらもぜひチェック!
また編集後記の、おまけコラム「街のゆくえ」では、長谷川氏の記憶と、街の移り変わる情景とでタイムスリップしたような、WEBでは明かされない制作のヒントを拾い上げた有意義なコラムが添えてあるのでこちらも必見。
長谷川氏が得意とする歴史ネタやポップカルチャーの要素を盛り込み、1作品ごとに青春群像劇やサラリーマンもの、ラブコメ、街歩き、家族もののスタイルを取り入れ、最後の1ページまで飽きさせない、東京の過去と今をつなぐ痛快エンタテインメント小説『インナー・シティ・ブルース』。
スマートフォンの画面でもいいが、やはりページをめくるドキドキ感を味わってほしい。
INFORMATION
『インナー・シティ・ブルース』
Inner City Blues : The Kakoima Sisters
2019年3月28日(木)発売
本体 1,600+税
著者:長谷川町蔵
体裁:四六判 224 ページ 並製
ISBN: 978-4-909087-39-3
発行:スペースシャワーネットワーク