CULTURE 2019.12.09

SEEDAの歴史的名盤『花と雨』が14年の年月を経て映画化。主演は笠松将、監督は土屋貴史

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

SEEDAが2006年に発表した、日本のヒップホップにおける名盤『花と雨』が14年の年月を経て映画化、来年1月17日より公開となる。
同盤を原案とした映画『花と雨』は、主演に笠松将を迎え、Perfumeや水曜日のカンパネラ、ゆずなどのアーティストのMVも手がける映像ディレクター・土屋貴史が長編映画初の監督を務めた。

SEEDAの自伝的なエピソードも交えながら、作品の中にあったリアルを追求した本ムービーは、「現実と理想」「生と死」「アイデンティティの探求」などさまざまなテーマを通じて、“何者かになりたい”一人の青年が葛藤しながら成長する姿を描いている。

以下、『花と雨』のリリースから14年を経った今なぜ映画化に至ったのか、土屋監督によるコメントだ。

「機が熟したのだと思います。当時は日本でこの映画製作に踏み出せるような内容ではなかったでしょうし、今はアルバムとしての評価も不動のものになっているので、映画という別の角度からアルバムを捉えてみることにも必然性があると考えています。日本のヒップホップにとって重要な作品を映画化する機会を自分に任せて頂き本当に光栄と同時に怖気づいています。リアルで本質的な物語は自分も映画にしたい想いが常にあるので本当にありがたい機会を頂きました。」

「SEEDAさんというラッパー、そして『花と雨』というアルバムは、日本のヒップホップの中でもリアルを追求している側のラッパーであり作品であるので、『花と雨』を映画化するということが、リアルを追求する作業であったのは間違いないです。『花と雨』のリリックの内容やそこで起こっていることをなぞるのではなく、あの作品の中にあったリアルを追求していった。」

INFORMATION

『花と雨』

公開:2020年1月17日(金)
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか
出演:笠松将、大西礼芳、岡本智礼、中村織央、光根恭平、花沢将人、MAX、サンディー海、木村圭作、紗羅マリー、西原誠吾、飯田基祐、みきみほ、松尾貴史、高岡蒼佑 
監督:土屋貴史
原案:SEEDA・吉田理美
脚本:堀江貴大・土屋貴史
音楽プロデューサー:SEEDA・CALUMECS 
製作:藤田晋・中祖眞一郎
制作プロダクション:P.I.C.S.
配給:ファントム・フィルム
(C)2019「花と雨」製作委員会  Phantom-
http://phantom-film.com/hanatoame/

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