PROFILE
RENAN
愛知県出身。15歳でスケートを始め、20代半ばには地元の大会を始め様々なコンテストで入賞し、NIKE SBからのサポートを受けるなどセミプロとして活躍。その後2年前に上京を果たし、現在はHUF TOKYOで働きながら自分なりのスケートスタイルを日々模索している。
スケーター特有のライフスタイルから、スケートボードとそのカルチャーの魅力を再検証する本企画、PROJECTFREEDOM。4回目となる今回は端正なルックスとスタイリッシュなスケートスタイルが持ち味のHUF TOKYOの看板スタッフ、ヘナンが登場。
20代後半を迎え、スケートとの向き合い方にも変化が現れてきたという彼とスケートボードの関係性に迫った。
ブラジルと沖縄のどちらかといえば“濃いめ”のハーフ。着こなしは常に全身モノトーンの佇まい。
一見した限りではスケーターとは思えぬスタイリッシュなその風貌も、いざスケートデッキに飛び乗ればストリートであろうとパークであろうと爽快な滑りを見せてくれる生粋のスケーターであるヘナン。
彼が初めてスケートと出会ったのは、地元、豊橋市での中学生時代に遡る。当時TVで再放送されていた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に影響を受け、その時の衝動とともに自身のスケートライフはスタートする。
「15歳でスケートを始めてからは、毎日のように滑っていましたね。高校を卒業する頃には地元の中部地区で開催されるコンテストにも頻繁に出るようになっていて、21歳くらいの時に出場した大会のベストトリック部門で優勝することができたんです。それから運良くNIKESBからもサポートをしてもらえるようになり、少しづつ活躍できるようになっていきました」
そう自身の過去を懐かしむように語り出すヘナン。
しかし順風満帆にも思えた道のりも25歳の時に初めてのスランプが襲う。
「その後も順調に大会へ出続けていたんですが、プロになるための資格の更新や契約面でなかなかスムーズに物事が進まず、さらに僕自身の初めてのフッテージ映像もお蔵入りになったりと悪いことが重なってしまい、スケートするモチベーションが完全になくなってしまったんです。この時、初めてスケートをやめようと思いました。そしてスケートから少し距離を置いていた頃に、ふと東京に行こうと思ったんです」
新たな拠点として選んだ東京で、ヘナンは自身のスケートとの向き合い方に対しても再考し始める。
「東京に来てからはコンテストでの結果を求める、いわゆる難易度の高いトリックにアプローチしていくスケートのスタイルではなく、もっとシンプルに自分が楽しいと思えるスケートをしていこうと思ったんです。それは東京のHUF TOKYOで働くことになり、ブランドのライダーであるオースティン・ジレットや今は亡きディラン・リーダーと初めてLAで一緒にスケートした時に教えてもらったことでもありました。こんなにシンプルで、自分たちらしいスケートを楽しむクールなスケータがいるんだって。きっと僕にとって今が一番スケートを楽しめている時期だと思いますね」
PROFILE
RENAN
愛知県出身。15歳でスケートを始め、20代半ばには地元の大会を始め様々なコンテストで入賞し、NIKE SBからのサポートを受けるなどセミプロとして活躍。その後2年前に上京を果たし、現在はHUF TOKYOで働きながら自分なりのスケートスタイルを日々模索している。
[PROJECT FREEDOM]
Vol.01 HAKASE
Vol.02 SOUSHI
Vol.03 TORA