［WWW PEOPLE］ベニー・シングスと軽やかに、ラフに、甘く過ごす

photography_So Hasegawa

［WWW PEOPLE］ベニー・シングスと軽やかに、ラフに、甘く過ごす

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今夜はなに着てライブハウスに遊びにいこうか。よく行く古着屋で見つけたデッドストックの軍パンと黒のブーツを合わせて、となると上はなにがバランスいいかな……とか考えるところから楽しい。音楽好きが集まる渋谷のライブハウスWWW / WWW X / WWWβを舞台にした月イチスナップ連載、第30回：Benny Sings編です。

まずはTENDREが、腰にクるベースラインと胸にグッと響く歌心、メロディアスな心地で場を満たす。ベニー・シングスには「愛してる」という日本語を教えた、というエピソードも彼らしい。EYESCREAMではこの日に先駆けてSpotifyプレイリストでプレ共演もしていたのでこの記事のBGMにでもどうぞ。

ベニー・シングスは、その立ち姿からしてもう最高。ギター＆ヴォーカルのベニーを筆頭にベース、ドラム、キーボード、トランペット、コーラスという6人編成で奏でる。シンプルに、というよりは研ぎ澄まされた音選びは、最小限で最大限の広がりをみせて、音楽の持つ歓びが充満していく。「よくないこともあるけれど、その分いい日もあるさ」とでも言ってくれているような、至福のポップミュージック。TENDRE河原太朗に教わった「愛してる」という日本語もちゃんとMCで話していて、そういう真摯さがまたいい。なんていい音、いい顔、いい日常だろう。