台灣空想旅行 [The Street Lurkers Special issue ]

Photography—Cho Ongo

台灣空想旅行 [The Street Lurkers Special issue ]

Photography—Cho Ongo

自らが偏愛するニッチなストリートカルチャーをフックアップする匿名レーベルBLANKMAGが、”ストリートに潜む者たち”に光を当てるEYESCREAM本誌の連載企画”Street Lurkers“。その特別編として今回は、リアルなストリートカルチャーを追いかけ続けるBLANKMAGが強いコネクションを持つ、台湾にフィーチャー。台湾にルーツを持つ写真家Cho Ongoとのゆるいリモート対談を、台北で撮影された写真とともにお送りする。

BLANKMAG: 2年ほど前の EYESCREAM MAGAZINE 台湾特集号 (2018.9月号) を改めて見ていたら懐かしくなって、Choくんに当時の写真を見せていただきました。皆様もご一緒に台灣空想旅行をお楽しみください!

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Cityscape

街並みについて

Cho:僕の親が台湾人なんですけど、僕自身が育ったのは日本なんですよね。だからたまに行くと懐かしい感じがします。僕の中では台北の街並みって汚い印象なんですよ。汚いんですけど、その中にグラフィティとかステッカーとかがたくさんあって、それが古い建物と馴染んでるのが面白くて。

BLANKMAG:確かに。欧米にはない独特のストリートの空気があるよね。ところで、なんで台湾の人って夕方からしか動き始めないの?

Cho:昼間は暑いからじゃないですかね(笑) みんな夜から遊びに出かけるんで。街中でも田舎みたいに屋外で人が過ごしてる感じも好きです。なんか良くないですか?

BLANKMAG:分かるな〜。ベタだけど用事なくても夜市とか一人で行っちゃうもんね。活気があって良いよね。

PEOPLE

人々について

BLANKMAG:そういえば、まだ発売してないんですけど、Young LuにBLANKMAG用のZINEを作ってもらって、めちゃくちゃ良かったんですよ。黒いTシャツを着ている彼ですね。NEW REDの小嶋真理ちゃんに紹介してもらいました。スケーターなんですけど、写真も撮れるし、マルチなアーティストってイメージ。日本語も話せるから、ZINEの趣味とか気があうな〜って。

Cho:ヤンは日本に留学に来てた時期があったんですよ。周りのスケーターみんなと繋がってたから、その頃から存在は知ってたけど会ったことはなくて。彼のスケートしてる写真が撮りたかったんで、コンタクト取って、僕はそれから台湾でよく会うようになりました。スケーターだからルーズなんでたまに連絡取れなくなりますけど(笑)

BLANKMAG:もう慣れたから全然大丈夫だけどね(笑)実際会うと優しいしすごい良いヤツだから許しちゃう(笑) 赤いキャップかぶってるJerryも仲良しで、彼はPLATEAU STUDIOのデザイナー。日本でもPARCOでポップアップをやったり、最近すごく人気みたい。あとは、二人で写ってるモデルの女の子、CORALとKarinは、もう可愛いとしか言いようがない。

Cho:この二人は台湾で結構人気で、街を歩いてると広告で目にするぐらいです。Karinから聞いたんですけど、台湾のモデルってみんなフリーでやってるって言ってましたね。事務所とかないみたいで。だから個性の強い人が多いのかも。

BLANKMAG:へぇ〜そうなんだ!確かに縛られてないというか、自由なスタイルの子が多いよね。

FOOD

食について

Cho:この辺は観光スポットってより、地元民がよく行くお店。台湾人の食事は、ほとんど外食が多いんですよ。多分その方が安いんで。

BLANKMAG:安いし、美味しいし、小腹が空いてサクッと食べられる量もちょうどいいよね。あと、このリアルなローカル感が良いよね。店構えもかっこいい。

Cho:雰囲気がありますよね。僕の実家の近所にあるお店の看板がかっこよくて、デザインをサンプリングして、自分の個展の時に、ステッカーを作ったりしました。「意麺王」ってお店で、ここの乾麺とワンタンスープを、友だちによくオススメするんですけど、みんなリピートしてますね。イチオシです。

BLANKMAG:ここ美味しいよね! あと、トロトロスペアリブ麺も好きだなぁ。

Afterword

あとがき

BLANKMAG:やっぱり、NY、東京 とともに、台北も僕の活動に欠かせない都市の一つなんです。街自体はコンパクトですけど、かなり濃い奴らが集まってて、一通り、クリエイターもモデルも居れば、スケートやグラフィックのシーンもある。それでいて、海外のカルチャーも正しく受け取ってるから、これからどんどん面白くなると思います。

Cho:こうやって写真見てるとやっぱり行きたくなりますね〜。

BLANKMAG:落ち着いたら、友だちに会いに行きたいですね。それまでは、みなさんの暇つぶしになればと思って、BLANKMAGのインスタグラムでも空想台灣旅行企画をやっているので、是非覗いてみてください。

@blank_mag[ig]

@cho_ongo[ig]

INFORMATION

EYESCREAM 9月号(2018)

2018年 8月1日(水)発売
お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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