CULTURE 2020.05.04

vol.04 KANAE(MES)

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
Illustration & Edit-Maho Takahashi

日頃よりEYESCREAMがお世話になっているアーティスト陣がチョイスした、至極の5曲を紹介していく本連載。第4回は、クリエイティブユニットMESよりKANAEが登場する。
ライブやイベントでの空間演出やブランドとのコラボレーションなど、レーザーと蛍光テーピングを用いたサイケデリックなアートワークで注目を集めるMES。今年1月にインタビューを行った、神泉町の廃ビルでの期間限定ギャラリー「Yaaaz」も記憶に新しい。最近は、新たなプロジェクトに向けたアナログゲームの開発や、オタク友達と“遊戯ボーイズ”というチームでゲーム実況をして過ごしているとのこと。

いま、何聴いてますか?
vol.04 KANAE(MES)

01. Members Of Mayday 「Mayday Anthem」
KANAE:生まれ年の1991年から開催されているベルリンのフェス「Mayday」のアンセム。フェスとは異なるミーニングとして救難信号のプロトコルや労働祭も指すことから、過去の展覧会のタイトルに採用した思い入れのある言葉。危機感と高揚感を上げてくれる曲です。

02. Throbbing Gristle 「Hot On Heels Of Love」
KANAE:2020年の訃報として最も衝撃を受けたジェネシス・P・オリッジの急逝。その生き方やアートワークをほんとうに愛していました。追悼の意を込めて。

03.JAGATARA 「タンゴ」
KANAE:「君と踊りあかそう日の出を見るまで」収録の最高のライブバージョン。このアルバムへのオマージュとして、近年の風営法改正の影響から日本のダンスやクラブカルチャーへ手向けるレーザーメッセージ作品を制作したことも。

04.The Slits 「Be It」
KANAE:大・大・大好きなバンド、ザ・スリッツの最後のアルバム「Trapped Animal」 から。知る限り唯一の日本語詞楽曲。初めて聴く人へはアルバム「Cut」から入るのをオススメ。おうち時間に映画「Here To be Heard」もぜひ。

05.The Plastic Ono band 「Give Peace A Chance(平和を我等に)」
KANAE:この時勢で思い出したいのは、オノ・ヨーコとジョン・レノンのハネムーンを兼ねた「ベッド・イン」パフォーマンス。その最中にレコーディングされたこの楽曲。ベッドから平和を!

番外編:最近撮影した至極の1枚
KANAE:インスタグラムでのリレー企画に参加中(Instagram @lucascoweekend)。自分たちのターンではプロテクトスタイルで腐海へ音採集に行きました(散歩)。

L:KANAE、R:TAKERU

MES

2015年に結成された日本のアーティストチーム。谷川果菜絵(KANAE)と新井健(TAKERU)を中心に、東京芸術大学在学中に結成、時代を切り拓く新しい芸術作品・様式を模索する形で展覧会/パフォーマンス/演出活動を国内外へ展開。
ブッキング、出展依頼:mes.mes.mes8@gmail.com

Instagram:@mesmesmes8
http://mesmesmes.asia/

MES archives!
“あなたに逢いたくて”〜EYESCREAM的人物図鑑〜 Page.06 Yaaaz
Report: “CO:LABS LIVE” 気鋭クリエイターによる音楽×アートの空間

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