FASHION 2025.05.24

「靉靆く」より、真の日本美を宿した眼鏡が誕生

EYESCREAM編集部

手に取った瞬間に感じる、ひんやりとした質感と、吸い込まれるような手触り。そこには一分の妥協もない。「靉靆く(たなびく)」と名付けられたこの新たなブランドは、眼鏡というプロダクトを通して、“日本美とは何か”を改めて問いかけている。

不要な装飾を削ぎ落とし、主張するのではなく、ただ静かに美を宿す。それは額縁としての眼鏡の在り方を突き詰めた結果でもある。「靉靆く」は、装飾品としてではなく、かける人の本質を引き立て、あるいは浮かび上がらせる。時を超えても朽ちることのない、美を宿した眼鏡だ。

ブランド名である「靉靆く」は、かつて眼鏡を意味した日本古語に由来し、そこには“時代に左右されず色褪せない、本物の眼鏡”という思いが込められている。ロゴは、内閣総理大臣賞受賞歴を持つ書家・中村伸夫氏による揮毫。日本文化の深層に接続しながら、現代の感性に響く佇まいを見せる。

このフレームの特徴は、まるでブラウン管テレビを模したような“テレビジョンカット”と呼ばれる立体的なデザインにある。リムの削り込みによって奥行きを持たせたレンズは、目元に陰影と力強さを生み出し、視線を自然と集める。ソリッドなエッジと、肌に触れる内側の滑らかさ。コントラストのある質感が、全体に緊張感と柔らかさを同居させている。

素材には、1849年創業の老舗MAZZUCCHELLI社による10mm厚の特注バイオプラスチック・アセテートを採用。環境への配慮と機能美の両立を実現している。7枚蝶番とリベットはフレームの骨格を支え、そこに施された霞の紋様は、日本の伝統的な文様文化を象徴する。折りたたんだテンプルの断面には、漢字で「霞」と「雲」の意匠が左右に刻まれ、芯には寺院建築にも見られる「欄間」のモチーフが取り入れられている。

INFORMATION

「靉靆く」

【ABOUT】
靉靆く(たなびく)
これはかって中国から伝わったとされる「眼鏡」の昔の呼び名です。
その名からインスピレーションを受けた「靉靆く」には、時代を超えても色褪せない“本物の眼鏡”であるという意味が込められています。
見て、触れて、かけて感じる、圧倒的な重厚感。
その至極のデザインは、緻密な最新技術と日本の卓越した職人技と伝統文化が組み合わさって生まれました。

オフィシャルサイト:https://tanabiku-eyewear.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/tanabikueyewear/

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